連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。
困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。
今週のタイトルは「女の一念、岩をも通す?」です。
毎週女シリーズのことわざや格言がタイトルとなっていますが、今回の「女の一念、岩をも通す?」は聞いたことある人が多くいると思います。
意味は言葉通り、女性の強い思いは硬い岩をも通してしまうという意味です。
学生生活も終盤にかかりいよいよ高等試験が近づいてきます。
寅子たちの運命はどうなっていくのでしょうか。
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- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~海、行きませんか~
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- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~涼子さまの選択~
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「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~
一緒に朝鮮に帰ろうと言う兄:潤哲の誘いを「今はまだ帰れない、やるべきことがあるから」と断った崔さん。
みんなのために勉強をし、少しでも役に立ちたいと考え自ら先陣を切って学長に直訴しに行きました。
竹もとで働きながら試験を目指しす崔さんですが、潤哲が思想犯の疑いをかけられ崔さんも特高から目をつけられて監視されていました。
兄を心配する気持ちとみんなと一緒に試験に臨みたい気持ち、崔さんはどうするのでしょうか。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~海、行きませんか~
みんなの試験を見届けてから帰るつもりだったと話す崔さんの話を聞き「朝鮮に帰るなら今しかない」と言うよねさん。
「そうするしかなさそうです、最後まで一緒にいられなくてごめんなさい」と涙崔さんは涙します。
謝ることなんて何もないのに、苦しくて悲しくてそれでも必死に勉強してきた崔さん。
寅子はみんなで海に行くことを提案します。
今までずっと悩み苦しんで、誰にも言わずに考えて決めていた崔さん。その志を貫くことは難しいと誰もが感じていました。どうにもできない時代の渦のなかで自分たちらしく生きようともがく寅子たち、崔さんの無念も痛いくらいわかります。
崔さんが朝鮮に帰る前に楽しい思い出を作りたい、誰にも邪魔されず私たちだけの時間を共有したい。みんなそんな気持ちだったんだよね~
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~私はチェ ヒャンスク~
思いつきで来た海はなんだか閑散として物悲しさが倍増します。
計画性が無いのも悪くない、寅子は「考えてみたら私たちはいつも思ってるのとは違う方へ行ってる」と話します。
「でもどれも最後はいい方に流れて、今日もきっといい日になります。」と笑う崔さん。
「ずっと思い出を作っていくと思っていた、5人 いや6人でね」と梅子さんが玉にいいます。
涼子さまのお付きの玉ちゃんも一緒に勉強してきた仲間だよね~
涼子さまは崔さんにお国の言葉での名前を尋ねます。
涼子さまに「ヒャンちゃんと呼んでもよろしいかしら」と聞かれ、とても嬉しそうに笑う崔さん。
ヒャンちゃんは「トラちゃんの歌聞きたい」と言います。
いつもよねさんがうるさいって止めちゃうからね
今日はよねさんも何も言わないよね?
海で大きな声で寅子の十八番『モン・パパ』を笑いながら歌う寅子。涙をこらえて笑顔を作り聞くヒャンちゃん。盛り上げるために踊って見せる梅子さん。みんな笑顔でヒャンちゃんとの時間を楽しみます。
楽しい時間をありがとうってヒャンちゃんもきっと思ったはず。
みんなの心の中の思い出がまた1つ増えたのね~
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~涼子さまの選択~
涼子さまが家に帰ると父が「お前も好きにしなさい、もう縛られなくていいんだ」と言い荷物を持って出て行ってしまいました。
寅子も週刊誌で桜川男爵が失踪したとの記事を読みます。
涼子さまを心配した3人は櫻川家を訪ね、勉強会でまとめたものを涼子さまに手渡します。
「ありがとう、でももう必要ございません。有馬男爵のご子息と婚約致しました」と言い高等試験は受けないと頭を下げます。
「お前はそれでいいのかよ」と問うよねさん。
涼子さまは「私が婿を取らなければ桜川家は途絶え多くのものが路頭に迷うことになる、私のわがままに皆を付きあわせられない。よねさんみたいに強くなりたかった」と涙します。
玉ちゃんも涙流してる。。。涼子さまの気持ちと同じ。。
涼子さまの母:寿子は酩酊状態で足元もおぼつかない様子です。
涼子さまのお母さま、飲まないといられないのね。
寅子たちの顔を見て「まだあのくだらない試験に夢中になっているの?私が合格できるように口添えしてあげましょうか、貴族院議員の青木男爵の…」と言う母親を必死に引き止める涼子さま。
よねさんが爆発しちゃうかも。。。
突然の涼子さまの決断を受け止めることしかできない寅子ですが、思いのたけを言葉を選びつつ涼子さまと母の幸せを願うと伝えました。
やり場のない気持ちを寅子たちにぶつけようとする母を必死に抱きしめ「どうしても母を見捨てることができません」と涙を流す涼子さま。
あと2週間後には高等試験だったのに。。。今までいろいろ言われても一生懸命勉強してきたのに辛い選択だったね、涼子さま。
出ていってしまった父のようにすべてを捨ててしまうことはできない涼子さま、優しい涼子さまがこの先幸せであってほしい、いや必ず幸せになる!
執事の岸田も寅子たちに深々と頭を下げました。泥酔状態の寿子さまは涙にくれるばかりで、この家を守るためにはどうしても涼子さまに頼らざるを得ないのです。岸田の思いはこの先の桜川家を一生懸命お守りするという決意表明のようにも思えました。
それから数日後、涼子さまは有馬男爵令息と結婚しました。
桜川家を守るため決めた結婚ですが、気持ちに迷いが生じないように急いで決めたようにも感じます。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~高等試験の日~
高等試験の日がやってきました。
はるは寅子と優三さんにお弁当を渡し「自分を信じて全力を出し切りなさいね」とエールを送ります。
優三さん、すでにお腹がヤバそう。。
そんな優三に変顔をみせて「緊張したら今の私の顔思い出してください」という寅子。
寅子の優しさに笑顔になる優三さん。
寅子、優三、轟、よね、中山先輩の5人は会場に入ります。
ですが梅子さんの姿はありません。
どうしたんだろう、梅子さん
じつは梅子さんの夫:徹男は梅子さんに離婚届を渡していました。
なぜ今、梅子さんに渡すの?嫌がらせじゃない?
「息子たちにはもう会えないと思えよ」と言い残し立ち去る徹男。
どこまでも嫌みな男です。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~
華族として生まれ育ってきた涼子さまが婿を取らなくては桜川家が絶えてしまいます。
跡取り婚を受け入れずにひたすら勉学の道を歩んできた涼子さまですが、父が失踪してしまい、男子がいない家は華族という地位そのものを返上しなくてはなりませんでした。
涼子さまの父は婿養子、家では発言権がなく寿子のいいなりになってきました。
ですが「共亜事件」では、寅子の父の無実を証明する有力な証拠のひとつとして若島大臣邸の訪問記録を入手するなど、娘に対して協力的な姿勢をみせていました。
家庭に安らぎを見いだせないまま家を出る決断をした父は涼子さまの肩にそっと手を置き「お前も好きにしなさい。どこで生きてもいい。もう縛られなくていいんだ」といいました。
家を捨て家族を捨て、芸者と駆け落ちした父と同じようにすべてを捨てて勉学の道へ進めば、酒に溺れた母や桜川家で働く執事や玉たちが路頭に迷ってしまう。
涼子さまにとって苦しい選択です。が自分を貫くことができませんでした。
よねさんにわがままを貫けないと謝る涼子さま。
桜川家の生活を多くの人が支えていて、その人たちに迷惑をかけられないという涼子さま。
みんなが羨むような贅沢な暮らしの裏側、病んでいく母を見捨てることはできない。
涼子さまの心が痛々しくてなりません。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~知識と教養:留学生について~
崔香淑さんことチェ・ヒャンスク、ヒャンちゃんは朝鮮からの留学生でした。
留学生と言っても今の留学生とは意味合いが違います。
朝鮮は明治43年(1910)の韓国併合によって大日本帝国領となっており、現地には朝鮮総督府が置かれていました。
1911年朝鮮総督府は「朝鮮総督府留学生規程」を府令として公布しました。
しかし三一独立運動後、内鮮融和・一視同仁が掲げられ、この規程は「在内地官費朝鮮人学生規程」と改称されました。
これに伴い内地にいる朝鮮人学生の統計も「在内地朝鮮学生調」となり、「在内地朝鮮学生」と呼ばれていたようですが、この時期日本で学んでいた朝鮮人を留学生とするのが一般的で、ドラマの中でもわかりやすく「留学生」としているようです。
当時日本と同じように朝鮮半島でも女子が勉学の道に進むことは容易いことではありませんでした。
潤哲が妹の将来を案じて「日本でなら女子部開設によって法律を学ぶ道が開ける」と呼び寄せたのも、寅子の父・直言と同じような考えです。
第1次世界大戦以降、日本での学業・雇用の機会を求めて朝鮮からの移住者が増加していました。
そのことは国内の失業率の上昇等の一因にも繋がり、政府は内地への人口流入を防ぐべく満洲や朝鮮半島の開発に力を入れていました。
日中戦争開戦前の昭和9年(1934)、時の岡田内閣は「朝鮮人移住対策ノ件」を閣議決定し、朝鮮半島と満洲の開発、そして密航の取り締まりを強化しました。
朝鮮人留学生は内鮮融和に必要な植民地エリートとして期待される一方、不穏思想を抱く分子として取締りや監視の対象でもありました。
日本の歴史としてどのような史実があり、人々は生きていたのかドラマを見ながら少しでも感じ取ることが出来たらと思います。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(28)ネタバレあらすじ~次回予想~
ヒャンちゃんは朝鮮に帰っていきました。
涼子さまは失踪した父の代わりに跡取りを迎えるため結婚の準備に慌ただしい毎日です。
試験まであと少しという所で道を閉ざされてしまった2人。
その思いも重ねてより一層試験に集中しようとする寅子です。
緊張のあまりお腹の調子が気になる優三さんを寅子は変顔で笑わせてリラックスさせます。
いよいよ高等試験が始まりますが梅子さんが現れません。
梅子さんの身に何があったのでしょうか、心配です。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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