虎に翼第74話猪爪家分裂の危機?寅子(伊藤沙莉)の新潟転勤で猪爪家はどうなるのか

虎に翼

寅子(伊藤 沙莉)は今までの自分の言動を振り返り考えていました。

どこかで優未竹澤 咲子にお利口さんでいることを求めていたこと。

後輩の女学生たちに自分の後を付いてこれるように道を整備しておいたと説教をし、困っている人に手を差し伸べると言いながらきちんと声を聞き取ることを怠っていた。

全て自分の言葉が自分に返ってきている。

寅子(伊藤 沙莉)は猪爪家のみんなと本当の気持ちを話し合い、これからの生活をどうしていくのか考えます。

新潟への転勤は迫ってきています。

第74話猪爪家分裂の危機?寅子(伊藤沙莉)の新潟転勤で猪爪家はどうなるのか~前回までのあらすじ・ネタバレ~

新潟への異動を命じられた寅子(伊藤沙莉)。

寅子(伊藤 沙莉)は弟・直明(三山凌輝)から優未(竹澤咲子)がこれまで寅子に見せていた姿が本当の姿ではなかったことを知らされます。

寅子が求めていたのはお利口さんの優未竹澤 咲子

自分だけがその事実を知らされていなかったこと。

寅子(伊藤 沙莉)は初めて自分と家族との間に溝が出来ていることを自覚します。

新潟には寅子だけが行くべきだという直明(三山凌輝)の言葉に、寅子はどのような決断を下すのでしょうか。

第74話猪爪家分裂の危機?寅子(伊藤沙莉)の新潟転勤で猪爪家はどうなるのか~寅子には見せない笑顔~

優未竹澤 咲子たちはみんなでカルタを楽しんでいます。

みんな優未に優しく、優未もその優しさに甘えて楽しそうに笑っています。

優三が亡くなり、優未は責任もって自分で育てていかなくてはならない

どこかで寅子(伊藤 沙莉)はプレッシャーを感じていたのかもしれません。

強く見える寅子も迷える1人の母親です。

いい子を頑張っている優未の気持ちに何も気づかなかった。

優未が元気よく過ごしているから何も問題はないと思っていた。

寅子だけが知らなかった本当の優未がここにいる。

寅子は涙をぬぐい意を決して家に入ります。

第74話猪爪家分裂の危機?寅子(伊藤沙莉)の新潟転勤で猪爪家はどうなるのか~変わってしまった寅子~

寅子(伊藤 沙莉)の顔をみて一瞬みんなが固くなります。

花江(森田望智)が「おかえりなさい」と声をかけると子どもたちは姿勢を正して寅子を出迎えます。

今日はずいぶん早かったねと誰かが言うとみんな「そうだね」と同調しますが、道男(和田庵)だけは「そりゃ今日早く帰ってこなかったら終わってる」と寅子(伊藤 沙莉)に言います。

道男(和田庵)は寅子にズバズバと言います。

「ばあちゃんが死ぬ前のアンタはただのおばちゃんだった、だけど変わっちまった。」
NHK好き主婦(笹木たえ)
NHK好き主婦(笹木たえ)

基本品のいい猪爪家の人間は争いごとを避けて通ろうとするよね

NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

こういう時空気を読まない道男みたいな人がいると助かったりする

みんな道男(和田庵)を止めようとしますが、道男の言葉に寅子(伊藤 沙莉)も決心します。

寅子(伊藤 沙莉)はみんなの前に正座し「今から家族会議を開始いたします。私のどこが変わってしまったのか教えてほしい」と話します。

梅本
梅本

これがトラちゃんのスタイルだから仕方ないのかな。もしかしたら立ち直れないほどズタボロになる可能性もあるけど敢えて真正面から挑む。そういう性質なんだから仕方ない

第74話猪爪家分裂の危機?寅子(伊藤沙莉)の新潟転勤で猪爪家はどうなるのか~スンってさせているのは誰?~

花江(森田望智)は寅子(伊藤 沙莉)の正面に座り、「ごめんなさい」と謝ります。

こういう時こそ家族みんなで支え合わなくちゃいけないってお義母さんが生きていたらそう言うわ。直人、直治も一緒に新潟について行く。優未とのことももっと私が間に入ればいいこと。お利口さんのふりをするのはやめようって話したんだよね
梅本
梅本

うん、とうなずく優未。待って?今のその優未の答えがお利口さんなんじゃない?直人も直治も自分の本当の気持ちちゃんと話したのかな?

これからは何でもかんでも私が気を配ってみんなが仲良くしていければ…と花江(森田望智)が話している途中で寅子(伊藤 沙莉)が大きな声を出します。

「ハイ!もう スン禁止!私の前でスンはやめて」
すると「スンってさせてるのはトラちゃんだ!」と直人琉人)が言い、直治楠 楓馬)も何度もうなずきます。寅子(伊藤 沙莉)はみんなの様子を素直に受け取り、「たしかにその通り。禁止を押し付けるのも偉そうだわ」と言います。

ここからは寅子(伊藤 沙莉)への不満が爆発します。

  • お母さんに起こしてもらったりお茶頼む時、ありがとうって言わないのがいやだ
  • 何でもやらせてくれるのはいいけど一番じゃなきゃダメっていう態度されるとやりたくなくなる
  • うまくいかないのは努力しないからだって言われるのも、お酒臭いのも嫌だ
NHK好き主婦(鈴村春子)
NHK好き主婦(鈴村春子)

直人や直治もいろいろ我慢してきたんだね

なんと!直明も手を挙げて寅子(伊藤 沙莉)に言いたいことがあるようです。

そうか、直明だって我慢してたんだよね。

就職先の事、悩んでたけど相談に乗ってもらえなかった。いつも忙しそうで声がかけられなかった。仕事の話もろくに聞いてもらえない、僕に興味ないのが悲しい。みんなが新潟に行っちゃうのも寂しい。頼りになる大好きなお姉ちゃんなのにまだまだ甘えたい頼りたいときだってあるのに。
直明(三山凌輝)は素直に自分が感じていることを口にします。
梅本
梅本

みんなと離れたくない。戦争の時みたいになるのは嫌だ。俺だって行きたくない、イヤだ、行って欲しくない。みんな口々に思いの丈を言葉にします。寅子も花江たちには新潟に行かずここにいてくださいと話します。

じゃあ優未は?優未だけ連れて行く気?それはダメだよ 

みんなの言葉を聞くうちに優未竹澤 咲子の顔がだんだん暗くなって下を向いてしまいます

梅本
梅本

十分すぎるくらいわかってる。親じゃなくても周りに支えてくれる大人がいればそれでいいい。わかってる。。。でも…決められない寅子。子どもたちは優未が決めればいいと言い出します。そんなこと、優未にできるわけがない。自分の意見を押し殺して頑張っていい子をしている優未が選べるわけない。どうしたらいい?

第74話猪爪家分裂の危機?寅子(伊藤沙莉)の新潟転勤で猪爪家はどうなるのか~お母さんのワガママ~

結論が出せない寅子(伊藤 沙莉)に花江(森田望智)がはっきりと言います。

やめなさい、そんな決断、優未にさせないで。この決断の責任はトラちゃんが負うべきよ

寅子(伊藤 沙莉)は優未竹澤 咲子に近づき話を始めます。

「今までダメな母親でごめんなさい。お利口さんでいてって呪いをかけてごめんね。私はおばあちゃんの様にも花江の様にもできない、絶対寂しい思いをさせてしまう。でも今ここで優未と別れてしまったら取り返しのつかないことになる
お母さんのワガママと勝手でしかないけど。頑張るから、生まれ変わるから一緒に新潟についてきてください。お願いします。
寅子(伊藤 沙莉)は優未竹澤 咲子に丁寧に頭を下げます。

寅子の話に「はい」と答えた優未竹澤 咲子ですがその顔に笑顔はありません。

やっぱりお母さんは望むことを叶えてあげたい、お母さんを喜ばせたい 優未の判断基準はそれに尽きるのでしょうか。

第74話猪爪家分裂の危機?寅子(伊藤沙莉)の新潟転勤で猪爪家はどうなるのか~グッときた名シーン~

寅子は桂場に転勤の挨拶をします。

私は思いあがっていました。今度こそは壁を登り切って後は理想を追求するだけだと。すっかり天狗になってしまった私に失望して鼻をへし折るために異動を決めてくださったんですよね
桂場は寅子の意見を翻してこう言います。
腹立たしいが君は有能だ、そして俺たちに好かれてしまっている。それが問題なんだ。キャリアを重ね後ろ盾がある君はもう弱いものではない。君の「はて?」は非常に重く周りを動かす力がある。裁判官として正しく成長する道を飛び越え、時の人となってしまった。
「本来の裁判官がする経験を支部でして来い」と命じる桂場。
法律に触れたはじまりからずっと寅子の生き様をみてきた桂場は、寅子がよりよい裁判官になるために多くの経験を積ませようと遠く離れた新潟の地への転勤を命じたのです。
桂場の本当の意向を知った多岐川は「とびきりの愛じゃないか!」と叫び、涙目で寅子に訴えます。
「俺の理想には佐田君が不可欠なのに、そういうことなら快く旅立ちを見送るしかないじゃないか」
寅子がもっと大きな舞台で活躍できるよう、誰も後ろ盾がいない場所で裁判官として経験を積んでほしい。
桂場やライアン、家庭局のみんなの愛情をひしひしと感じる寅子。
新潟への旅立ちは心配な面もたくさんあるけれど、寅子をずっと支えてくれえていた桂場の判断に間違いはないはず。
仏頂面で不機嫌そうでいつも怒っているような桂場の信念のような思いに触れて、寅子の目にも涙があふれそうになっています。

「愛されてるな」羨ましそうに言う小橋。大丈夫、小橋も少しは愛されているよ。

第74話猪爪家分裂の危機?寅子(伊藤沙莉)の新潟転勤で猪爪家はどうなるのか~次回予想~

寅子はいろいろ考えた末、優未と2人で新潟に行く事にしました。

母としてのワガママで優未と2人で新潟に行きたい。

寂しい思いもさせてしまうだろうし、不便なことや困ることもたくさんあるでしょう。

なんせ今までは直人や直治が優未の事をかばって守ってくれていたし、花江が先回りしていろいろ準備してくれたりしていましたが、これからは優未と寅子は1対1です。

向き合う相手は1人しかいない。

だからこそやり直せるかもしれないし完璧にダメになってしまうかもしれない。

でもやるしかない、優未と覚悟を持って向き合うことを決めた寅子です。

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