虎に翼第80話兄の死を受け止める高瀬(望月歩)深夜に食べるキャラメルの味

虎に翼

杉田弁護士高橋 克実)は「持ちつ持たれつ」「丸く穏便に」と言いながら、根回しをして事なかれにして森口さんと高瀬君(望月 歩)との件も終わらせようとします。

ですが寅子(伊藤 沙莉)にはそんなことはできません。

波風が立ってしまうけど、水を濁してしまうけど法の下で平等に検討してきちんとさせなくてはいけない。

寅子(伊藤 沙莉)はこの土地にはびこる慣習や上下関係の根深い問題に足をつっこんでしまいました。

虎に翼第80話 兄の死を受け止める高瀬(望月歩)深夜に食べるキャラメルの味~前回までのあらすじ・ネタバレ~

父親の話が聞きたいと言う優未(竹澤咲子)に寅子(伊藤沙莉)は優三(仲野太賀)の話をすることができないままでいます。

それどころか優三(仲野太賀)の話はなんだか触れてはいけない事のようになってしまいました。

寅子(伊藤 沙莉)は航一(岡田将生)の言葉から自分が優三(仲野太賀)の死を受け止めきれていなかったことに気づきます。

虎に翼第80話 兄の死を受け止める高瀬(望月歩)深夜に食べるキャラメルの味~きちんと言葉で聞きたい~

森口さんに良きに計らう代わりに高瀬君(望月 歩)の訴えを取り下げると話す杉田弁護士高橋 克実)

ですが寅子(伊藤 沙莉)は「この暴行の一件はこちらできちんと処理します」と言い切ります。

課長もどうか穏便に済ませてほしいと寅子に頭を下げますが、高瀬君は自分の考えを伝えます。

僕は支部長の考えをきちんと言葉で聞きたい
高瀬(望月 歩)の真剣な言葉に寅子(伊藤 沙莉)は「わかった」と答えます。
高瀬君が少し寅子に近づいてくれたような気がします。

虎に翼第80話 兄の死を受け止める高瀬(望月歩)深夜に食べるキャラメルの味~伝えたい思い~

寅子(伊藤 沙莉)は高瀬君に自分の考えを伝えます。

この仕事をしている以上、どんなにひどいことを言われても手を出してはダメ。相手と同じ次元に落ちて仕返しをしてはダメ。だから処分は受けるべき。
穏便に済ますことで借りなんて作ってほしくない。あなたを傷つけて心のかさぶたを悪気なく剥がしていく人たちに媚びてほしくない。
寅子(伊藤 沙莉)の顔をじっと見つめ、まっすぐに言葉を受け入れた高瀬君(望月 歩)は「概ね自分の予想と一致していました」と話し、ありがとうございますと頭を下げました。

支部のみんなもわかってくれたみたいで良かったね!

安堵感でほっとしてぐったりしちゃうね!よくがんばったね、トラちゃん!
裁判官という職業に携わる人として、どうあるべきか。
このままうやむやにしても起きたことは決してなかったことにはならない。
人としてどうあるべきか、どう対処すべきか。間違って起こしてしまった過ちを認め処分を受けることできちんとケリをつける。
寅子(伊藤 沙莉)の考えと高瀬君(望月 歩)の考えが同じで良かったなと思いました。

虎に翼第80話 兄の死を受け止める高瀬(望月歩)深夜に食べるキャラメルの味~高瀬君からもらったキャラメル~

深夜に寅子(伊藤 沙莉)の家を訪れた高瀬君(望月 歩)、令状に判を捺してもらいます。

帰り際、高瀬君は「娘さんに」とキャラメルの箱を寅子(伊藤 沙莉)に渡しました。

死んだ兄さんと図書館の帰りによく食べていて。兄さんは自分に大学進学を譲ってくれたんです
梅本
梅本

少しだけ高瀬君が近づいてきてくれた気がする寅子。高瀬君が自分の言葉を真剣に受け止めてくれて、兄との思い出も口にすることで少しだけ事実を受け止め、思い出にすることができた。高瀬君の役に立てたかも。嬉しい気持ちがこみあげてきます。報われた気がするね!

襖の向こうで優未(竹澤咲子)が様子を覗いていました。

高瀬君(望月 歩)からもらったキャラメルを明日のおやつにと話す寅子(伊藤 沙莉)、優しいお母さんの顔しています。

すると優未(竹澤咲子)が起きてきて言いました。

「今食べちゃダメ?だって美味しいもの1人で食べてもつまんない」
梅本
梅本

寅子の頭の中には河原でかぼちゃ饅頭を優三さんと分け合って食べた光景が思い出されます。そう、ひとつのお饅頭を2人で分け合って美味しいねって笑いあって食べたあの日の事。

優未(竹澤咲子)は「夜だしダメだよね、ごめんなさい」と言いますが、寅子(伊藤 沙莉)は一緒に食べましょうと答えます。

夜中に2人で食べる甘いキャラメル、みつめあって食べる寅子と優未(竹澤咲子)。今なら少し話せる気がする。高瀬君がお兄さんの事を言葉にしたように寅子も少し話せるかもしれない

虎に翼第80話 兄の死を受け止める高瀬(望月歩)深夜に食べるキャラメルの味~不器用で優しい父~

優未(竹澤咲子)の前に優三(仲野太賀)さんの写真を置き、寅子(伊藤 沙莉)は少しずつ話をします。

お父さんはすぐごめんなさいする人だった。言いたいことは押し殺して人に合わせて謝っちゃう、でも随分経ってから本音をこぼす。そんな不器用で優しいところ、優未に似ちゃったのかもね。
優三の写真をじっと見つめる優未(竹澤咲子)。私、お父さんに似てることろがあるんだ。

お腹ギュルギュルはお母さんが直したのと言って寅子は得意の変顔を優未にしてみせます。

NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

優未、驚きすぎてドン引きしてる。。。

NHK好き男性(藤村茂)
NHK好き男性(藤村茂)

でもこういう時間の積み重ねが溝を埋めていくはずだよ。

梅本
梅本

優三さんの事を思い出すとやっぱり涙が浮かんでしまう。でも花江ちゃんだってそうだったでしょ?涙が出たっていいじゃない、言葉にできることを言いたいときに話せたらそれでいいと思うのです。優未の為じゃなくて話したいから話す、そうできたらいいのにね。

航一岡田将生)は「心配性なもので」と言い、寅子(伊藤 沙莉)のところに時々やってきます。

NHK好き主婦(笹木たえ)
NHK好き主婦(笹木たえ)

航一さん、ちょいちょい本音を出してくるようになってきたかも?

航一にもそういう優しさもあるんだよね。表現の仕方がヘタクソなだけ

2人が部屋を出ると廊下で杉田兄弟に出くわします。

太郎高橋 克実)は寅子(伊藤 沙莉)に「あんなことがあったけど、困ったことがあったら」いつでも言ってくだせえ」と言い、夕飯の手伝いなどと言い出します。

寅子は1か月の献立を作りお店に頼んでおき、帰りに受け取って帰ることにしたと話します。

梅本
梅本

太郎は眉間にしわを寄せながら「つまり手助けは無用だと」と睨みつけるように言いました。今までの作戦は通用しないと感じ、悔しい太郎。この件に関しては寅子の方が一枚上手ですね。司法に携わるものはやはりクリーンでなくては!航一が後ろでニヤついてますよ!

航一岡田将生)は寅子(伊藤 沙莉)に声をかけます。

「新潟本庁の傍にうまいコーヒーとハヤシライスを出す喫茶店があるんです。新潟の名所はわからないけどそこならばご紹介できます」
NHK好き主婦(鈴村春子)
NHK好き主婦(鈴村春子)

ちゃんと覚えていたんだ、寅子の話!

航一さんって他人に興味ないのかと思っていたけど、他人との距離の取り方がちょっと違うだけなのかも

寅子(伊藤 沙莉)は翌月から毎週水曜日、新潟県庁の刑事事件を担当することとなりました。

昼食にしましょうと話す航一岡田将生)に「例のお店に連れて行ってくれるんですよね」と喜ぶ寅子。

航一岡田将生)が入っていった店の名は『Tea Room Lighthouse』看板には燈台のイラストが描かれています。

店の中には涼子様(桜井ユキ)の姿が。。。

涼子様と新潟の地で再会できるなんて。

虎に翼第80話 兄の死を受け止める高瀬(望月歩)深夜に食べるキャラメルの味~グッときた名シーン~

高瀬君に自分の思いを伝える寅子の思いと、まっすぐに一言も漏らさずに聞きとめようとする高瀬君のシーンはすごく心に残りました。

穏便に済ますことで借りなんて作ってほしくない。
あなたを傷つけて心のかさぶたを悪気なく剥がしていく人たちに媚びてほしくない。
自分の意志で物事を受け流すのと受け流さざるを得ないのとは違う。
私がいなくなった後もこの件にあなたが縛られないように、そう思って処分しました。
寅子の言葉を一言も聞き洩らさないように、じっと目を見つめ話を聞く高瀬君。
次第に目が潤んでいき、寅子の熱い思いを実感しているようです。
今だけではなく、自分が三条を離れても後ろめたい思いのまま暮らすことが無いように願う寅子の優しさにグッときたシーンでした。

虎に翼第80話 兄の死を受け止める高瀬(望月歩)深夜に食べるキャラメルの味~次回予想~

航一岡田将生)に優未(竹澤咲子)との関係に溝が出来ていると話した寅子、溝を埋める努力をする寅子を心配し頻繁に三条支部を訪れます。

新潟の名所はわからないけど美味しいコーヒーとハヤシライスを出す店ならと航一岡田将生)が連れていってくれたお店には涼子さまの姿がありました。

ずっと会っていなかった涼子様。

涼子様はあれからどうなっていたのでしょうか。

華族制度がなくなってしまってからはどうしていたのでしょうか。

涼子様と寅子は再び話し合えるような関係に戻れるのでしょうか。

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