第17話大庭徹男(飯田基祐)が授業の講師に!闘犬に顔を噛まれた女性への判決について意見が割れる!

連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。

困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。

今週のタイトルは「屈み女に反り男?」です。

女は少しかがんで俯向きかげんでなよやかにしている姿がよく、男は反対に少々胸を反らしているほうが男らしいという意味のことわざです。

男女平等という考え方が掲げられてはいますが実情はどうなのでしょうか。

女子部を卒業して男子学生と一緒に学ぶ寅子たち。あらゆる場面で男女の区別や違いに直面するのではないでしょうか

第17「虎に翼」大庭梅子(平岩紙)の夫は大庭徹男(飯田基祐)!~前回までのあらすじ~

寅子(伊藤 沙莉)たち女子と男子生徒は花岡の提案でみんなでハイキングに行くことになりました。

もめ事もなく穏やかな学生生活を送る寅子(伊藤 沙莉)たちです。

今日は穂高重親(小林薫)先生の授業なのですが、先生は腰を痛めたようで代行の先生を紹介します。

「今日は民事訴訟の専門家に授業をお願いしよう。弁護士の大庭徹男くんだ」

紹介された男:大庭徹男(飯田基祐)は「家内の梅子がいつもご迷惑をかけているようで」と言います。

みんなは梅子(平岩紙)の顔をみるのですが梅子は一点をみつめたままスンとしています。

微動だにしない竹原梅子(平岩紙)、おそらく夫の事は知られたくなかったのでしょう。

みんなで弱音を言い合った時、梅子(平岩紙)は姑が嫌だと言いましたが夫の事は話しませんでした。

夫の事は簡単に話せるようなことではないのかもしれません。

夫を目の前にした梅子(平岩紙)さんにどんなことが起きるのでしょうか。

第17「虎に翼」~大庭梅子(平岩紙)の夫:大庭徹男(飯田基祐)は民事訴訟について講義~

大庭の夫:大庭徹男(飯田基祐)は民事訴訟について講義を始めます。

民亊訴訟とは会社と個人、個人と個人の私的な紛争を解決するための手続きです

大庭徹男(飯田基祐)は学生にも身近に感じられやすい判例を題材にしました。

  • 資産家の甲は闘犬にも使われる大型犬・ポチを飼っていた
  • 家の前を通りがかった女性:乙に襲い掛かりケガをさせてしまった
  • 嫁入り前の乙は顔に傷を負ってしまった。しかも町一番の美人
  • 乙の両親は甲を訴え勝訴した

大庭徹男(飯田基祐)はいったい甲はいくら乙に支払ったと思うかと生徒に問います。

500円?800円?400円?0円! みんなそれぞれ意見を言います。

大庭徹男(飯田基祐)は嬉しそうに「正解は1500円!」と言いました。

驚くみんな、なぜなら当時死亡事件でも慰謝料は500円程度だったからです。

得意げに大庭徹男(飯田基祐)は喋ります。

「彼女の将来を思えば安すぎる」と。

弁護士は被害者を救済し傷を癒す、損害賠償は心の薬でもある

いい事いうなぁ、さすが梅子(平岩紙)さんの夫と感心する寅子(伊藤 沙莉)でしたが「ウチの家内なら取れて300円がいいところだがな」と言い笑いを取ります。

大声で笑う男子学生たち、大庭徹男(飯田基祐)も満足げです。

そういうふうに自分の身内を引き合いに出す人いるよね

ウケ狙いなんだから本心じゃないよ

時々笑いを取るために自分の身内をけなす時ってありますよね。

だけど大庭徹男(飯田基祐)の妻:梅子(平岩紙)さんもこの場にいるのにそういう話をするのは本当にデリカシーのない人間ですよね。

常日頃、大庭徹男(飯田基祐)が梅子(平岩紙)さんにどういう態度で接しているのか想像できます。

梅子さんが時々明るく場を和ませるような発言をするのも納得いくわ

妻は夫の所有物のように考えられていた時代ですが、寅子(伊藤 沙莉)たちは大庭徹男(飯田基祐)の発言を笑う気持ちにはなれませんでした。

スンとしているしかない梅子さんの気持ちを考えると何もかける言葉がありません。

弁護士、医者、先生など立場が上の人なら仕方ないと我慢するしかないのでしょうか。

「虎に翼」~大庭梅子(平岩紙)の夫:大庭徹男(飯田基祐)は容姿が何より大事?~

民亊訴訟の判例を話し1500円の賠償請求を安すぎると言った大庭徹男(飯田基祐)。

妻:梅子(平岩紙)を引き合いに出し生徒にウケたことで調子に乗ったのか、持論を展開していきます。

「乙は顔の傷が無ければ良縁に恵まれただろう、結婚前の婦女にとって容姿というものは何より大事で…」

「はて?」と寅子(伊藤 沙莉)が口をはさみます。

「顔に傷ができるのは辛いことではありますが容姿が何よりも大事というのは…」涼子さまも「賛同致しかねます」と言います。

大庭徹男(飯田基祐)は「そうだね、もちろん違う、君たちとは。君たちのように利発で容姿端麗な素晴らしいご婦人方には該当しない」と話し、花岡悟(岩田剛典)も「彼女たちは特別です」と言い切ります。

寅子(伊藤 沙莉)は釈然としませんが何と言ったらいいのかわかりません。

終始スンとしてリアクションを取らない梅子さん、ただこの時間が過ぎていくのを待っているかのようです。

町一番の容姿の乙だから1500円の賠償金を得た。

その判決は乙が美人であるかどうかが争点なのでしょうか。

多額の賠償金を得ても心の傷は癒えません。

被害を受けた悲しみを受け止め寄り添い、未来に希望を持てるように勇気を与える、そんな弁護士が必要なのです。

それに寅子たちは特別なのでしょうか。

法律を勉強することを「変わり者」と言われていたのに今度は都合よく「特別」と言う。

私たちは変わり者でも特別でもないのにそういうレッテルを貼られてしまう。

そういう時代があったんだとつくづく感じてしまいます。

「虎に翼」「屈み女に反り男?」~大庭徹男(飯田基祐)弁護士の妻大庭梅子(平岩紙)の気苦労~

授業が終わり寅子(伊藤 沙莉)たちは廊下で大庭徹男(飯田基祐)と話をします。

噂以上の優秀さだったよ」という大庭徹男(飯田基祐)は「女子部に行きたいと言い出した時、すぐ根をあげると思ったが、家内が法科に進めたのは君たちの手助けのお陰だったんだね」とみんなを褒めます。

「私たちは何も、すべて梅子さんの力で」という寅子(伊藤 沙莉)の話をさえぎり「いいえ、私だけではとても…」と梅子(平岩紙)は視線を落としたまま話します。

大庭徹男(飯田基祐)は寅子(伊藤 沙莉)たちにこう話します。

  • 「勉学のほかにこんなオバサンのお世話をしなくちゃならなくて大変だろうに」
  • おにぎりを持ってくるくらいしか役には立てんだろうな

これからもよろしく頼むよと言い残し大庭徹男(飯田基祐)は去っていきました。

大庭徹男(飯田基祐)を見送った梅子(平岩紙)は寅子(伊藤 沙莉)たちに笑顔を見せて「ごめんなさいね、ウチの人若い子と話し慣れてないからすぐ私を使うのよ、話の潤滑油に」と大げさに笑って見せます。

梅子さんの健気さがなんだかかわいそう。。

自分の気持ちを犠牲にしながら夫を立てる梅子(平岩紙)さん。

家庭を支える、夫に尽くすとはこういう事なのでしょうか。

心を痛めながらも夫を持ち上げ、何事もなかったかのように家事を行い夫の帰宅を待つ、それが妻の鏡なのです。

女って悲しい生き物だったんだ

「虎に翼」「屈み女に反り男?」~轟太一(戸塚純貴)の本当の顔~

佐田優三(仲野太賀)は寅子(伊藤 沙莉)のクラスメイトが優しそうな奴らで安心したと話します。

翌日学校に行く途中、寅子(伊藤 沙莉)は女性に対して突き放すような態度の花岡悟(岩田剛典)を目撃します。

寅子(伊藤 沙莉)たちには見せたことのない顔です。

なんだかいつもと違うけどこっちが本当の花岡さんなのかも

ハイキングの日、集合場所で崔さんが小さく隠れています。

「ハレンチな話」って言う崔さん、カワイイよね。

しかし花岡の本音をこんな形で聞いてしまうとは!

今週何通恋文をもらったのか聞く男子生徒は「女の扱いに長けている奴は違うな」と花岡悟(岩田剛典)に言い、ファイブウイッチーズともうまくやってると茶化されます。

花岡は「女ってのは優しくするとつけあがるんだ、立場をわきまえさせないと」と自慢げに言いました。

思わず立ち上がってしまう寅子(伊藤 沙莉)を引き留める梅子(平岩紙)さん

「男が集まるとこんな話になるのよ、怒ったって何も変わらないから」と諭します。

すると突然大きな声が。

それはいただけないな、花岡!」轟太一(戸塚純貴)が怒ります。

誠意がない、男として恥じぬ行動をすべきだ!撤回しろ!

寅子(伊藤 沙莉)たちを優しく迎え入れてくれた花岡悟(岩田剛典)は爽やかな笑顔で、寅子たちを尊敬しているといい特別だとも言っていました。

一方ヒゲを生やしいかにもバンカラな男子学生の轟太一(戸塚純貴)は、男と女がわかりあえるはずがないと言い男が国を作り女は家庭を守るものだと入学初日に寅子(伊藤 沙莉)たちに言いました。

その轟太一(戸塚純貴)が花岡悟(岩田剛典)の態度を誠意がない、撤回しろ!と怒鳴りつけています。

寅子(伊藤 沙莉)も轟太一(戸塚純貴)の事を「意外といい奴なのかも」と感じていました。

花岡の行動は本心じゃなかったんだ

轟は女性を卑下していないんだね

大庭徹男(飯田基祐)の授業で大庭梅子(平岩紙)の賠償金額は300円だと言った時、花岡悟(岩田剛典)と轟太一(戸塚純貴)も笑っていませんでした。

冗談でも言っていいことと良くないことがある と2人は感じたのでしょう。

ですが本心を聞いてしまうとなんだか花岡悟(岩田剛典)の態度は偽善にみえてしまいます。

みんなの前でも堂々と花岡悟(岩田剛典)を非難できる轟太一(戸塚純貴)、本当にいい奴なのかもしれません。

「虎に翼」第4週「屈み女に反り男?」(17)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~

今週は梅子(平岩紙)さんについてクローズアップしていきます。

夫に良いように使われ、オバサンの相手をするのは大変だろう、おにぎりを持っていく事くらいしかできないと罵られる梅子(平岩紙)さん。

夫に口答えなどせず、家事をこなし子育てをしながら勉強をしている梅子(平岩紙)さん。

放課後、男子学生も誘っていつもの甘味処へ行くとそこに梅子(平岩紙)さんの息子:徹太(見津賢)が来ます。

徹太(見津賢)の学生帽を見て静まり返る男子学生たち。

男の人でもスンするんだと不思議そうな顔の寅子

梅子(平岩紙)さんは「息子です」と紹介します。

21歳、13歳、8歳の男の子がいるんだって!

家に帰り佐田優三(仲野太賀)さんにその話をする寅子(伊藤 沙莉)。

すると「そりゃなるね、スン。明律の法学部の男は全員帝都大学に強い憧れを持っている」と言います。

帝大生はなりたくてもなれない雲の上の存在、目の前にしたら嫉妬や羨望で普通ではいられないよ

帝都大学に行くほど優秀な息子を持つ梅子さん。

決して自慢する訳でもなく、家事や子育てを言い訳にせず頑張ってきた梅子さん。

きっと梅子さんには法律の道を志す強い意志があるのでしょう。

誰にも言わず心に秘め決意を持って挑んでいる梅子さんの姿は立派です。

「虎に翼」「屈み女に反り男?」~知識と教養:米津玄師~

今回はドラマの主題歌「さよーならまたいつか!」を歌う米津玄師さんについて調べてみました。

米津玄師さんは1991年3月10日生まれ、徳島県出身です。

2009年頃ボカロP・ハチとしてニコニコ動画にオリジナル曲を投稿しインターネットを中心に活動。

2012年に『diorama』でソロ活動を始めます。

ドラマ主題歌として提供された楽曲には

  • 2018年『アンナチュラル』の「Lemon」
  • 2019年『ノーサイドゲーム』の「馬と鹿」
  • 2020年『MIU404』の「感電」
  • 2021年『リコカツ』の「Pale Blue」

があります。

どれも好きな曲だ~

ドラマも大ヒットしたよね!

朝ドラの主題歌を担当することが決まった時、夜中ばかり生きている自分が朝ドラの曲を作ることに驚きを隠せなかったという米津さん。

寅子(伊藤 沙莉)の生き様に思いを馳せ男性である自分がどのように介入すべきか精査しつつ作り上げたと言います。

”毎朝聴けるもの”を意識して作ったと言う米津さんの言葉通り、毎日聞き飽きずに聞いています。

ドラマ最終回にこの曲のもつ強さと柔らかさ、輪廻感をかみしめることができるのかなと思います。

100年後のことはしらねーけど今日の自分の一歩が誰かの一歩につながることを想像することを大切に思える楽曲です。

「虎に翼」「屈み女に反り男?」~最終回予想~

日曜日ハイキングに出かける寅子(伊藤 沙莉)は玄関先で父親と一緒になります。

母を呼ぼうとする寅子に父は「今日一緒に映画を見に行くはずでさ」と話します。

寅子(伊藤 沙莉)は「お仕事なら仕方ないけど帰ったら謝った方がいいと思うとアドバイスします。

口ごもる父、最近帰りが遅い父親の様子をみて「女だ」と言う直道。

なんとなく不穏な空気が漂います。

ハイキングに出かけた寅子(伊藤 沙莉)たちは思いがけず聞いてしまった花岡悟(岩田剛典)の本音をどう受け止めるのでしょうか。

いったい何が待ち受けているのでしょうか。

梅本
梅本

楽しそうなハイキング、たくさんのお弁当を持ってくる女性たち。楽しい思い出ができるといいんだけど。よねさんと轟の対決もあるのかな。

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