第21話検察官の日和田(堀部圭亮)の圧!猪爪寅子(伊藤沙莉)に望みを託す穂高先生(小林薫)

連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。

困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。

今週のタイトルは「朝雨は女の腕まくり?」です。

女が腕まくりしていくら力んで見せても、たいしたことはない

同じように、朝降る雨は、じきに上がるから恐れるに足りない、女の腕まくりと同じように少しも怖くないと言う意味ですが、これは一体何を意味しているのでしょうか?女の強さを甘く見ているのでしょうか

「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」(21)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~

直言が逮捕されて以来学校に行けない寅子、裁判の為の弁護士もまだ見つかっていません。

いつもは気丈な母はるも元気がなく、猪爪家は暗い雰囲気が立ち込めています

そこへドスっという物音と人のうめくような声が!扉を開けたのはなんと花岡悟(岩田剛典)!隣の人に頼んで入れてもらったと言うのです。

塀から落ちてしまったと笑う花岡悟(岩田剛典)。なんと穂高重親(小林薫)先生も一緒に猪爪家に侵入してきたのです。新聞記者に気づかれないようにやってきた花岡悟(岩田剛典)と穂高重親(小林薫)先生。2人の目的は一体何だったのでしょうか。

「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」(21)ネタバレあらすじ~私にやらせてくれないか~

花岡悟(岩田剛典)と穂高重親(小林薫)先生は新聞記者にバレないように寅子の隣の家から塀を伝って猪爪家を訪れます。

 

 

花岡悟(岩田剛典)、ケガが治ったばっかりなのに

穂高重親(小林薫)先生まで塀を乗り越えるなんて大丈夫?

梅本
梅本

穂高重親(小林薫)先生は寅子とはるに向かって「私に直言くんの弁護人をやらせてくれないか」と言います。驚く寅子に「一緒に直言くんを助けようじゃないか」と語りかけます。誰も引き受け手がなかった直言の弁護士をやらせてほしいと穂高重親(小林薫)先生は言いに来たのです。

勝ち目のない裁判の弁護人なんて引き受けてくれる人は誰もいません。

実は花岡悟(岩田剛典)が授業のあと穂高重親(小林薫)先生に提案したのだと言うのです。深々と頭を下げる佐田優三(仲野太賀)さん。

梅本
梅本

お兄さん、頭をあげてくださいと言う花岡悟(岩田剛典)。佐田優三(仲野太賀)さんが「お兄さんではなくてただの書生です」と言うと寅子が「佐田優三(仲野太賀)さんは家族です」と訂正嬉しそうな佐田優三(仲野太賀)、そのやりとりを見てなんだかムッとした表情の花岡悟(岩田剛典)。ええ~、これって三角関係?

花岡悟(岩田剛典)はずっと寅子の事考えてたんだ!

出来ることは何でもしますと言う寅子に穂高重親(小林薫)先生は「学校に来なさい。君の居場所は失われていないからね」と言います。
NHK好き主婦
NHK好き主婦

トラちゃん、嬉しそう!良かったね!

「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」(21)ネタバレあらすじ~寅子、学校へ行く~

久しぶりの学校、花岡悟(岩田剛典)が出迎えてくれます。

梅本
梅本

よねさんがノートを何冊か寅子に手渡します。びっしりと書かれたみんなの文字が寅子に勇気を与えてくれますみんなの気持ちが嬉しい!言葉にしなくても友情を感じる寅子です。

あれ?小橋と稲垣の顔。。。生傷が。。

梅本
梅本

実は昨日、小橋と稲垣が寅子の事を噂し「俺なら退学届け出すけどな」と話していました。その言葉を聞いた轟が2人を殴ったのです。

轟の正義感が行動に現われちゃいました。

轟の額も赤く腫れあがってる…痛々しい、けど誇らしげにも見える

学校が好き、勉強も好きな寅子でも久しぶりの教室には多少の戸惑いがありました。

そんな時に花岡悟(岩田剛典)が迎えに来て付き添ってくれたり、試験があるからと今までの授業の内容をまとめたノートを手渡してくれたり。

轟のように体を張って誹謗中傷から守ってくれたり、そういうみんなの存在が寅子に勇気を与えてくれました。

NHK好き主婦
NHK好き主婦

仲間っていいわね~轟くんの男っぷり、ますます上がる~

「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」(21)ネタバレあらすじ~帰ってきた直言~

直言への厳しい取り調べは続いています。大声で怒鳴り威嚇し、君の証言で全員を釈放できるんだと脅す検察官の日和田(堀部圭亮)。

若島男爵をはじめとする現職大臣の逮捕により藤倉内閣は総辞職に追い込まれています。「新内閣には国民が納得する政治を」と訴える水沼貴族院議員は検察官の日和田(堀部圭亮)と通じているようです。

悪い奴らは何を企んでいるのか。。。

逮捕から4か月経った昭和10年10月、寅子は新聞で「予審が終了し16人全員が裁判にかけられることになった」ことを知ります。

新聞には直言が贈賄罪で起訴、罪を自白したと書かれています。

家族が全員そろって直言の帰りを待っていました。

父の元に駆け寄る子どもたち、春も嬉しそうに「おかえりなさい」と出迎えます。

帰ってきた父はとても痩せてやつれて「すまない」と土下座し「俺とんでもないことしてしまった」と突っ伏したまま動きません。

梅本
梅本

父が帰ってきたことは喜ばしいことなのですが、寅子は父のやつれた様相から拘留がどんなに辛かったか考え込みます。

NHK好き主婦
NHK好き主婦

玄関に崩れるように土下座して家族に謝る姿はショックだわ

今までの明るくおおらかで調子のいいお父さんの姿はどこにもない、まるで人が変わってしまったかのようです。

付き添ってくれていた穂高重親(小林薫)先生も直言をただ見守ることしかできません。

「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」(21)ネタバレあらすじ~言われなき罪~

たくさんのご馳走を作り直言を迎える猪爪家、寅子は考え込んでいます。

「先生、父は本当に罪を犯したのでしょうか?」

直言の態度はすっきりしないが罪をみとめている、何を聞いても私がやりましたとしか言わないが本人が罪を認めている以上裁判で無罪を争うことはできない と穂高重親(小林薫)先生は話します。

穂高重親(小林薫)先生は寅子に君にしかできないことがあると言い、何があったのか言われなき罪を背負っていくならばそのことを聞き出してほしいと話します、

直言は家族に背を向けたまま布団に横になったまま、何も話しません。

はるが食事を持って行っても「すまない」と言うばかり、頑なに動こうとしません。

梅本
梅本

本当は家族の温かさが身に沁みてありがたく思っている直言ですが、その温かさがより直言の心を締め付けているようです。直言は罪を認めたというが果たして本当なのか、直言は罪を犯したのか、今まで何があったのか家族であれば話す気持ちになれるかもしれない、穂高重親(小林薫)先生も寅子に望みを託すしかありません。

NHK好き主婦
NHK好き主婦

今までのような優しくて人情味あふれるお父さんの笑顔がみれる日が来るのを待っています。がんばれ~トラちゃん!

「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」(21)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~

今回は寅子と学校のみんなの友情を感じるシーンがいくつかありました。

大好きな学校に行けず、あることないことの誹謗中傷や家の周りにいる記者たちから浴びせかけられる言葉の数々。

想像するだけで辛く悲しく、気持ちが落ち込んでしまいそうになります。

予審では何が行われているのか、様子も全くわからず弁護人も見つからない状況。

花岡悟(岩田剛典)からの提案で穂高重親(小林薫)先生が弁護人を申し出てくれたこと、学校にはちゃんと寅子の居場所があること、友人たちが寅子とまた一緒に学べる日を待ち望んでいる事、学業の遅れを取り戻せるように授業をまとめていたり、心無い噂を身を呈して阻止してくれる人もいました。

どれもどの人の行動も寅子にはものすごく勇気を与えてくれたと思いました。

寅子がどう思うか考えるより、寅子に何をしてあげようか考え行動するみんなに深い友情を感じました。

これからも学校の仲間たちは寅子の人生に大きくかかわっていくことでしょう。

そしてその好意を素直に受け取り、感謝していける人になっていくのでしょうね。

「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」(20)ネタバレあらすじ~知識と教養~

「虎に翼」では父:直言が容疑をかけられた事件を共亜事件と称していますが、実際にこの事件の題材になった「帝人事件」について調べてみました

帝人事件の発端は昭和2年におこった昭和恐慌のあおりを受け鈴木商店が倒産したことから始まります。

鈴木商店の子会社であった帝国人造絹絲株式会社(現:帝人)の株券を担保に鈴木商店は台湾銀行からお金を借りていました。

鈴木商店は国家予算額をはるかに超える収益を上げるほど大きな会社でしたが、そんな大きな商社が倒れてしまうほど混乱した情勢だったのです。

帝人は業績も良く売り上げも好調だったため、台湾銀行が所有していた22万株にはかなりの価値があり、この株をめぐって政財界を巻き込む大きな事件へと発展しました。

元鈴木商店の金子直吉が株を買い戻すため、文部大臣鳩山一郎や、「番町会」という財界人グループに働きかけ、11万株を買い戻すことに成功し、後に帝人が増資を決定したため株価は大きく値上がりしたのです。

この一連の動きが帝人株にまつわる贈収賄疑惑となり、帝人の社長や台湾銀行頭取、実業家や番町会など16人が起訴され、政府批判の思想は高まりをみせていきます。

実際に帝人事件では、1934(昭和9)年に斉藤内閣が総辞職に至っています。

当時は1932(昭和7)年の血盟団事件、五・一五事件、1933(昭和8)年の神兵隊事件など、社会を大きく揺るがす事件が相次いでいました。

そうした中で、政財官界の大物が次々と逮捕されていったのですが、現在では帝人事件は倒閣を目的にしたでっち上げの可能性が極めて高いものと考えられています。

「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」(20)ネタバレあらすじ~次回予想~

予審を終え家に帰ってきた直言ですが、ほとんど寝たきりで食事も取れません。

心配するはる、弁護人を引き受けてくれた穂高重親(小林薫)先生は寅子に「君にしかできなことがある」と言います。

寅子にしかできないことってなんでしょうか。

直言は本当に罪を犯しているのでしょうか。

寅子が直言を救うことができるのでしょうか。

以前のような陽気な笑顔の直言に戻る日は来るのでしょうか。

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