第27話明律大学卒業後の生活は?崔 香淑(ハ・ヨンス)に降りかかる災難!

虎に翼

連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。

困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。

今週のタイトルは「女の一念、岩をも通す?」です。

毎週女シリーズのことわざや格言がタイトルとなっていますが、今回の「女の一念、岩をも通す?」は聞いたことある人が多くいると思います。

意味は言葉通り、女性の強い思いは硬い岩をも通してしまうという意味です。

強い信念を持って物事にあたれば、いかなることも不可能ということはないことのたとえですが、女の人が執念深いこととして使われています。

学生生活も終盤にかかりいよいよ高等試験が近づいてきます。

寅子たちの運命はどうなっていくのでしょうか。

「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(27)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~

女子部存続のために来年の試験で必ず高等試験の合格を誓う寅子たち。

寅子は働きながら高等試験を目指すようですが、どこで働くのでしょうか。

大学を卒表しバラバラになる5人ですがこれからどうなっていくのでしょうか。

崔さんの兄:潤哲さんは大丈夫なのでしょうか。

「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(27)ネタバレあらすじ~卒業後の生活:寅子~

寅子は明律大学を卒業し働きながら次の試験に向けて勉強を続けることになりました。

寅子は雲野法律事務所で働くことになりました。

共亜事件でお世話になった弁護士の1人、雲野六郎さんの事務所です。

とはいえまだ何をしたらいいのか。。。

とりあえず元気だけは忘れずに!

卒業後もみんなで竹もとに集まり勉強会を開いています。

崔さんは竹もとで住み込みで働いています。

NHK好き男性(藤村茂)
NHK好き男性(藤村茂)

あれ?崔さんはお兄さんと一緒に住んでいたんじゃなかったっけ。。。

来年高等試験で合格して新入生の募集を復活してもらうため、これからの法律の道を閉ざすことがないようみんな一生懸命です。

「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(27)ネタバレあらすじ~卒業後の生活:花岡~

花岡は司法官試補として実務修習をしています。

今日は寅子と一緒にベンチでお昼ご飯を食べています。

NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

まるでランチデートみたいな雰囲気

花岡は父親のような弁護士を目指し、先週からは桂場判事の下に付いています。

梅本
梅本

寅子は桂場に「君は裁判官になりたいのか」と聞かれたと話すと、花岡は「君は裁判官向きじゃないと桂場さんに言われた。猪爪には裁判官の素質があると思われたんだ」と羨ましそうです。

NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

花岡さんはやっぱりトラちゃんのことが気になるんだよね

NHK好き主婦(笹木たえ)
NHK好き主婦(笹木たえ)

ライバルでもあるし尊敬もしている高め合う存在っていいわ~

自宅に帰ると花江が「早く花岡寅子になっちゃえばいいのに」と冷やかします。

花江はいいことを思いついたと言わんばかりに「ねえ、婚約だけしたら?そうすれば勉強も続けられるしダメだった時も取り返しがつくし」と言い出します。

花江ちゃん、寅子を心配しているのかからかっているのかどっちなんだろう

学生時代、ハイキングで花岡がケガをして以来、ふたりはお互いを認め合い協力し合ってきました。

花岡からずっと君の事を考えていると言われたこともあります。

ですが大きく恋愛に発展はしていません。

花江が言うように花岡と結婚する可能性は無きにしも非ずといった具合でしょうか。

「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(27)ネタバレあらすじ~卒業後の生活:崔さん~

竹もとでみんなと勉強しているところへいきなり男がやってきます。

男は特高だと言い高圧的な態度で店内を見まわし崔さんに向かって「おい、崔潤哲はどこだ、答えろ。」と怒鳴ります。

「兄は朝鮮に帰りました」と話す崔さん。

すると特高は朝鮮で治安維持法に反する労働争議があったと言い、その運動に加担していた潤哲の行方がわからないと言います。

かくまっているのではと寅子たちを睨みつける特高と睨み返す寅子とよね

NHK好き男性(田中正吉)
NHK好き男性(田中正吉)

いや、もめ事はマズイ。敵が大きすぎる。

崔さんは兄からの手紙を見せ「早く帰ってこい、返事を待っている」と伝えました。

特高は崔さんに「まだ諦めずに続けているのか、無駄な努力と言ったのに」と言い残し帰っていきました。

NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

手紙の内容はわからないけど、崔さんがお兄さんの事を心配する気持ちは伝わってきたな~

「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(27)ネタバレあらすじ~今しかない~

私を日本に呼んでくれたのは兄でした、と寅子たちに話す崔さん。

兄は朝鮮総督府の支援を受けて日本の大学で法律を学んでいたそうで、崔さんにも法律を学んでみてはと明律大学の女子部を受けるよう勧められたと話します。

梅本
梅本

去年の筆記試験の後、特高が崔さんの家に来て「心当たりがあるだろ?」と言いました。潤哲が勤める出版社の韓国人が反体制思想の集会に参加し崔さんらも仲間なのではと疑われたのです

特高に目をつけられ発禁処分を受けたり危険思想扱いとなり何もできないと嘆く潤哲は香淑に朝鮮に帰ろうと言いますが「ごめん、今はまだ帰れない。やるべきことがある」と断ります。

高等試験?あんなに難しい試験を君が?朝鮮人で思想犯の疑いのある兄を持つ君を受からせる奴がどこにいる? 特高が崔さんに言った言葉は厳しくも当然の事でした。

「みんなの試験を見届けて国に帰るつもりでした」という崔さん。

梅本
梅本

みんなとこれからの女子部の学生の為に勉強を頑張っていたと言う崔さん。いろんな分野の勉強を自分が提案することでみんなの知識や情報が増えることを望んでいたのでした

朝鮮に帰るなら今しかないぞ」というよねさん。

日本の情勢はどんどん戦争の色が濃くなってきています。

国を出ること、朝鮮に渡ることすらできなくなってしまう、今なら辛うじて朝鮮に行くことができる最後のチャンスかもしれない。

崔さんの心は揺れ動きます。

「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(27)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~

今回は崔さんの胸の内を聞いてやるせない気持ちになってしまいました。

兄と一緒に住んでいたとはいえ留学生であり、苦労や嫌な思いを何度もしたと思います。

ですがいつも明るい崔さんがいるだけで穏やかな気持ちになりました。

ですが何かあるとすぐに疑いの眼差しを向けられてしまう、どれだけ頑張ったとしても今は報われない未来しかない

それでも自分のできることを精一杯行い、みんなの為、次世代の為に全力で取り組む崔さんはとても素敵だと思いました。

今回の冒頭で卒業を迎えた寅子たちに穂高先生が手向けたお祝いの言葉がとても深く素晴らしいと感じたので載せておきます。

長年にわたってしみついたものを変えると言うのは容易ではない。当たり前だと思っていた法律が習慣、価値観が間違っているとわかっていても受け入れられない、変えられないのが人間だ。それでもそれを我々は引きはがし溶かし、少しずつでも新しく上塗りしていくしかない。君らが背負うものは重いかもしれない、だがその重みに耐える若者だと、世の中を変える若人だと知っている。
私たちもコロナの前と後でいろんな習慣や価値観に変化が生まれました。
未知なるものに怯え、パニック騒動にもなったりしました。
その中でも知恵や工夫で対処したり励ましあったり、1人1人の行動が大きく影響を与えることがあると実感する出来事もたくさんありました。
穂高先生の言葉は普遍的です。心に留めておきたいと思いました。

「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(27)ネタバレあらすじ~知識と教養:特高とは~

今回は特高について調べてみました。

特高とは戦前に存在した日本の秘密警察の特別高等警察の略称です。

特別高等警察は国事警察として発足した「高等警察」から分離したもので、無政府主義者・共産主義者・社会主義者、および国家の存在を否認する反体制思想や国家に対して過激な思想を抱く者たちを査察・内偵し、取り締まることが目的でした。

明治43年、韓国併合と同年に発生した明治天皇暗殺計画を受けて、明治44年に設置され、日中戦争開戦やその後の戦時下においては、反戦運動や反政府組織、新興宗教の監視や取り締まりが強められていきました。

治安維持法が次第に厳罰化され、最も重い罰として「死刑」が加えられるようになり、疑いがあるだけで検挙されることが多くなりました。

そして検挙の対象範囲は宗教団体や学術研究会、芸術団体などにまで広がっていったのです。

一度特高に目をつけられたら逃げられない、そんな時代でした。

「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(27)ネタバレあらすじ~次回予想~

崔さんの元に現われた特高は崔さんの兄:潤哲の行方が分からなくなていると言い、どこかにかくまっているのではないかと疑います。

兄は一緒に朝鮮に帰ろうと言ったのですが「今は帰れない、やることがある」と断る崔さん。

崔さんは次の高等試験でみんなが合格できるよう、いろいろ努力を重ねるつもりでした。

ですが情勢は次第に変わっていき「朝鮮に帰るなら今しかない」とよねに言われた崔さん。

崔さんはこの先どうするのでしょうか。

大学を卒業したみんなはそれぞれの道を進みながら高等試験を目指します。

いままでとは異なる環境ですが目指す場所は同じはずです。

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