虎に翼第69話穂高先生(小林薫)が退任?花束を手にした寅子(伊藤沙莉)が流す涙の意味とは?

虎に翼

最高裁は尊属殺は合憲と判断しました。

違憲と反論したのは穂高先生、15人中2人のうちのひとりです。

おかしいと声をあげる事の重要性を再認識した寅子(伊藤 沙莉)です。

家庭裁判所が掲げる理想の姿を今日も寅子(伊藤 沙莉)は模索します。

第69話穂高先生(小林薫)が退任?花束を手にした寅子(伊藤沙莉)が流す涙の意味とは?~前回までのあらすじ・ネタバレ~

寅子(伊藤沙莉)は日本人の男性とフランス人の女性の離婚調停を担当します。

二人の間に生まれた栄二(中本ユリス)は窃盗事件を起こし、両親ともに栄二の親権を放棄したいと訴えています。

責任を押しつけ合う両親の姿に心を閉ざしていく栄二、寅子は栄二を救う方法がないか模索します。

一方、最高裁では「尊属殺の規定」に関するある判決が言い渡されました。

穂高先生(小林薫)はどんな気持ちでこの判決を聞いていたのでしょうか。

第69話穂高先生(小林薫)が退任?花束を手にした寅子(伊藤沙莉)が流す涙の意味とは?~退任記念祝賀会~

穂高先生の退任記念祝賀会?

身体の調子が優れないと言い最高裁判事を退く穂高先生、祝賀会の幹事は桂場 等一郎(松山 ケンイチ)がやるといい寅子(伊藤 沙莉)に手伝いを頼みます。

梅本
梅本

あの一件以来、寅子と穂高先生の関係が微妙だと知っているはずなのにまるで寅子を試すかのように探りを入れてくる桂場、本当に何を考えているのか敵なのか味方なのかわからない謎深い男です。

NHK好き主婦(笹木たえ)
NHK好き主婦(笹木たえ)

寅子と穂高先生に仲直りの機会を与えようと考えているのかな?

「名誉なことだから君が喜ぶと思って」という桂場 等一郎(松山 ケンイチ)

なんて嫌みな言い方なの?というか寅子(伊藤 沙莉)の扱い方を知り尽くしているみたい、売り言葉に買い言葉で有無を言わさぬ作戦、軍配は桂場にありです!

NHK好き主婦(鈴村春子)
NHK好き主婦(鈴村春子)

いつも寅子のことをからかっているようにも思える桂場さん。なんだかんだと自分たちの仲間に巻き込みたいのかもしれないわね

第69話穂高先生(小林薫)が退任?花束を手にした寅子(伊藤沙莉)が流す涙の意味とは?~家裁の理想を目指して今やれること~

寅子(伊藤 沙莉)は栄二の調書を読み、頭を抱えます。

「私は多岐川さんやライアンさんが掲げた家裁の理想に近づきたいんです。より良い世の中になると確信してるから」

寅子の意見に多岐川幸四郎(滝藤賢一)家事部も少年部も理想を掲げていると思うと言います。

つまり理想と現実ではなく理想と理想がぶつかり合っている

そんなの解決策なんてあるの?

行き詰ってしまった寅子、こういう時は動くしかない!

寅子(伊藤 沙莉)は少年部の檀さんの元を訪ねます。
梅本
梅本

栄二は幼い頃から容姿でイジメられ、戦争中は日本の敵と罵られていた。窃盗は主犯格ではなくおそらく居場所を求めていたためだと話す寅子に檀さんも栄二にはまっとうな居場所が必要だと言います。ですが一言も話さない栄二の気持ちをどうやって汲み取ればいいのでしょうか

栄二は全く話そうとせず、本人の気持ちは全くわからないという檀さん。

ですが寅子はやってみたい、栄二君と話をしてみたいと檀さんに打ち明けます。

梅本
梅本

檀さんだって栄二君の事心配しているし、きちんと更生してほしいと考えている。目指す道は家事部も少年部も同じ、その子の将来に希望を見出してあげたいのです。ガンバレ、寅子!自分の心の思うように突き進め!

栄二の父親は新しい家族を作ると言い、母親はフランスに帰ってやり直すと言います。

どちらも栄二の事なんて少しも頭にありません、自分のこれからの事ばかり。

両親の離婚は決着がつかず裁判になれば栄二の親権をどちらが持つかの判断を下すのは寅子(伊藤 沙莉)になります。どうする?トラちゃん。

第69話穂高先生(小林薫)が退任?花束を手にした寅子(伊藤沙莉)が流す涙の意味とは?~渡せなかった花束~

穂高先生(小林薫)の退任記念祝賀会が始まりました。

穂高先生は寅子(伊藤 沙莉)を見つけると昔のように「佐田君!本当にありがとう」と両手を取って握手します。

「後でゆっくり話そう」と笑顔で挨拶する穂高先生(小林薫)桂場 等一郎(松山 ケンイチ)は穂高先生をみて「嬉しそうな顔だ」と言います。

穂高先生は退任挨拶として星長官との出がらしの話をします。

人生を頑張りつくし時代も変わり役目を終えた存在だ、でも出がらしだからできる役目若い者たちに残せるものがある、こういう会を開いてもらえたのも出がらしとして自分の役目を果たしたからなのかな。
NHK好き主婦(鈴村春子)
NHK好き主婦(鈴村春子)

トラちゃんが持ってる花束が小刻みに揺れてる。。。

旧民法に異を唱えご婦人の社会進出を訴えてきた穂高先生、新民法の本当の意味での平等、尊属殺人重罰規制の違憲性、自分の役目なんて果たしていなかったのかもしれないと自分の事を振り返って話します
結局私は大岩に落ちた雨垂れの一滴にすぎなかった
もうひと踏ん張りするには私は老いすぎた、あとのことはよろしく頼むと言い頭を下げる穂高先生(小林薫)
寅子はもうこの場にいる事すらできません。怒りに震え涙をこぼし花束を多岐川幸四郎(滝藤賢一)に手渡し出ていってしまいました。
会場を立ち去る寅子を寂しそうな顔をして見つめる穂高先生。
「穂高先生の教え子である佐田寅子君より花束の贈呈です」
梅本
梅本
ざわつく会場、花束を持っているのは多岐川。訳がわからない司会のライアン。穂高先生も浮かない表情で花束を受け取りますなんてこと、大事な穂高先生を見送る日なのに。会場は微妙な空気が流れます。必死に大きな拍手をしてごまかす多岐川です。

第69話穂高先生(小林薫)が退任?花束を手にした寅子(伊藤沙莉)が流す涙の意味とは?~何を考えているんだ?~

ガキ!!何を考えてるんだ!!
廊下で寅子(伊藤 沙莉)桂場 等一郎(松山 ケンイチ)に怒鳴られます。
NHK好き男性(田中正吉)
NHK好き男性(田中正吉)

今回ばかりは寅子の味方してあげられないなぁ~

NHK好き主婦(笹木たえ)
NHK好き主婦(笹木たえ)

怒鳴る桂場の気持ち、わかるな。大人になろうよ、トラちゃん

穂高先生(小林薫)も会場から外にでてきました。

無言で見つめ合う寅子(伊藤 沙莉)と穂高先生。

「謝りません、私は」
先生の一言で心が折れて、その後気まずくて。でも感謝と尊敬はしていました。世の中そういうものと流される辛さを知り、それでも理想の為に周りを納得させようと踏ん張る側の人だと思っていたから先生も自分も雨垂れの一滴だなんて言って欲しくありません
穂高先生(小林薫)は大声をあげて叫びます。
謝ってもダメ、反省してもダメ、じゃあ私はどうすればいい?
どうも出来ませんよ!!
寅子(伊藤 沙莉)も大声を出し近づき思いの丈を穂高先生(小林薫)にぶつけます
女子部を作り女性弁護士を立ち上げた功績と同じように、女子部の我々に報われなくても一滴の雨垂れでいろと強いてその結果歴史にも記録にも残らない雨垂れを無数に生み出したことも。先生に感謝はしますが許さない、世の中そういうものだと流されない。
強い口調でまくしたてその場を立ち去る寅子(伊藤 沙莉)
桂場 等一郎(松山 ケンイチ)はまたやってしまったと呆れたような苦々しい顔をして見守ることしかできません。
仕方なくとぼとぼと会場に戻る穂高先生(小林薫)。一気に老けてしまった感じです。
家庭局に戻った寅子(伊藤 沙莉)は叫びます。
それは一体何なのか、怒りの叫びなのか、それとも後悔の叫びなのでしょうか。

第69話穂高先生(小林薫)が退任?花束を手にした寅子(伊藤沙莉)が流す涙の意味とは?~グッときた名シーン~

穂高先生は寅子たちが卒業する時祝辞を述べました。

『長年にわたって染みついたものを変えるというのは容易ではない。

当たり前だと思っていた法律が習慣 価値観が間違っていると分かっていても、受け入れられない 変えられないのが人間だ。

それでもそれを我々は引き剝がし 溶かし 少しずつでも新しく上塗りしていくしかない。

君らが背負うものは重いかも知れない。だが君らは その重みに耐えうる若者だと世の中を変える若人だと 私は知っている』

穂高先生のスタンスはずっと同じです。

古いものに固執するのではなく、新しいものを安易に取り入れるのではなく、よく考え間違っているものは声に出し変えていく努力が必要。

それには膨大な時間や労力がかかるがすべてが必要な時間なのだ。

航一と話した時や星長官の序文を聞いたときはすんなり受け止められた寅子なのに、穂高先生の老いていくさみしさやもう自分には何のうまみも残っていない出がらしぶりを強調するような話を聞く、そのことが耐えられなかったのでしょうか。

穂高先生には実の父親以上にきつく意見したり、今までも他人にそこまで言う?と疑問に思うくらいな寅子の態度が見られました。

まるで娘のご機嫌を取るような父親と老いていく父を叱咤する娘の親子喧嘩のような感覚。

いろいろ思いを馳せてみても私には理解に苦しむ面があります。

第69話穂高先生(小林薫)が退任?花束を手にした寅子(伊藤沙莉)が流す涙の意味とは?~知恵と教養:女房百日 馬二十日~

今週のタイトルの「女房百日 馬二十日」について調べてみました。

「女房百日 馬二十日」とはどんなものも、はじめのうちは珍しがられるが、すぐに飽きられてしまうというたとえ。

妻は百日、馬は二十日もすれば飽きてしまうということわざです。

女性弁護士を目指すだなんて最初は変わり者だと言われ女子部の学生は「魔女」とからかわれていました。

桂場もいばらの道を敢えて進む必要などないと弁護士など目指す必要はないと苦言を呈していましたね。

穂高先生からしたら自分が掲げる理想を現実に近づけてくれる寅子の存在はとても頼もしく、嬉しかったはずです。

学生として法律を学ぶことはできてもそれを社会で生かす道があまりにも少ないことに抗議しても、「女の一念岩をも通す」と言わんばかりに雨垂れの一滴であるかもしれないがその歩みを止めずにいてほしいと話した穂高先生。

女性弁護士なんてもう珍しくなくなったのでしょうか。

それとも穂高先生自身興味が失せてしまったのでしょうか。

出会った頃のような穂高先生の情熱を寅子はもう一度信じたかったのでしょうか。

今日の寅子の行動をまだ私はきちんと理解できないままです。

第69話穂高先生(小林薫)が退任?花束を手にした寅子(伊藤沙莉)が流す涙の意味とは?~最終回予想~

やってしまった。。言い過ぎたかもしれない。。

大学時代の恩師:穂高先生の最後の晴れ舞台でもある退任式を途中で飛び出してしまった寅子。

自分も雨垂れの一滴、出がらしとしての仕事は終わり後は若いものに託すだなんて許せなかった寅子です。

トラちゃん、このままこれで穂高先生とお別れでいいのでしょうか。

本当に伝えたかったことは何?

 

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