虎に翼第50話穂高先生(小林薫)の言葉が佐田寅子(伊藤沙莉)のモヤモヤを解き放つ?

虎に翼

連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。

困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。

今週のタイトルは「女の知恵は鼻の先?」です。

「女の知恵は鼻の先」とは女は目先のことにとらわれて、先のこと、大局的なことが見えなくなりがちだということ。

うーん、確かに。と思ってしまいがちですが、本当にそうでしょうか。将来を見据えて家計管理をしたり子どもや家族の未来を案じることは、先のことを見通しているんじゃないのでしょうか。

「虎に翼」第50話第10週「女の知恵は鼻の先?」ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~

穂高先生は寅子に「この道に引きずり込み不幸にしたのは私だ。責任を感じている」と話し、新しい仕事先を探してきたと話します。

穂高先生の話を聞きながら、寅子は疑問がわきます。

不幸…?私は不幸なの…?

「はて?。。。」を口にする寅子を見て桂場の眼の色が変わります。

民法改正審議会はまだ途中です。

はて?が思わず口から出てきた寅子、本領を発揮する時が訪れたようです。

「虎に翼」第50話第10週「女の知恵は鼻の先?」ネタバレあらすじ~好きでここにいる~

「この道に君を引きずり込み不幸にしてしまったのはこの私だ」穂高先生はそう言います。
寅子は穂高先生に聞き返します。
「不幸?私は…?はて?。。。はて?」
「君にこれ以上傷ついてもらいたくないんだよ」「と穂高先生は優しく言いますが寅子は反論します。
梅本
梅本

先ほどまでは平等な社会の為に真向から戦っていらしたのに、私を女だからと排除しようとなさっていますか?トラちゃん、言葉遣いは丁寧ですが、グサグサ切り込んでいきます

今は女性たちが生きやすい社会ではない、憲法と民法が世に馴染んだ時に初めて叶うのかもしれない。理想論だけではだめだと知ったのだと穂高先生は話しますが逆に寅子は憤慨します。
先生は何もわかっていない。桂場さんの元に来たのは家族を養うため、ですが無理に法律を学び続けたのではない、好きでやったんです、好きでここにいるんです
寅子は自分の言葉にハッとします。
好きでここにいる。好きでここに戻ってきた、それが私なんです
先生に思いっきり言い切った寅子は早足で部屋を出ていきました。
NHK好き主婦(笹木たえ)
NHK好き主婦(笹木たえ)

言葉にしたら、本当の気持ちに気付いたんだね

NHK好き男性(田中正吉)
NHK好き男性(田中正吉)

穂高先生、またやらかしたって思っちゃったかも

梅本
梅本

部屋に取り残された穂高先生は不安げに「私はまた何か問題を起こしたのかね」と桂場に尋ねます。桂場は静かに「いや、ある意味背中を押してあげれたんじゃないですか」と答えます。穂高先生は優しすぎるのか世間知らずなのかちょっとおせっかいだったけど結果オーライ、ナイスプレーです!

「虎に翼」第50話第10週「女の知恵は鼻の先?」ネタバレあらすじ~やれるだけやってみるか~

鼻息荒く部屋を飛び出して外に行きベンチに座る寅子。
優三さんの「トラちゃん、落ち着いて、深呼吸」の声を思い出します。
寅子は優三さんが唱えてくれたように大きく深呼吸をして、自分に言い聞かせるように新しい憲法を唱えます。
  • 第11条:国民はすべての基本的人権の共有を妨げられない
  • 第12条:この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなけれなならない
  • 第13条:すべて国民は、個人として尊重される
  • 第14:すべて国民は法の下に平等であって、人種・信条・性別・社会的身分又は門地により、政治的・経済的・又は社会的関係において差別されない
新しい日本国憲法を口にした寅子は感情の高まりを抑えることができません。
梅本
梅本

自分をとりまく環境は何も変わらない、でもこの憲法がある。この憲法が私を支えてくれる、私を再び導いてくれた。好きで戻ってきたこの世界、やれるだけやってみるか。不幸な訳がない。そんなこと思わせない。

いつも隣で見守ってくれている優三さんに微笑みかける寅子。
優三さんと同じようにいつも自分の傍にいて支えてくれる新憲法、迷った時や悩んだときはつぶやけばいい、ちゃんと導いてくれるはず。
寅子の目には優しくうなずく優三さんの姿がみえるようです。
決意を新たに寅子は休憩から審議の場に戻ります。

「虎に翼」第50話第10週「女の知恵は鼻の先?」ネタバレあらすじ~大きなお世話~

休憩の後、滞った審議の沈黙を破り「あの」と寅子が右手を高く上げ、声を発します。
私は夫を亡くし戦争未亡人となりました。父も兄も亡くなりました。家と言う庇護の傘の元に於いて守られてきたと思います。しかし、個人としての尊厳を失うことで守られても、あけすけに申せば…大きなお世話である。

女の戯言と思って相槌を打っていたでしょ?

NHK好き主婦(鈴村春子)
NHK好き主婦(鈴村春子)

当たり障りのない話だと油断していたね~教授!

「個人の尊厳に目を向けすぎてみんな自分の事ばかり主張したら家族なんて散り散りになってしまうよ」 神保教授は寂しそうに言います。
寅子は話を続けます。「もし神保教授の息子さんが妻の氏を名乗ることにしたら先生への愛情は消えるのですか?
寅子は「自分の娘が結婚し、どちらの氏を名乗ろうと私たち家族への愛情が消えるとは思わない、私たちは憲法にあるようにより良く生きていく事に不断の努力を惜しまないでいきませんか」とみんなに投げかけます。
NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

トラちゃんが蘇った!

NHK好き主婦(笹木たえ)
NHK好き主婦(笹木たえ)

あの頃のように鼻息荒く、自分の思うことをみんなに伝え 信じた方へ突き進むトラちゃんだ!

トラちゃんが「大きなお世話」だと言った時、ライアンがいいぞ!って感じで笑いをこらえて見守っているところがいいなぁ~と思いました。

梅本
梅本

そう、結婚した後どちらの姓を名乗ろうと構わない、そこに今まで育ててくれた家族への感謝があればそれでいいのではないか、そんなことを議論するのはとどのつまり大きなお世話であると、その通りです~

「虎に翼」第50話第10週「女の知恵は鼻の先?」ネタバレあらすじ~一般人の意見~

家に帰った寅子は改正案をはると花江にみせて、意見を聞かせてほしいと言います。
梅本
梅本

「カタカナばっかりで読みにくいわね」「私たちにわからせまいとする書き方なのかしら」「頭がいいことを自慢したいのかも」素直な意見ですよね。頭のいい先生方には見慣れた文章も世間一般の人から見たら読みづらくわかりにくい表現だらけ。これって現代でもまだ残っているところありますよね~

こういう率直な意見、というか一般人の意見ってどうやって取り入れるのでしょうか。

専門家にとっては当たり前で特に難しいところなんてないと思うかもしれませんが、初めて見る人や今まで知らなかった人にとっては難しい言葉はちっとも理解できません。
寅子は次の会議で表記を口語体にしてはどうかと提案します。
口語体にすることで法律が身近になる、多くの女性に読んでもらいたいと話す寅子。
くだらないと言う神保教授と見え方は大事と話す穂高先生。

ま、いつでも対立する2人だもんね~

昭和22年7月、民法改正案は国会に提出されその後12月に成立しました。

「虎に翼」第50話第10週「女の知恵は鼻の先?」あらすじ~グッときた名シーン~

グッときたと言うよりも、これは小ネタ案件、桂場さんの甘いもの好きシリーズで初めて登場したもの、それはイチゴジャムでした。

ライアンが桂場も元を訪ねてきたときに持ってきたものは、バーボンのボトルとクラッカーそしてイチゴジャムでした。

バーボンには目もくれずシッシと追い返したのに、ジャムの瓶は二度見した桂場、本当に甘いものが好きなんですね。

ライアンもそのことをちゃんとわかっていて、ジャムをたっぷりクラッカーに乗せていきます。

ライアンがジャムをのせた傍からクラッカーを口に運ぶ桂場、お酒のグラスが空いて「お代わり」と叫んだものは「ジャムのおかわり」でした。

思えば寅子と初めて会った時も甘味処「竹もと」で団子を食べていたし、穂高先生の代わりに大学の授業を行ったお礼も竹もとの団子でした。

甘いものを食べる時間を一番大切にしている桂場ですが、なぜかこそこそ食べている感じがなんだか笑えます。

男が甘いものなんて…って言われるような時代だったのかもしれません。

いつもは堂々としている桂場が誰かに見られないように隠れてこそこそ食べているのがなんだか別人の顔のようにもみえてきます。

もしかしたら好きなものを食べている時の顔の方が本心に近いのかも。

これからも何度か桂場のおやつシーンが出てくるのではと期待しています。

おやつの種類もですが桂場の表情にも注目していこうと思います。

「虎に翼」第50話第10週「女の知恵は鼻の先?」ネタバレあらすじ~最終回予想~

お昼休憩から戻った寅子は事務所の中が暗くどんよりしていることに気付きます。
何かあったの?
小橋に尋ねると小さな声で言いました。
「花岡が死んだ」
え。。。どういうこと?
唐突すぎる言葉に理解ができません。
花岡の身にいったい何が起きたのでしょうか。。。。

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