第15話突然泣き出した猪爪花江(森田望智)と弱音吐き出し大会!

連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。

困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。

今週のタイトルは「女三界に家なし?」です。

女三界に家なしとは、女性には心から安らげる場所がこの世の中には全くない、という言葉です。

「女は子供のうちは親に従うもの、成人すれば結婚し夫に従い、老いては子供に従うもの」という考え方ですが、果たしてその真意はどこにあるのでしょうか。

「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」(15)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~

よねは自分の貧しい生い立ちを話し、涼子さまの生活や寅子の振る舞いなど、同級生らが恵まれていることに憤りを感じると話し私とあんたらは違う、もう関わるな」と言い出します。

かける言葉が見つからない寅子は毒饅頭殺人事件を再検証しようと言い出します。

はると花江の力も借り、実際にお饅頭を作ってみることにする寅子たち。

甲子さんになりきって考えるとなんだか違和感が。

すると涼子さまが「実は法廷劇の台本は学長が判例に手直しをしていた」と告白します。

こんな風に知らない間に都合よく男に使われてしまう女、法律を学ぶ大学の学長ですら無意識に女性は無知でかわいそうなものと思っているのですね。

「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」(15)ネタバレあらすじ~花江の気持ち~

法廷劇で演じた「毒饅頭殺人事件」を検証するため、猪爪家で実際にお饅頭を作るところから始めてみた寅子たち、作りながらいろいろと不自然な点に気が付きました。

突然謝る涼子様。実は法廷劇で演じた脚本は学長が手を加えており実際の判例とは異なる内容でした。

そのことをみんなに言わなかったことを詫びる涼子様は「どうしてもみんなとお饅頭作りがしたかったの、私を特別扱いしないみなさんとと話します。

よねさんは「事件がめちゃくちゃなら寄り添っても考えても意味がない、無駄な時間を過ごしただけ」と帰ろうとします。

すると寅子の母はるが「それは違います」と口をはさみました。

今日があったから法廷劇に納得がいかない理由がわかったんでしょう?先生方の無意識に女をなめている考え方も今日があったからでしょう?私は娘があなたたちと学ぶことができて良かったと思いました。仲間を得られたんだなと思いました。

母の言葉を嬉しそうに聞いていた寅子は母の後ろで涙を流している花江に気が付きました。

心配して花江の傍に駆け寄る寅子。涙を拭きながら花江は話します。

独りぼっちだなぁって。私はこの輪に入れないって思うの。私は皆さんの言う戦わない女側なんだなって。トラちゃんは私の事親友って思ってないし、皆さんみたいに優秀で強い人には私の辛さやさみしさが分かりっこないのよ。

親友がいる、大好きな夫がいる、なのにこの家の中で花江がどんな気持ちで暮らしていたか今初めてわかったような気がしました。

好きな人と一緒に暮らし世話を焼き支える、そのためには自分の時間を全て家事に費やし母を助け家族の世話をする

花江は猪爪家の家族の一員になるために一生懸命努力をしていますが、女中に間違われたことがきっかけでこの家の中の自分の位置や居場所を模索していたように思いました。

そして今日、みんなで楽しくお饅頭を作っていくうちに、寅子と花江には隔たりがあり花江の悩みや苦しみは理解されないと感じてしまったようです。

突然泣き出してしまった花江。今まで我慢してきた気持ちがついに溢れ出てしまったみたい

あんなに反対していたお母さんが急に寅子を褒めたから、ますます花江ちゃん落ち込んじゃった。。。

「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」(15)ネタバレあらすじ~花江VSよね~

花江は泣きながら自分の辛さやさみしい気持ちを話しました。

女中さんに間違えられ、トラちゃんには義理の姉と言われ親友と紹介されず急に隔たりを感じたこと。

戦う方法も知らずスンとして諦めて受け入れるしか術を持たない戦わない女のさみしさや辛さなんて分かりっこない

花江の言葉を聞いていたよねは黙っていられませんでした。

自分で好きで選んだことだろ?この人は家事や育児をしながら学んでいる、この人は国を離れて言葉の壁もある。この人は周囲に行動を見張られて自由もなくいろんなものに縛られて生きている。そいつは誰よりも授業を熱心に聞いているのに月のものが重くて4日も休まなくてはならない愛想ふりまいてるから何でも押し付けられる。

よねさん、1人1人のことちゃんと見てるし、わかってあげているんだ

「どいつもこいつも恵まれていて生ぬるい、けど辛くない人間などいない」とよねは花江に説教します。

花江が口答えすると「わかってないから甘えて泣いて弱音を吐くんだ。誰も弱音なんて吐いていないだろ!」とよねは怒鳴ります。

またもトラちゃんの「はて?」が出たよ

寅子は辛いならむしろ弱音は吐くべきだと話し、弱音を吐いても解決しないというよねに「受け入れることはできる。私、せめて弱音を吐くその人を受け入れて居場所になる弁護士になりたいの」と言います。

辛い気持ちや悲しい思い、それを解決することは難しくても同じ気持ちになって理解してあげられる人になりたい、そうあるべきだと寅子は言うのです。

寄り添うってそういう意味なんだね

花江の気持ち、寅子に受け入れてもらえるのでしょうか。

「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」(15)ネタバレあらすじ~思っていることは口に出して~

「私、せめて弱音を吐くその人を受け入れて居場所になる弁護士になりたいの」と話す寅子の言葉に涼子様が立ち上がり、弱音を吐き始めます。

私が優秀なのは自らが努力したからなのに誰も認めてくれない。恵まれているから、華族だからと言われるのが嫌(涼子様)
私は姑の小言が存在が本当に嫌。お嫁さんの気持ちよくわかるわ。(梅子さん)
ちょっと日本語を間違えると笑われるのが嫌。意地悪な人もとっても多い(崔さん)

寅子が考えていると花江が話し始めます。

私はお母様が褒めてくれないのが嫌。どんなにおうちの事頑張っても、お料理も一度も褒めてくれない。いっつもお砂糖を足してしまう。

そこへ花江の夫:直道が突然現れ「お母さんの味付けは甘めだよな~丸亀の味」と言います。

俺は花江ちゃんの味方、花江ちゃんが一番」と言い、この家を出ようかなと母に言い出します。

優しい直道の言葉に涙する花江です。

独特の感性を持つ兄の登場で張りつめた感情がなんだか解けたみたいです。

寅子は帰り際、よねに「よねさんはそのまんま、イヤな感じでいいから」といいました。

怒り続けることも弱音を吐くのと同じくらい大事だから、だから私たちの前では好きなだけイヤな感じでいて」と言います。

確かに弱音も怒りも兄:直道が言うように”思っていることは口に出して”いった方がいい。

よねさんの怒りは生きていくうえでの活動源だし、よねさんが弱音を吐く姿は想像できません。

怒りをまっすぐぶつけられないのであれば、せめて弱音を吐いて気持ちを整理させることも大切なのかなと思います。

寅子たちの前ではよねさんがよねさんらしくいてもらいたい、だから今のまままイヤな感じでいいよ、受け入れるよと言っているように思いました。

カフェーに戻り働きながら今日の出来事に想いを馳せるよね。

みんなそれぞれいろんな思いを感じながら生活しているんだね。

愚痴や弱音を吐いてちょっとだけ元気に前向きになろうとするもの大事なこと

自分が自分らしくいられる場所、それが居場所なのですね。

「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」(15)ネタバレあらすじ~女子部卒業そして法科入学~

翌日学校に来たよねは寅子の傍にひざまずき、おもむろに袴をめくり、寅子のふくらはぎに親指を強くあててこう言います。

三陰交(さんいんこう)、店のお姉さんたちに教えてもらった。月のものの痛みに効くツボらしい。多少は楽になるだろう」

嬉しくなった寅子は大きな声でみんなに話します。

「みなさん!お月のものの痛みに効くツボですって!」

すると教室のみんながよねのところに集まってきます。

よねさんとみんなを仲良くさせたいトラちゃんの作戦大成功!

弱音や怒りを吐き合いながら寅子たちは女子部を卒業する日を迎えました。

そして決意も新たにこの先3年間男子学生と共に学ぶことになります。

そこには久保田先輩と中山先輩の姿もありました。そして寅子たちがやってくるのを待ち構えていた男子学生の姿も。。

男子学生たちは寅子の姿を仲間と思ってくれるのでしょうか。

これから毎日男子学生と戦っていかなくてはならないのでしょうか。

「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」(15)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~

今回は花江の涙、これ以上のものはありません。

お嫁に来て一生懸命家事をこなしても誰も褒めてくれない。

むしろ花江が世話を焼いてくれるのがあたりまえのようになっている現実

親友の寅子は好きなことをして、新しい友達も増えどんどん自分の知らない人になっていく。

少し前までは花江と寅子は一緒に女学校に行き、勉強したり遊んだりおしゃべりしたり楽しく時を重ねてきました。

親友としてお互いのことは誰よりもわかっている、わかりあっていると信じて疑わなかったあの頃と今とでは過ごす時間は長くてもなんだか隔たりがある様に感じてしまいます。

それがなんだか空しくてさみしくて、家にいてばかりだと世の中から置いていかれているような気がする花江。

寅子たちのように時代の先を行こうとする人たちとは接点の持ちようもありません。

女中に間違われたことも恥ずかしく悲しい事だったけど、それ以上に寅子に隔たりを感じたことが辛く寂しかったのでしょう。

さみしいと言う気持ち、悲しいという感情を口にするのは少し勇気がいりますが、みんなが感じている嫌だと思う事を聞きながら花江も素直に弱音を吐けたのでしょう。

「これは私の事」と花江ちゃんの弱音を聞いて思った人はたくさんいたと思う

本当の気持ちがわかり、はるも花江との接し方を考えるきっかけとなりました。

いつも思ったことを口にすることが簡単にできない人も、ちょっと弱音を吐いてみると何かが変わるきっかけになるかもしれませんね。

「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」(15)ネタバレあらすじ~知識と教養:三陰交について~

今回は三陰交(さんいんこう)について調べてみました。

三陰交とは女性特有の疾患に効果が高いツボで、生理痛や生理不順など子宮関係の疾患や更年期障害などに悩む方におすすめのツボです。

場所は内くるぶしから指4本分上の足の骨(脛骨)の際の部分。

名前の由来は、3つの陰経(足の太陰脾経、足の少陰腎経、足の厥陰肝経)がここで交わっているからだそう。

三陰交を押すと血行が良くなって身体が温まり、婦人科全般にも効果を発揮すると言われています。

三陰交の他にも生理痛に効くツボがあるか調べてみました.

気海(きかい) 

気海の位置はおへそから指2本分ぐらい下にあたるところ

生理不順に効果があるとされていて、生理痛をやわらげる効果が期待できるそうです。

合谷(ごうこく)

手の甲を上にして、親指と人差し指のくぼみ付近にあります。両指の骨が交わる部分よりやや人差し指よりのところです。

万能のツボといわれていて、生理痛だけでなく頭痛や肩こりにも効果がありイライラしたり憂うつな気分などの自律神経の乱れを整える効果が期待できます。

血海(けっかい)

膝のお皿の内側から指3本分ぐらい上の太ももにあります。

血の流れを整えるツボで経血量を整える効果があるといわれています。

曲池(きょくち)

手の親指を上にして腕を伸ばしたあと肘を曲げ、肘にできた横じわの先端部分が曲池です。

首や肩の血行を良くして新陳代謝を促したり、生理による肌荒れやむくみの改善に期待ができます。

お月のものが重い寅子には三陰交(さんいんこう)」というツボがいいとカフェーのお姉さんに教えてもらったよねさん。

こういう自分でできる対処法で改善を図るのもいいかもしれませんね。

「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」(15)ネタバレあらすじ~次回予想~

明律大学法科女子部を無事卒業した寅子たちは男子学生たちと一緒に勉強することになります。

進学したのは寅子とよね、涼子さま、梅子さん、崔さんの5人だけ。

ですが同じ志を持つ者同士、心の結束力は頑丈です。

いよいよ本格的に議論を戦わせていくことに気合が入る寅子、ますます勉強は難しくなっていくでしょう。

寅子の大学生活はどんな感じなのでしょうか。

梅本
梅本

男子学生はみんな野次を飛ばしてくるのでしょうか。これは負けていられません!勝気な寅子の学園生活はいかに?

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