連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。
困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。
今週のタイトルは「女の一念、岩をも通す?」です。
毎週女シリーズのことわざや格言がタイトルとなっていますが、今回の「女の一念、岩をも通す?」は聞いたことある人が多くいると思います。
意味は言葉通り、女性の強い思いは硬い岩をも通してしまうという意味です。
学生生活も終盤にかかりいよいよ高等試験が近づいてきます。
寅子たちの運命はどうなっていくのでしょうか。
- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~
- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~家を出た梅子~
- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~合格、そして口述試験へ~
- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~思いがけず~
- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~ここが潮時です~
- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~
- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~知識と教養:三淵嘉子さんの場合~
- 「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~次回予想~
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~
一緒に勉強してきた仲間の崔さんことヒャンちゃんは朝鮮に戻っていきました。
涼子さまは父親の失踪の為、結婚し桜川家を守る道を選びました。
みんなの思いを背負い高等試験に臨む寅子ですが、なぜか梅子さんの姿がありません。
梅子さんの身に何があったのでしょうか。
心配する気持ちを抑えつつ寅子たちは試験に挑みます。
女子部存続のために、みんなの願いを叶えるために。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~家を出た梅子~
昭和13年度高等試験筆記試験が始まりました。
去っていった仲間と女子部の未来の為、絶対合格してみせる
寅子は真剣にみんなの思いも背負い試験に挑みます。
やっぱり梅子さん試験会場に来なかったのね。。。
家に帰った寅子にはるが梅子さんからの手紙を渡します。
ごめんなさいと書かれた梅子からの手紙には、光三郎を連れて家を出たと書いてあります。夫は若い女と再婚すると離婚届を梅子に渡しましたそうです。手紙を読む寅子は悔しくて涙が止まりません。
あんなに頑張ってきたのに、どうして。。。
夫も高等試験のために梅子さんが一生懸命勉強していることはわかっているはずです。
これが全く試験のことなど知らない人ならいざ知らず、自分自身も経験して弁護士になった人間のすることでしょうか。
こういう非道な人の元に大切な子どもを置いて出ていかなくてはならない梅子さんの無念さに心が痛みます。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~合格、そして口述試験へ~
9月、合格発表の新聞を見る寅子と優三。
2人だけでなく、轟やよね、中山先輩も合格しました。
良かったね!!おめでとう!
次は口述試験!トラちゃん得意そうだけど油断は禁物だよ。
久保田先輩も交えて口述試験対策を考える4人。
昨年の試験で「今後結婚の予定はあるのか」と聞かれた久保田は、その質問は試験に関係ないのでは?と突っぱねてしまった事が不合格の一因なのではと言い出します。
寅子は笹山さんに「試験の出来具合には自信があったのに」と話します。
偶然その場に居合わせた桂場が見下すように寅子に言います。
桂場を睨みつける寅子、悔しいけれどこれが現実なのです。
薄々感じてはいても桂場みたいにはっきりと言われると厳しいね。
口述試験前日も遅くまで練習をしようとする寅子に「疲れた顔をしているよ。ここまで頑張ってきたんだからお互い自分を信じよう。俺は自分の胃腸を信じるよ」と和ませます。
優三さんと過ごしている時は寅子の気持ちがふっと和らぐ時間です。優三さんが傍にいてくれて寅子の気持ちは安定します。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~思いがけず~
うそ。。。なんで。。。と思ってもなかなか思いどおりにならないのが体調。
寅子はいつもより6日も早く月経になってしまいました。
いつもは大学にも行けず4日間寝込んでしまうほど調子を崩してしまうトラちゃん、大事な試験の日だけど大丈夫かなぁ。。。
口述試験会場で順番を待つ間、寅子はよねが教えてくれた足のツボの三陰交を押してみたりします。
みんな寅子の調子の悪さを知っているから心配でたまりません。
家に帰ってきても部屋に入るなり泣き崩れる寅子。
寅子は台所に行き、はるに「具合は悪かったけどやりきりました。悔いはありません、ありがとうございました」と頭を下げます。
はるは寅子に「嘘おっしゃい。きちんと家にお金を入れて自分で働いたお金で何をしようと何も言いません。またがんばりなさい」と励ましてくれました。
はるの言葉はありがたく嬉しくて、でも悔しくて寅子の目から涙があふれます。
女であることの身体的な不利、こればっかりはどうにもできません。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~ここが潮時です~
昭和13年11月、口述試験の結果が発表されました。
寅子は合格していました。
よかったね!トラちゃん!!きっと見事な出来だったんだよ!
試験官が凌駕するくらいの成績に違いない!おめでとう!
轟太一、中山千春、久保田聡子の名前もありました。
日本初の女性弁護士が誕生しました。
良かったね!これでまた女子部に新入生がやってくるね!
でも、よねさんの名前が…優三さんの名前が…
「これで終わりにします」と直言とはるに告げる優三さん。
「あとちょっとじゃないか、惜しいよ、ここまできて辞めるなんて」と直言は説得しますが、優三さんは「ここが潮時です」と笑顔で決意を告げます。
「長い間ご苦労様でした、よくここまで頑張りましたね」と涙するはると直言。
複雑な表情で成り行きを見守る寅子、嬉しいはずなのに喜べません。
「すごいことを成し遂げたんだからもっと喜ぼうよ」と笑顔で寅子に話す優三さん。
よねさんも優三さんも合格出来たら良かったのに、自分の事よりも他人の事が心配でたまらない寅子です。みんな頑張ったのに、みんな必死だったのに。あんなになりたかった弁護士なのに、思っていたのとなんだか違って見える景色です。海でヒャンちゃんが言っていたように最後は良いようになればいいのですが。。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~
大事な口述試験の日、月経が重なってしまいました。
普段なら寝込んでしまうような体調でもそうは言っていられません。
必死に会場に向かい、順番を待っている時もよねさんから教わった三陰交のツボを押して痛みをしのいでいます。
寅子の様子を心配そうに見つめるよねさん。
あの時、寅子にツボを教えた時から2人の距離は近づいたように思います。
あの時、教室にはヒャンちゃんがいて梅子さんがいて涼子さまがいて、にぎやかで明るくて。みんなと過ごした思い出もツボ押しと共に蘇ります。
絶不調で帰宅した寅子。なんで今日なの?と恨みたくもなります。
泣いて泣いて泣きまくったあと覚悟を決めてはるに「具合は悪かったけどやりきりました。悔いはありません、ありがとうございました」とお礼を言います。
はるは寅子の言葉が本心ではないことはわかっています。「嘘おっしゃい。きちんと家にお金を入れて自分で働いたお金で何をしようと何も言いません。またがんばりなさい」と励ましてくれました。
寅子に何か食べると優しく聞くはる。
厳しい言葉も出てきますが、本当はいつも心配し応援しているのです。
言葉にしなくても思いやる気持ちがあふれていて、いいシーンだなぁと思いました。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~知識と教養:三淵嘉子さんの場合~
寅子が合格した高等試験について、このドラマの主人公:猪爪寅子のモデルとなった三淵嘉子さんの場合は実際そのようなものだったのか調べてみました。
三淵嘉子さん当時女子に唯一法学の門戸を開いていた明治大学専門部女子部法科に1935年に入学し1938年に卒業、そして高等試験司法科試験に合格しました。
高等文官試験司法科に合格したのは242名、そのうち女性合格者は三淵嘉子さんと同級の中田正子さん、そして1学年下の久米愛さんの3名でした。
前年に筆記試験は通過したものの口述試験で不合格となった中田正子さん、3回目の受験で見事合格を果たした久米愛さん、試験の難しさは想像を絶するものです。
昭和9年~昭和15年の6年間の高等試験司法科の合格者数は、1595人。
そのうち、東京帝国大学が683人で合格者数1位であり、三淵嘉子さんが通った明治大学の合格者はこの7年間で63人でした。
そもそも昭和5~10年頃において、同世代で高等教育を受けている割合は男子が5%前後、女子が0.6%前後であったそうです。
そもそも大学に進学しているだけでかなりの少数であり、その上高等試験となると合格率は10%未満。本当に難しく狭い門なのでしょうね。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(29)ネタバレあらすじ~次回予想~
口述試験に無事合格した寅子、ヒャンちゃんや涼子さま、梅子さんの思いも背負って、月経の痛みにも耐えてやっと勝ち取った弁護士への道です。
なのにちっとも嬉しそうではありません。
合格発表の新聞には優三さんとよねさんの名前が載っていませんでした。
優三さんは今回で試験は諦めると言い出します。
長年弁護士を目指して仕事と学業を両立させ頑張っていた優三さんの生活を思い出し、寅子は複雑な気持ちになってしまいます。
よねさんはどうするんだろうか。
自分の事より他人の事が気になる寅子です。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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