連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。
困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。
今週のタイトルは「女の一念、岩をも通す?」です。
毎週女シリーズのことわざや格言がタイトルとなっていますが、今回の「女の一念、岩をも通す?」は聞いたことある人が多くいると思います。
意味は言葉通り、女性の強い思いは硬い岩をも通してしまうという意味です。
学生生活も終盤にかかりいよいよ高等試験が近づいてきます。
寅子たちの運命はどうなっていくのでしょうか。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(30)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~
寅子は口述試験に無事合格、轟や先輩たちも合格です。
ヒャンちゃんや涼子さま、梅子さんの思いも背負って、月経の痛みにも耐えてやっと勝ち取った弁護士への道です。
なのにちっとも嬉しそうではありません。
合格発表の新聞には優三さんとよねさんの名前が載っていませんでした。
優三さんは今回で諦めると言い、盛大にトラちゃんのお祝いをしましょうと話します。
長年弁護士を目指して仕事と学業を両立させ頑張っていた優三さんの生活を思い出し、寅子は複雑な気持ちになってしまいます。
よねさんはどうするんだろうか。
自分の事より他人の事が気になる寅子です。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(30)ネタバレあらすじ~女性弁護士誕生~
猪爪寅子、中山千春、久保田聡子 3人の女性弁護士が誕生したことは大きなニュースとなり新聞にも大きく報道されました。
直言の寅子スクラップもどんどん増えるね!
花江も抱きついて喜んでくれました。
事務所に行けばみんなでお祝いしてくれるし、竹もとのおばちゃんたちや笹山のおじさんも大喜びです。
町のみんなからもおめでとうの声がかかります。
花岡は花束を持って現れ、来週の祝賀会を楽しみにしていると話します。
もしダメだったら来年も受けるように説得するつもりだったと言う花岡。せっかくの才能がもったいない、もしダメでも俺がいるからと言います。えっ?ええっ?どういうこと?
トラちゃん、花束渡されてプロポーズみたい
なんというか、思わせぶりな男だよね~花岡は。花江ちゃんが言っていたみたいに花岡寅子になっちゃう日も近いのかしら
とにかく寅子の周りは祝福ムードです。
ずっと応援してきてくれた人もそうでない人も大喜びです。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(30)ネタバレあらすじ~お祝いムード一色~
明律大学の後輩たちからお祝いの花束を受け取る寅子たち3人。
大学の教室には多くの新聞記者が集まっています。
学長は「来年度の女子部の問い合わせがひっきりなしだよ」と笑い、祝賀会を盛大に行ううから取材に来てくださいと話します。
帝都新聞の竹中は教室の一番後ろでこの様子をみて「面白くねえなぁ」とぼやきます。
寅子はうかない表情のままです。
近所の人や笹山さんたちは寅子の合格を自分の娘の事のように喜んでいました。
寅子が掲げる理想の自分に近づくことは竹中の意に反するのでしょうか。
それとも寅子のような人間は法の世界では危険人物として狙われると考えるからでしょうか。
竹中にとっての面白いってゴシップネタって事なのかな。今回の事はゴシップ記事として成立しないっていいう意味なのかなぁ?
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(30)ネタバレあらすじ~よねさんの決意~
家に帰ると、よねさんが寅子を待っていました。
よねさんは言います、私の口述は完璧だったと。
試験官は最後にため息をつき「それで君、弁護士になってもそのトンキチな格好は続けるのかね」とよねさんに言いました。
よねさんは強い、その強さゆえ敵も作ってしまいます。「私は自分を曲げない、曲げずに必ずいつか合格してみせる」というよねさんに寅子も小さく「うん」と言います。よねさんの生き方はよねさん自身が選んだ生き方です。そう選んだのにはすべて理由があります。
外へ出てよねさんは寅子に背を向け祝賀会には行けないといい「言うのが遅くなったがおめでとう」と言って帰っていきました。
見送る寅子、なぜか『モン・パパ』を口ずさみます。
寅子の合格は本当に嬉しいし誇らしい、だけど自分が受けた不当な扱いを受け入れ自分を曲げてまでは欲しくない。そう言い切れるよねさんの強さや信念を表した後ろ姿です。
よねさんが男装をするのは女を捨てて生きると決めた意志の表れであり、女を武器にする生き方を否定するためです。
痛みを知っている人間だからこそ、強く頑なにまっすぐに生きているのです。
この時代に生きるためにより強くなっていくよねさんは誤解を生みやすい人のようです。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(30)ネタバレあらすじ~寅子の所信表明~
大学では祝賀会が盛大に開かれています。
ですが浮かない表情の寅子、頭の中では『モン・パパ』がずっと流れています。
大学の入学式の日、よねさんとの出会い。数々のいさかいと仲直り、楽しい日もあったし辛くて苦しい日もあった。同じように時を重ね勉学に勤しんだ仲間たち。志半ばで道を諦めざるを得なかった友人。スンとしたひとたち。この場によねさんがいない理由。寅子には素直に喜べないことがたくさんありすぎる。
記者の1人から「日本で一番優秀なご婦人方です。男性でも難しい高等試験に合格したのだからそういっても過言ではない」と言われた寅子は「はて?」となりました。
私たちすごく怒っているんです。法改正がなされても結局女は不利なまま。弁護士にはなれても裁判官や検事にはなれない。女ってだけでできない事ばっかり。そもそも法律がおかしいのです。生い立ちや信念や恰好で切り捨てられたりしない、男か女かでふるいにかけられない社会になることを望んでいます
トラちゃん、鼻の穴ふくらませて張り切ってる!
熱い気持ちが伝わってくるねぇ、素晴らしい!
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(30)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~
男とは、女とは 今回もすごく考えさせられました。
口述試験、よねさんが言うようにおそらく試験内容は完璧だったのでしょう。
ですが試験の最後によねさんの服装について試験官から質問がありました。
その質問に嘘の返答をすることができないよねさん。
ただ目立ちたいとか好みとかでなく、自分の信念を貫き女を捨てて生きる形を体現しているのですがそんなことを説明できるわけもなく。
桂場が言うように同じ成績であれば女ではなく男を採用する時代。
男には聞くことなど絶対ない服装や結婚に関する質問。
ジェンダーレスだとか言われる現代でもまだまだ偏見があったり、変人扱いされることもあるのに、戦前の男性像、女性像に縛られている感覚の中ではなかなか理解されにくいとは思います。
試験官に向かってその発言こそが偏見だと言い返すよねさんのゆるぎなさ、強さ。そういうひとこそ法の世界には必要だと思うのに、逆に面倒だったり厄介に感じたりするのでしょうね。
女の幸せは結婚して家庭に入り夫を支えて子どもを育てていくこと
誰に教えられたのか植えつけられたのかわからないけど私の中にもそういうイメージがあるのは事実です。
女に学問は必要ないと言ったのはなぜなのでしょう。
「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」(30)ネタバレあらすじ~次回予想~
寅子は晴れて弁護士になりました。
自分の理想とする弁護士になれるように目指す自分に近づけるように寅子は何をしたらいいのでしょうか。
それぞれの場所でいろんな思いを抱えながら生きる寅子と仲間たち。
どのような地獄が待っているのでしょうか。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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