連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。
困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。
今週のタイトルは「女の心は猫の目?」です。
虎に翼第32話第7週「女の心は猫の目?」~前回までのあらすじ~
花岡は見事試験に合格して裁判官になることが決まりました。
誰を誘おうかと悩む寅子に「お祝いは2人でやらないか」と言う花岡。
それでいいの?と聞く寅子に「それがいいんだ」といいます。
ええ~花岡は何を思っているんでしょう。
寅子にだけ伝えたいことがあるのでしょうか
虎に翼第32話第7週「女の心は猫の目?」あらすじ~気の利いた殿方~
試験合格のお祝いを2人でやりたいと花岡に言われた寅子。
話を聞いた花江のテンションは爆上がりです。
- 何着ていくの?→仕事の後だから普通
- せっかくなら休みの日にしたら?→なるべく早く会いたいって
- どうする?プロポーズされちゃったら→ないない
- 口紅くらいしていったら?→仕事なんだって
花江ちゃん、恋バナ好きだねぇ~カワイイわ~
些細な事に気付く気の利いた殿方なんてほんの一握りなんだから!花江ちゃんチョイチョイ毒を吐きます。そこが花江ちゃんの好きなところ。
たしかに花岡は本人が狙っているのかどうかわからないけど、天性の才能はあるし爽やかだし将来も有望だしなんだか意識してしまいます。
虎に翼第32話第7週「女の心は猫の目?」あらすじ~赴任先は佐賀地裁~
寅子は新しくワンピースを仕立てています。
清楚なワンピース、寅子に良く似合う色です。
ワンピースを着て口紅を引き出勤する寅子、さりげなくアピールしてみせても無反応の雲野と岩居です。
ま、彼らに望む方がちょっと違う気もするかも
事務の常盤さんは「この後お出かけでも?」と声をかけてくれました。
常盤さん、出来る女だもんね。些細な事にもちゃんと気が付く人。
待ち合わせのお店に行く寅子、花岡は先に来て待っていました。
寅子の顔をみるなり「その服とても良く似合ってるよ」と言う花岡、さすが一握りの男です。
「ここで一度食事をしてみたかった、ちょっと大人になった気分」と話す寅子に、もう身の回りでは所帯をもった人も多く、もう十分大人だと花岡が話します。
おおっ?これは結婚の話が出るのか?
「私はまだまだ半人前、道は始まったばかりだし去っていった友のためにたくさん経験を積んで立派な弁護士になりたい」と話す寅子。
「ここでの初めての食事が花岡さんでとっても嬉しい」と喜ぶ寅子に花岡は「ずるいよな、猪爪は。そういうことをサラッと言ってのけるから」と言います。
むむっ?花岡が寅子に翻弄されているの?
「春から佐賀地裁に赴任ことになった」という花岡は食事の手を止めて寅子に話をします。
父親の近くに行くことになって良かったと言いつつも、なかなか会えなくなると少し寂しそうな顔をします。
花岡の本音はいったいどこにあるんだろう。友達の分も一生懸命働いて早く一人前の弁護士になりたいと言う寅子には「佐賀についてきてほしい」とは言い出せなかったのでしょうか。寅子の夢を自分が潰してしまうと思ったのでしょうか。
虎に翼第32話第7週「女の心は猫の目?」あらすじ~お互いがんばりましょうね~
食事を終えると外は真っ暗になっていました。
送っていこうかという花岡に事務所に寄っていくと言う寅子。
何か言いたげな花岡です。
言葉にできない時間が過ぎていきます。
我慢できず寅子は「じゃあ気をつけてね」と言い満面の笑みで「お互い頑張りましょうね!」と言って元気よく右手を差し出します。花岡は寅子の手を握り返し静かに「ありがとな、猪爪」と言います。
トラちゃん、笑顔だけどなんだか目が潤んでるみたい。。
花岡さん、振り返らずに手を振って歩いていったね。もしかしたら涙こぼしてたのかも。
2人の気持ちが相手の事をどのように思っているのか微妙な感じですが、お互いに確信をつくこともなく次の道へと進んでいきました。
なんだか切ないお別れです。
虎に翼第32話第7週「女の心は猫の目?」あらすじ~寅子とよね~
昭和15年春、寅子の弟の直明が岡山の進学校で寄宿舎生活をすることとなりました。
帝大合格を目指すためですが、直言は寂しくてなりません。
春はお別れの季節で新たな旅立ちでもあるからね
雲野法律事務所に寅子が戻ると部屋の中によねさんがいました。
よ!よねさんがなんでここに?と大声あげて驚く寅子。雲野がカフェーでよねさんに会って時々手伝ってもらう事にしたんだそう。轟もよねさんの顔を見て嬉しそうです。
これからは寅子とよね、轟の3人でランチ会できるね
昭和15年10月、寅子は修習を終え、晴れて弁護士になりました。
「弁護士 猪爪寅子」の名刺を手に嬉しそうな寅子。直言の新聞記事スクラップには寅子の名刺と父の”でかした”の文字が誇らしげに並んでいます。よねさんは素直に喜べずにいます。
弁護士になったとはいえ寅子の仕事には何も変化がありません。
女性初の弁護士として事件を担当し法廷に立ち、実績を作り事務所に貢献したい
しかし雲野が寅子を紹介すると、依頼者は「別の方にお願いしてもよろしいでしょうか」とやんわりと断ります。その様子をみていたよねさんは竹もとで「このままじゃ一生法廷に立てないぞ」と激怒します。
よねさんの言葉はまるで予言のよう、事務所に来る依頼人に全て断られてしまいます。
弁護士になれても弁護ができないなんて。。。地獄。。
無理もありません。男が女にすがる、なんて考えもしていない時代です。若く経験もない女性に弁護を頼むひとなんてよほどの変わり者か誰も弁護を引き受けないような難しい案件しかないように思います。それでも寅子にはやるしかないのです。
虎に翼第32話第7週「女の心は猫の目?」あらすじ~グッときた名シーン~
今回は寅子と花岡が2人で会って食事をし、お別れをするまでのシーンについて語ります。
色恋には疎い寅子に恋バナ大好き花江ちゃんはあれこれ恋愛アドバイスをしてきました。
今までの花岡とのいさかいや関係性の修復、親身になってくれた父の裁判などの様子などから、からかいや冷やかしではなく「花岡寅子になっちゃえば」という言葉は花江ちゃんの本音だと思うのです。
確かに花岡は女心をくすぐる名人、些細な変化にもすぐに気づいてくれるし寅子を暴漢から守ってくれたりもしました。
互いに高め合い、語り合うことのできる関係、花岡は寅子の理想の相手と言えなくもないと思います。
花岡も寅子が頑張っている姿に刺激を受け、自分自身も寅子に負けないように奮い立たせて今まで頑張ってきたのでしょう。
花岡が寅子に思いを寄せていたとしたならばお祝いと称して2人で会って食事をする時に何か寅子に話すのでは?と感じた人も多くいたはず。
ですが佐賀に帰ることとなった花岡が寅子に何かを言ってしまえば、寅子のこの先の夢の扉を閉ざしてしまうことになるかもしれない。
その夢は寅子だけのものでなく試験を受ける事すらできなくなってしまったヒャンちゃんや涼子さま、梅子さんたちの願いを叶えることでもある、そうなってしまったみんなの思いも手に取る様にわかる花岡には自分の気持ちをグッとこらえて寅子を応援するしかなかったのでしょう。
何も言い出せずでも別れを切り出すこともできない花岡に笑顔で「お互いがんばりましょうね」と右手を差し出す寅子。
歩き出した花岡に「またね、体に気をつけてね」と声をかける寅子。歩みを止めず振り返ることもなく手をふって去っていく花岡。
互いに気持ちを伝えあうこともなく別れていくその様子とロマンチックな噴水塔の静寂がとても印象的で美しいシーンだと感じました。
虎に翼第32話第7週「女の心は猫の目?」あらすじ~知恵と教養:虎に翼ロケ地:噴水塔~
今回はなんとも切ないお別れになってしまった、寅子と花岡が握手をして別れた場所について調べてみました。
夜街灯に照らされ、噴水から勢いよく水しぶきが飛び散っていました。
静寂の中水の音だけが響き、心が落ち着いてくるこの場所は一体どこでしょうか。
鶴舞公園は、明治42(1909)年11月19日に名古屋市が設置した最初の公園で、近代フランス式の洋風庭園と廻遊式の日本庭園とを合わせもつ和洋折衷の大きな公園です。
鶴舞と書いてツルマと読みます。駅の名前は”つるまい”なのでツルマイコウエンでも間違いではないけど、ちょっと地元民なのでこだわってみました。
名古屋市指定有形文化財でもある噴水塔は、明治43年に鈴木禎次氏の設計によって造られました。
ローマ様式の噴水塔は非常に完成度が高く、列柱はドリス式を用い、水は最上部まで揚げて、8本の突起部から自然に落水させています。
噴水というよりも滝のようなイメージで西洋の文化と和の趣が感じられる場所です。
鶴舞公園 住所:〒466-0064 愛知県名古屋市昭和区鶴舞1
- JR中央線「鶴舞」駅から徒歩すぐ
- 地下鉄鶴舞線「鶴舞」駅下車4番出口
- 名古屋高速「吹上西・東IC」から約5分
最近、鶴舞公園は整備が進みツルマガーデンという商業施設もできたため、ゆっくりのんびりと過ごすことができる場所となりました。
イートインやテイクアウトのできるお店がたくさんあり、小さなお子様やペットを連れて1日のんびりと過ごすことができます。
実は他の場所でも「虎に翼」の撮影を名古屋で行っていたので、またロケ地情報として取り上げようと思っています。
虎に翼第32話第7週「女の心は猫の目?」あらすじ~最終回予想~
晴れて弁護士になったものの依頼人から断られるばかりの寅子。
早く一人前に仕事をこなし事務所にも貢献したい気持ちが先走ります。
寅子が弁護をする日がやってくるのはいつなのでしょうか。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
コメント