虎に翼第37話仕事でミスをした 寅子(伊藤 沙莉)を支える優三(仲野太賀)。大きな愛に包まれる幸せ!

虎に翼

連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。

困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。

今週のタイトルは「女冥利に尽きる?」です。

「女冥利に尽きる」とは女に生まれた甲斐があるという意味です。

女に生まれたことの幸せを感じ、女であること以上の幸せはないと思うことですが、今の寅子はそういう状態なのでしょうか。確かに結婚し、なりたかった女性初の弁護士にもなれました。いわば女冥利に尽きる状態であるともいえるのですが、それを感じるのは本人次第なのではないでしょうか?

虎に翼第37話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~前回までのあらすじ~

義父と子どもの親権をめぐる裁判に勝訴した寅子でしたが、判決後に依頼人:満智が嘘をついていたことに気付きます。

よねさんの制止を振り切り、満智に尋ねる寅子。

「お気づきになってなかったの?女の先生は手ぬるいわね」とあっさり不貞を認める満智は「女が生きていくためには悪知恵が必要」だと言って笑いながら帰っていきました。

雲野も同じ過ちをしたことがあるといいつつ、君の失態が誰かの人生を狂わせたことを忘れてはいけない。明らかな過失、失態だと苦言を呈します。

私の判断が人の人生を左右する、責任の大きさを実感する寅子はこの先どうしていくのでしょうか。

虎に翼第37話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~しょんぼり寅子~

寅子は仕事を休んでしまいました。

先生もご存知なはずですよ。女が生きていくためには悪知恵が必要だって事」

満智に正面切って言われてしまった寅子。

失態を犯してしまったことと何も言えなかった自分、完全に敗北です。

NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

そういう時はゆっくり休むのも大切だよ

はるにお使いを頼まれ、直言の工場にやってきた寅子

書類を渡して帰ろうとする寅子に優三さんが「待って」と声をかけます

いつものような明るく元気な声が出ない寅子、間違って事実を歪めた判決となってしまったことや満智に言われた言葉が重くのしかかってきます。

しょんぼりとしている寅子をこのまま家に帰してしまうのは優三さんとして忍びなかったのでしょうね。

虎に翼第37話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~恋に落ちた日~

寅子を誘って河原に座る優三さん。

近所の農家さんにもらったと言って焼いた手羽元を2人で食べようと笑ってみせます。

「美味しいもの食べたら少しは気も晴れるよ」
梅本
梅本

すべてが正しい人間はいないからトラちゃんだって社会的地位の為に僕と結婚しただろ?ちなみに僕はトラちゃんが試験を諦めるまでは受験を続けようと決めていた。トラちゃんに自分の人生をゆだねていたんだ」そう、人は自分の欲望や願望を秘めて生きているものです。

「嫌なことがあったらまたこうして2人で隠れてなにか美味しいもの食べましょトラちゃんもずっと正しい人じゃ疲れちゃうから、僕の前では肩の荷を下ろしてさ」

優しい優三さんの言葉に寅子の心は穏やかになりました。

梅本
梅本

温かい日差しのなか、美味しいものでお腹があたたかい言葉で心が満たされた寅子は自然に優三さんの肩にもたれかかります。

愛だね、深い愛。

そしてトラちゃんも優三さんとの恋に落ちる~

夜、布団に入ってどんな弁護士になりたかったのか聞く寅子、優三さんが法律の本を出したかったと話すと寅子は調子に乗って「有名弁護士佐田寅子を育てた佐田優三の法律教本」なんてどう?と笑います。

そして寅子は自分の布団から出て転がりながら優三さんの元へ。緊張で目がまん丸になる優三さん、笑いながらうれしそうに「寝ましょうか」と言う寅子。幸せをかみしめながら眠りに落ちる2人。。。

NHK好き主婦(鈴村春子)
NHK好き主婦(鈴村春子)

トラちゃんと優三さん見てるだけで幸せになれる

NHK好き主婦(笹木たえ)
NHK好き主婦(笹木たえ)

優三さんの深くてさりげない愛情に寅子の気持ちが重なったの

虎に翼第37話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~もう私しかいないんだ~

昭和18年5月、寅子の身体に赤ちゃんが宿りました。

大喜びの猪爪家、はるは「あなた1人の身体じゃないんだから」と釘をさしますが、久保田先輩のように頑張りますと張り切る寅子です。

トラちゃん、おめでとう!

妊娠初期、眠たくて胃の調子もイマイチな寅子は久保田先輩に出会います。

何か言いたげな久保田先輩は、竹もとに行き寅子に最近の様子を尋ねます。

「ご婦人らしい喋り方をしろと先輩方に注意されてしまって…」と元気のない久保田先輩は、夫の実家である鳥取に行くと言い弁護士を辞めることになると話します。

婦人弁護士なんて物珍しいだけで誰も望んでいなかったんだ。結婚しなければ半人前、結婚すれば弁護士の仕事も家のことも満点を求められる、絶対満点なんて取れないのに!

NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

いつも美しくて勇ましい久保田先輩だったのに弱音を吐くほど辛かったんだね

苦しくて誰にも言えなかった胸の内を寅子にぶつける久保田先輩。

中山先輩もしばらくは子育てに専念すると言います。

「もう私しかいないんだ」

私たちはみんなの思いを背負っていたんじゃないのかという気持ちと婦人弁護士の未来を築くために最後まで頑張らなくてはと言う気持ちに妊娠という事実が大きくのしかかってきます。

よねさんは残念ながら高等試験に合格できませんでした。

梅本
梅本

久保田先輩と寅子の話、衝立の向こうで桂場が聞いていました。静かに団子を食べる桂場はいったい何を考えていたのでしょうか。

まだ、事務所の誰にも妊娠のことを伝えていない寅子。

できるだけ長く仕事をしたいと考えていますが妊娠生活は本人にしかわからない大変なことがたくさんあります。

体調も人それぞれ、何も変化がない人からいつまでもつわりが続いたりする人など様々です。

寅子は考えます、考えた末に自分が取るべき道を選びました。

虎に翼第37話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~多忙な毎日~

事務所に相談に現われたのは麦田さつきさん、軍隊に納める天幕用の布地を製造する工場を営んでいます。

本来は統制会社、つまり国に納めるべきなのですが闇取引をしたとして摘発され、統制法違反で刑事告訴されてしまいました。

過ちを犯した事はわかっていますが子どもたちを残しておけないと言うさつきさん、寅子は彼女の依頼を引き受けることにしました。

困っている人のために力になってあげなくては。。。

トラちゃん、久保田先輩のこともあるから。。。

雲野は言論弾圧を目的として逮捕された新聞記者や編集者の弁護を受けており忙しい日々を送っています。

寅子は久保田先輩の代わりに婦人雑誌の法律相談の連載の仕事も引き受けました

大量の手紙にはいろんな女性からのいろんな事情が書かれています。

戦争未亡人、戦死、出征、相続、子どもの養育、認知…手紙には様々な内容で助けを求めている女性の声が記されています。

心配した優三が「そろそろ寝ないと」と声をかけますが手紙を読みながら涼子さまやヒャンちゃん、梅子さん、久保田先輩らの顔が浮かんできます。

もう私しかいないんだ。寅子は呪文のようにその言葉を繰り返します。

梅本
梅本

トラちゃん、自分の身体のことよりも依頼人や手紙の送り主のことを考えて優先してしまいます。もう女性弁護士は私だけ、私がやらなければこの仕事は一体誰がするのでしょう。私しかいないと自分で自分を追い込む寅子気持ちはわかるけど、トラちゃん深呼吸だよ~

虎に翼第37話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~グッときた名シーン~

何と言っても寅子が優三さんの布団に転がり込むところです!

トラちゃんったらまぁ、なんて可愛らしいのでしょう!

トラちゃんには指一本触れないから安心して、と言われていたものの、ずっと好きだったと言う優三さんの気持ちを知ってから寅子はどうしたらいいのか迷っているように感じました。

結婚し夫として妻として過ごしながらもどこか関係性が微妙な2人ですが、優三さんの正直で優しい思いやりが自然に寅子の気持ちを変えていきました。

勝手に寅子に自分の人生を重ねて、自分の夢を寅子が実現してくれているような気持ちになっていると話す優三さん。

人間は勝手なもの、それぞれに勝手な想いを抱き時に他人にそれを強要することもあります。

良かれと思っていても結果良くないこともある、正しいと思っていても間違うこともある、正しいことを貫こうとして心が折れることもある。そんな時に気持ちを分かち合えるパートナーがいることはこの上ない幸せなことです。

自分の前では頑張らなくてもいい、正しくなくてもいい、ありのままでいてもいいんだよと包み込んでくれる大きな優しさ、寅子と言う人間をよくわかっている優三さんだからこそ、信頼して全てを預けようと思えたのでしょう。

心がウキウキするだけでが恋じゃない。

心の底から優三さんと結婚してよかったと感じたから、転がるように寅子の身体が自然に動いたのでしょうね。

子どものように寄り添って笑いあって眠る、こんなにも安心していられる。

これ以上に幸せは存在しない、そんな2人の世界が永遠に続くことを願いたくなります。

虎に翼第37話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~知恵と教養:大日本国防婦人会~

昭和16年、真珠湾攻撃を皮切りに日本は太平洋戦争に突入しました。

男性の元には召集令状が届き、戦地にかりだされていきます。

今回は大日本国防婦人会について調べてみました。

国防婦人会は1932年(昭和7年)から1942年(昭和17年)まで実際に存在した婦人団体です。

割烹着に白いタスキをかけ、出征兵士の見送りや慰問袋の作成を行う一般婦人の集まりから後に軍からの支援を受けるようになりました。

国防婦人会は「国防は台所から」をスローガンに掲げ、出征兵士の見送りや残された家族のサポート、傷病兵や遺骨の出迎え、慰問袋の作成と発送、陸軍病院などでの洗濯などを行っていました。

花江ちゃんも割烹着にタスキをかけ、婦人活動に勤しんでいました。そうすることがあたりまえでした。

梅本
梅本

当時の女性は、参政権もなくあらゆる点で不平等な立場に置かれていました。結婚して夫の「家」に入って家事や育児をするしかできないと思われていた女性が社会に出て男性と同じように振る舞うことが許される「国防婦人会」の活動にのめりこんでいく人が多くいたことのわかる気がします。

国防活動に陸軍から感謝状を贈られたことも、女性にとっては名誉なこととしてやりがいを感じる人もいました。

しかしながら軍のねらいは、たとえ夫や子どもが戦争の犠牲になったとしても反戦感情を抱かないように国防婦人会を通して女性たちを教育することにありました。

強い男子を育て、兵士として送り出すのが母親のあるべき姿とし、お国のために命を懸けるのは名誉なことであると教えこまれたため、夫や息子に赤紙が届けば喜んでみせ、「おめでとうございます」という言葉を交わしました。

そして戦死の知らせが届いても人前では涙も見せられないような苦しい日々をおくることになるのです。

虎に翼第37話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~最終回予想~

優三さんと恋に落ち、身も心も夫婦といえるようになった寅子。

優三さんとの子を宿し、憧れの久保田先輩のように子育てをしながら仕事も精力的にこなそうと誓う寅子。

幸せいっぱいでしたが久しぶりに会った久保田先輩は夫の実家に帰り弁護士の仕事も辞めることになると言い出します。

主婦業と弁護士、どちらも100%を求められる、出来る訳ないのにと苦しい胸の内を話す久保田先輩に妊娠のことなど話せるわけもなく、自分しかいないんだと思い知らされてしまいます。

依頼人からの仕事、久保田先輩の代わりに引き受けた法律相談の連載、いつもであれば精力的にこなせるはずが妊娠による体調の変化もありうまく進みません。

心配そうに見守る優三さん、寅子は1人じゃないんだよ。

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