連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。
困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。
今週のタイトルは「女冥利に尽きる?」です。
「女冥利に尽きる」とは女に生まれた甲斐があるという意味です。
「虎に翼」第8週「女冥利に尽きる?」(40)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~
子どものことを第一に考え、仕事は引き継ぐと言ってくれた事務所の人々。
寅子には立ち向かう気力も体力もありませんでした。
よねさんには「2度とこっちの道に戻ってくるな」と言われてしまいます。
泣きながら六法全書をしまい込む寅子。地獄の道は自らの手で閉じました。
弁護士佐田寅子から主婦になった寅子は翌年女の子を無事出産します。
名前は優未、優三さんから一文字もらいました。
優未の子育てに一生懸命な寅子の元にお客さんが現れます。
一体誰が何のために寅子に会いに来たのでしょうか。
虎に翼第40話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~女子部閉鎖~
寅子たちは直言の工場の社員寮に住んでいます。
寅子を訪ねてきたのは明律大学の後輩、小泉さんでした。
懐かしい顔に笑顔がこぼれるトラちゃん、トラちゃんには笑顔が一番だよね
女子部閉鎖を伝えに来た小泉さん、高等試験自体も今年はないと言います。
「先輩の後に続けず申し訳ありません」と頭を下げる小泉さん。
寅子が10年以上かけて切り開いてきた女性法曹界への道は完全に途絶えてしまいました。
しかし今の寅子には何もできません。
心に蓋をして気持ちを閉ざし、毎日の生活に没頭することを優先すると決めたのです。
これでいいのです。この道しかないのです。
虎に翼第40話第8週「女冥利に尽きる?」ネタバレあらすじ~ついに来た赤紙~
優三のところに赤紙が届きました。
直言は出征前に何かしておきたいことはあるか尋ねます。
この日がいつか来ること、寅子もわかっていました。
三人で川の字になり眠る夜、優未は小さな手で優三の顔を触ります。
寅子はずっと考えています。
私はこの人に何をしてあげたのだろうか。
穏やかな日がずっと続いていくと思ったのに、優三さんも召集されるなんて。。。
親子三人で過ごす時間が突然奪われてしまう、戦争ってこんなにも非情なものなのですね。
虎に翼第40話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~ごめんなさい~
河原でお弁当を広げる優三さん、寅子に「全部おあがり、優未にお乳あげないとね」と差し出します。
寅子はいきなり土下座をし優三に大声で謝ります。
「自分が弁護士として出世したいばかりに優しさにつけこんで結婚して、でもすぐやめて甘えて子ども作って、私にできるのは謝ることくらい…」と話す寅子。優三さんは「トラちゃんができることは謝ることじゃないよ」と伝えます。寅子は今抱えている気持ちを全部伝えたかったんですよね。
謝ることじゃないよという優三さんは寅子の両手を握って話し始めます。
なんでそんなこと言うんですか?もう帰ってこないみたいな、もう会えないみたいなこと言わないで と言う寅子に優三さんはごめんと笑いお弁当箱を差し出します。
「美味しいものは一緒に」と言ってふたりで食べるかぼちゃ饅頭。
笑いあって食べる、美味しさが倍増します。
優三さん、ちゃんと帰ってきて今度はトラちゃんと優未も一緒に美味しいもの分け合ってね。
そんなちっぽけな幸せが2人に訪れますように
もしかしたらこれが最後になってしまうかもしれない、そう思いながらもそのことが寅子の負担になってはいけない。本当は泣きたい気持ちをグッとこらえて敢えて元気で明るく過ごそうとする優三さんに涙が止まらない。。。
虎に翼第40話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~寅子のお守り~
その夜、寅子は優三のために一生懸命お守りを作りました。
『虎は千里を往き、千里を還る』五黄の寅生まれの私が力を込めたお守りですと言って渡したお守りを握りしめ「心強いなぁ」と笑顔で受け取る優三さん。
辛いお別れの日がやってきちゃった。。。
別れ際、元気のない寅子に変顔をみせて笑わせようとする優三さん。
トラちゃんみたいに上手くいかないなと笑う優三さんに「らしくないことしちゃって」と言い少し微笑む寅子。
ありがとう、トラちゃんと優未を頼みます とみんなに伝え、家を出る優三さん。
トラちゃん。。。トラちゃん。。。優未をはるに渡して優三さんを追いかけます。トラちゃんの思いを優三さんに伝えて。
優三さんを追いかけて目いっぱい変顔をしてみせる寅子、寅子を見て優三さんも変顔をつくってみせて笑います。
泣き出しそうな気持ちをこらえて、必死に耐えて笑顔を作り「行ってきます」と言う優三さん。
こうして優三さんは登戸を後にしました。
虎に翼第40話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~グッときた名シーン~
もう今回はずっと泣かされっぱなしでした。
河原で今までの自分の行いを優三さんに詫びる寅子。
優三さんがずっと自分の事を好きだったと知っても、寅子の中ではどこかで申し訳ない気持ちがのこっていたのですね。
優三さんが寅子のことをいつも一番に考えていて、自分の事よりも大切に思っていることに気づき、同じように優三さんに何かしてあげていたのか考える愛情の深さ。
おいしいものを分け合って食べたらもっと美味しくなる そんな優しさに涙し、そのちっぽけな幸せをあっという間に奪ってしまう戦争の悲惨さにまた涙が止まらない。
結婚し子どもも授かり弁護士にもなれた、まさに女冥利に尽きるところでしたが幸せは束の間でした。
全部を手に入れることはできない 手に入れようとするのはわがままなことなのでしょうか。
虎に翼第40話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~知恵と教養:寅子のお守り~
今回はお守りに秘めた思いについて調べてみました。
寅子が優三さんのために縫った出征へのお守りには五銭玉と十銭玉が縫い付けられていました。
死線を越え、苦戦も越えられるようにという願いを込め、四銭を超えた五銭玉と九銭を超えた十銭玉が縫い付けられています。
当時、出征兵士の無事を祈るために、千人の女が一針ずつ赤い糸で布きれに縫いだまを作って贈った千人針というものがありました。
千人針は通常一人一つしか玉止めをできないのですが、虎は千里を行き来できるということで、寅年の女性は歳の数だけ玉止めができるというルールがありました。
五黄の寅年生まれの寅子は31歳。
歳の数だけ玉止めができるから優三さんに渡したお守りには31個の玉止めがありました。
31個の玉止めですが千人力です。
本当は無事に帰ってきてほしい、けれども口には出せないそんな気持ちをお守りに託します。
玉止めは弾を止める。止まってほしい。そして千里を越えて生きて帰ってきてほしい
お裁縫が苦手な寅子が一生懸命縫いました。
一針一針に心を込めて、どうか弾を止めてと願いを込めて作ったお守りを嬉しそうに笑顔を見せてグッと握りしめる優三さんの気持ちに心が痛みました。
虎に翼第40話第8週「女冥利に尽きる?」あらすじ~次回予想~
優三さんは戦地に行ってしまいました。
無事を祈ることしかできない寅子、戦争によってますます貧困に拍車がかかる日本。
窮地に追い込まれていく日本。
それでも生きていく。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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