虎に翼第41話猪爪直道(上川周作)が戦死?戦争が終わり疎開先から戻る寅子(伊藤沙莉)たち

虎に翼

連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。

困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。

今週のタイトルは「男は度胸、女は愛嬌?」です。

「男は度胸、女は愛嬌」とは男にとっては物おじしない“度胸”が、女にはにこやかでかわいらしい“愛嬌”が大事だという意味で使われます。男らしさや女らしさを端的に表す表現でもあります

男にとって必要なものは度胸なのでしょうか、女は愛嬌さえあればいいのでしょうか。そういう側面も大切ですがそればっかりじゃダメですよね。

「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」(41)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~

優三さんは戦地に行ってしまいました。

無事を祈ることしかできない寅子、夜なべして手作りのお守りを優三さんに渡します。

心強いなとお守りを握りしめる優三さん。

戦争によってますます貧困に拍車がかかる日本。

窮地に追い込まれていく日本。

それでも人々は生きていくしかありません。

「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」(41)ネタバレあらすじ~直道の死亡告知書~

昭和20年3月10日、東京大空襲で多くの犠牲者が出ました

上野のカフェー「燈台」にいたよねさんとマスターは空襲の真っ只中、逃げようと急ぎます。

2人の安否が気になります。

7月、寅子と花江の疎開先に直言が来ました。

昨日知らせが届いたと言う直言、小さな声で「直道が…」と声を詰まらせます。

顔を歪ませ崩れ落ち、大声をあげて泣く花江ちゃん。寅子も涙します。

死亡告知書には昭和20年6月20日南西諸島方面に於いて戦死と書かれています。

梅本
梅本

花江はちょっと前に手紙がきたと微笑んで話します。「炊事当番をやっていて大変だけど面白いって。おかあさんや花江ちゃんの苦労がわかる」と言い泣き崩れます。息子たちは「父さんはお国のために戦ったんだよね」と母を慰めます。

遠く離れた地で直道はどんな気持ちで生活していたのでしょう。

花江ちゃんが傍にいない生活、直道も同じように寂しかったはず。

なのにそんな気持ちを隠して慣れない場所での集団生活、そして戦地へ。

梅本
梅本

あの飄々とした直道の声をもう一度聞きたかった、きっと花江ちゃんも話したいこと聞きたいことが山のようにあっただろうに、この気持ちを花江はどうやって埋めるのでしょう。

「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」(41)ネタバレあらすじ~敗戦後の上野~

疎開先から戻り上野で降りた寅子たちは日本の敗戦をひしひしと感じます。

空襲の爪痕、瓦礫をよけて歩きます。

力なく寄りかかっている子どもたち、怒鳴る大人。

カフエー燈台の様子を覗き込む寅子に「そこの店の人、空襲で亡くなったそうですよ」と近所の人が教えてくれました。

ここの店の人。。。よねさんやマスターのこと?

NHK好き主婦(鈴村春子)
NHK好き主婦(鈴村春子)

信じたくないけど。。2度と戻ってくるなとよねさんに言われたあの日が最後になっちゃったのかなぁ。。。

「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」(41)ネタバレあらすじ~泣き虫弱虫でいいの~

花江は結婚式の直道の写真に何か語りかけているようです。

初恋の相手と結婚し、ずっと花江だけを愛してくれた直道への思いは尽きることがありません。

直道の死に心を痛めているのは花江だけではありません。

はるは直道の子どもたちに一緒に寝ようと言い、話しかけます。

2人がお母さんを懸命に支えたこと、辛いことがあっても耐えたこと、よく頑張りましたね。でももういいの、その役割はおじいちゃんやおばあちゃんが引き受けます。泣き虫弱虫でいいの。弱音を吐いてと言って抱きしめます。
梅本
梅本

子どもたちなりに辛いことがあっても我慢して耐えて過ごしていたこと、父親の死を受け止めきれないこと、はるさんは全部を受け止める覚悟をしました。弱音、言った方がいい。思ったとこはちゃんと口にした方がいい、直道の言葉の通りです。

「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」(41)ネタバレあらすじ~帝大には行かない~

戦争が終わり、直言の工場の仕事はほとんどなくなりました。

大勢いた女工さんたちにのお暇を出すしかありません。

疎開先から寅子たちが戻ってきて猪爪家は再び大所帯になりました。

生活の為には家にあるものを売ってお金に変えるしかありません

直言の体調もよくなくすぐに咳き込み食事もあまり取れません。

梅本
梅本

戦争が終わっても帰ってきてくれない優三さん。無事なのだろうか、また一緒に生活できるのを待ち続けている日々、誰にも話せない気持ち。寅子が話せるのは優未だけです。

岡山の学校に行っていた直明が突然帰ってきました。

喜ぶはるさん、ぎゅっと抱きしめます。

NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

無事でよかった!言葉にしなくてもみんな心配してたよ

背も大きくなってたくましくなって戻ってきた直明、久しぶりにみんなの顔に笑みがこぼれます。

空襲を受け校舎も焼けてしまったという直明は、大学には行かず家族のために働くために帰ってきました。

直明の申し出に父は「すまない、今俺にはお前を大学に行かせる自信がない、お前の提案に甘えさせてくれ」と頭を下げます。

梅本
梅本

子どもたちにひもじい思いをさせないよう頑張るという直明、大きくなったなぁ 自分の事だけでなく家族のことを考えるなんて大人になったなぁとみんなが思いました。寅子もそう思いながら心の奥の腑に落ちない何かを感じたまま、直明の提案を受け入れざるを得ない状況です。

「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」(41)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~

はるさんが花江のこどもたちに話した言葉は名言だなぁと思いました。

今まで父・直道のの代わりに母・花江を守り助け気遣ってきた2人の孫たちに対し、きちんと顔を見て寄り添って「今まで懸命に支えたこと、辛いことがあっても耐えたこと、よく頑張りましたね」と労い褒めてあげました。

何と言ってもまだ子どもです。

本当ならまだまだ親に甘えたい年頃なのにガマンばかりさせて、家から遠く離れた場所に行き辛いことや悲しいことがたくさんあったはずです。

そのことをはるさんはちゃんとわかっていました。

そして褒めて労うことと同時にその役目はもう終えていいのだとちゃんと線を引いてあげたのです。

父親が戦地から帰ってくるまでの間、我慢をし耐えてきた子どもたちがこの先もずっとこうしていなくてはいけないと思い込まなくていいんだよと言葉にして伝えたはるさん。

「ばあちゃんの前では泣き虫弱虫でいいの、弱音を吐いて」

そのはるさんの言葉をきっかけにやっと子供らしく泣き出して疎開先でイジメられたことなど辛かったことを口にしました。

以前花江ちゃんがはるさんと上手く嫁姑関係が作れず悩んでいたとき、弱音吐いていい 思ってることは口に出していかないとね、その方がいい!と明るくポジティブに言い切った直道。

その直道の言葉をそのままはるさんが子どもたちに伝えました。

「俺にはわかる」が口癖だった直道、子どもたちも知ってか知らずか同じ口癖を父親から譲りうけていました。

こうして直道がいなくなっても直道の思いや考え方はいろんな人の心に宿りいきていくのでしょうね。

「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」(41)ネタバレあらすじ~知恵と教養:直明歴代キャスト~

寅子の12歳下の弟・直明を演じた歴代のキャストについて調べてみました。

幼児期を演じたのは永瀬矢紘(ながせひろや)さんです。

永瀬矢紘さんは2017年10月28日生まれ。テアトルアカデミー所属です。

永瀬矢紘さんの姉・永瀬ゆずなさんも『監察医 朝顔』のつぐみ役で活躍しています。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第21回では奇妙丸を演じ、現在放送中の夜ドラ「柚木さんちの四兄弟。」では4番目の弟・岳を演じています。

「虎に翼」では第1週~第3週に出演しました。

ほのぼのとした天真爛漫っぷりがとてもかわいく、寅子にセミの抜け殻を見せたり寅子の後ろをついて歩いたり父にかわいがられている姿が印象的でした。

幼少期を演じたのは正垣湊都(しょうがきみなと)さんです

正垣湊都さんは2012年5月15日生まれ。テアトルアカデミープロダクション所属です。

NHKドラマ出演歴

  • 2019年「永遠のニㇱパ 〜北海道と名付けた男 松浦武四郎〜」イチニカの幼少期
  • 2019年「ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜」小泉健也

「虎に翼」では第3週~第5週に出演しました。

突然猪爪家に押しかけてきた検察を家の中に入れまいと玄関に居座る母はるを守る姿が印象的で、かわいい制服姿で必死に母を守ろうとする家族愛を感じました。

少年期を演じたのは小林未来(こばやしみらい)さんです

小林未来さんは2011年5月31日生まれ、ホリプロスタースタジオ所属です。

「虎に翼」では第6週~第8週に出演しました。

成績優秀なため帝大入学を目指し岡山の寄宿舎に進学する直明、優しくて賢くて真面目で親にかわいがられてすくすくと育った品のいい少年を演じるのにぴったりでした。

青年期を演じたのは観山凌輝(みやまりょうき)さんです

観山凌輝さんは1999年4月26日生まれ、俳優だけでなくBE:FIRSTのメンバーとしても活躍中です。

NHKドラマでは2023年「生理のおじさんとその娘」の主人公光橋幸男の部下・橋正樹を演じました。

「虎に翼」では第9週からの出演です。

岡山から突然帰ってきた直明は帝大には進学せず家族のために働くと言いました。

心も身体も立派になった直明の姿に両親は涙します。

歴代の直明を見てみると初めは幼く可愛らしく甘えん坊な直明がだんだん成長してきた過程がみえてきます。

どの世代の直明も賢そうで品がありますよね。

「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」(41)ネタバレあらすじ~次回予想~

岡山から帰ってきた直明、久しぶりの元気な顔にみんなも笑顔になります。

直明は繰り上げで卒業しましたが帝大には行かず働いて家族を支えると話します。

直言の体調は良くないし敗戦で仕事もない、直明の申し出も素直に受け入れる猪爪家の人々。

あんなに小さかった弟が家族を支えるなんて。

心も身体も大きく成長した直明を頼もしく感じながらも、心の中でこれでいいのか疑問を抱く寅子です。

直言の体調も良くならず咳き込むことが多くなりました。

戦争が終わったのに帰ってこない優三さんの様子も気になります。

敗戦をきっかけに大きく変わる日本、人々の暮らしに変化はあるのでしょうか。

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