杉田弁護士(高橋克実)が主催する麻雀大会の見学をしに来た航一(岡田将生)と寅子(伊藤沙莉)と優未(竹澤咲子)。
突然現れた優未(竹澤咲子)の顔をみて号泣する太郎、長岡空襲で亡くした娘と孫娘を思い出したのでしょう。
泣き崩れる杉田(高橋克実)に近づき「ごめんなさい」と抱きしめる航一(岡田将生)。
普段の航一とはなんだか違う人間らしい優しさが見えたような気がします。
航一(岡田将生)が言ったごめんなさいの本当の意味は何だったのでしょうか。
- 虎に翼第86話 三条市で起きた放火事件。小野知子(堺心春)はなぜ傍聴席にいるのか?~前回までのあらすじ・ネタバレ~
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- 第86話 ~美佐江との再会~
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虎に翼第86話 三条市で起きた放火事件。小野知子(堺心春)はなぜ傍聴席にいるのか?~前回までのあらすじ・ネタバレ~
玉(羽瀬川なぎ)が自分のせいでお嬢様がやりたいようにできないのではと悩んでいたように、玉の将来を奪ったのは自分だと涼子(桜井ユキ)自身も悩んでいました。
寅子(伊藤沙莉)は二人の決断を応援するため、また稲(田中真弓)自身のためにも、稲に涼子たちの店の手伝いを頼みます。
また、寅子(伊藤沙莉)は航一(岡田将生)と接するうちに、友達がいなくても強い心を持つ優未(竹澤咲子)の考えが次第に理解できるようになっていき…
虎に翼第86話 三条市で起きた放火事件。小野知子(堺心春)はなぜ傍聴席にいるのか?~少し無神経だっかかしら~
泣き崩れる杉田(高橋克実)に近づき「ごめんなさい」と抱きしめる航一(岡田将生)。
寅子(伊藤沙莉)は航一に「戦時中に何か…」と聞き出そうとしますが、唇に指をあてて「秘密です」と言われてしまいました。
航一が部屋を出た後「少し無神経だったかしら」と聞く寅子(伊藤沙莉)に、優未(竹澤咲子)は大きなため息をついて「少し?」と聞き返します。
部屋を出た航一さん、なんだか悩んでいるみたい。
本当は寅子に話したいと思っているのかも。。。
それにしても寅子ってちょっと他人の気持ちに鈍感なところがありますよね。今回も優未が無神経だと感じるくらいなのに、自分は心に浮かんだ疑問を解決したかっただけ。でもそれをデリカシーがないというんだよ、トラちゃん。
虎に翼第86話 三条市で起きた放火事件。小野知子(堺心春)はなぜ傍聴席にいるのか?~スマートボール場放火事件~
翌日、深田から「支部長、杉田の兄さんを泣かせたそうじゃないですか?」と嬉しそうに言われる寅子(伊藤沙莉)。
こういう風に噂って広まっていくんだね~
次第に話に尾ひれが付いて事実と変わっていったりすることあるよね~
そこへ逮捕状が欲しいと警察官が寅子(伊藤沙莉)の元へやってきました。
昨夜の火事は駅前のスマートボール場からの出火で4軒が全焼、放火の疑いがあり警察官は経営者の朝鮮人で間違いないだろうと断言します。
「これだから朝鮮の連中は~」と言う警察官に寅子(伊藤沙莉)は毅然と「やめてください、差別的発言は見逃せません」と言います。
しかし警察官は「差別?何がですけ?」と言い、自分の言葉が差別発言だという認識すらありません。
寅子(伊藤沙莉)の脳裏には香子のことが浮かびます。
こういう差別や偏見にいつも怯えながら暮らしているのかも
高瀬君(望月 歩)は「あんげなヤツに何を注意しても無駄ですよ」と寅子に忠告しますが、差別発言を見逃す訳にはいかないと言います。
深田(遠山 俊也)は過去にいろいろ朝鮮人による事件があったといい、実際怖い思いをしたことがあると言います。
なんだか訳ありっぽいよね
昔から愛想がない子で~と謝る深田は「彼女は一度婚約を破棄されているそうで」とペラペラと喋ってしまい、寅子に注意される始末。こういう言葉がどれだけ人を傷つけるのか。噂話って今なら個人情報という観念がありますが。。
第86話 ~美佐江との再会~
帰宅途中の寅子(伊藤沙莉)は美佐江(片岡凜)さんから声をかけられます。
トラちゃん、どうしても構えちゃうよね。いつもの笑顔がちょっとこわばってて、ぎこちない感じが出ちゃう。
そりゃあの赤いブレスレットのことが尾を引いてるよね
「教えてもらったとおり家族に当てはめてみたら法律の理解が進みますね」と話す美佐江(片岡凜)に「お役に立てたのなら」と作り笑顔の寅子(伊藤沙莉)。
なぜかあの日以来連続ひったくり事件は起きていません。
おそらく美佐江は寅子(伊藤沙莉)のこわばった表情に気付いていることでしょう。
そしてその意味もなんとなく理解しているような気がします。
美佐江(片岡凜)に対する疑念や恐怖は果たして正しいものなのか間違ったものなのか、事件の解決とともにわかっていくのでしょうか。
虎に翼第86話 三条市で起きた放火事件。小野知子(堺心春)はなぜ傍聴席にいるのか?~スマートボール場放火事件~
放火事件の裁判は本庁で航一と寅子、判事補の入倉(岡部 ひろき)の3人で行われることになりました。
寅子「裁判官としてあるまじき発言よ。撤回すべき」入倉「きれいごとじゃなく現実の話をしているんですけどね」どこまでも対立する2人を見て航一は「被告人は容疑を否認しています。慎重に経過を見ていきましょう」と話します。トラちゃん、またもめんどくさい男と絡むのね~
初公判の日、寅子(伊藤沙莉)は傍聴席に小野知子(堺 心春)が座っていることに気付きます。
名前は?と航一(岡田将生)に聞かれた被告人は「金子顕秀(かねこあきひで)」と言いますが、杉田弁護士(高橋克実)がすかさず「通名ではなく本名を」と諭します。
傍聴席で杉田を睨みつける男がいます。
被告人は「金顕洙(きん けんしゅ)」と名乗りました。
突然傍聴席から弟の広洙(成田瑛基)が叫びます。
広洙(成田瑛基)は兄に向って「兄さんは何も話すな!警察も裁判官も誰も信用できない!」と母国語で叫びます。
航一(岡田将生)は静かにできないのなら退廷を命じると話すと傍にいた小野 知子(堺 小春)が「やめてください。お兄さんが苦しむことになる」となだめます。
言葉、話せるんだ。。小野さん。。
あんなに静かに優しく寄り添える言葉をかける人だと思ってなかったな
普段支部にいる時の小野さんとは明らかに様子が違う。まずなぜこの裁判の傍聴席にいるのだろう。そして広洙の言葉がわかり、広洙にきちんと話しかけている。。。深田さんが前に話していた婚約破棄って何か関係があるのだろうか。このことがまた噂話のタネになってしまわないか心配です。。
虎に翼第86話 三条市で起きた放火事件。小野知子(堺心春)はなぜ傍聴席にいるのか?~グッときた名シーン~
公判を終え部屋に戻った寅子は入倉との気持ちのズレにいささか戸惑っています。
兄を想い傍聴席から声を上げる弟広洙の事も「どうしても声を上げたくなってしまったのでしょう」と寅子が同情すると、入倉は「さすが家裁にいただけあってお優しい」と返答します。
寅子にとっては「はて?」案件ですが、入倉は反論することもなく退室してしまいました。
そんなやるせなく片づけをする寅子がカバンから出した麻雀牌の音に気付く航一。
高瀬君のお兄さんが使っていた麻雀牌を譲り受けたと言う寅子は電車の中で麻雀牌を覚えたり牌を積む練習もしている、次の次あたりの麻雀大会には参加したいと話します。
その様子を嬉しそうに微笑みながら聞いている航一は「なるほど」と言います。
「佐田さんはそれでいいんです。なんにでも首を突っ込んでもがいていていいんです」
自分にはできない事を寅子はいとも簡単にクリアしていくように思っていたのでしょうが、本当はとても努力を重ね知恵を振り絞り寸暇を惜しんで挑戦しようとしている。
そういう人の姿をみて航一の気持ちに変化が少しずつ現れているように思います。
「なるほど」の言葉とタイミング、声のトーンや表現で多くを語らない航一の気持ちの変化を受け取れるようになりたいと思いました。
虎に翼第86話 三条市で起きた放火事件。小野知子(堺心春)はなぜ傍聴席にいるのか?~知恵と教養:麻雀の歴史~
このところ麻雀の話題がよく登場します。
航一が無類の麻雀好きであり、今回も寅子がカバンから取り出した袋の音でその中身が麻雀牌だとわかり嬉しそうな顔を見せます。
今回は日本における麻雀の歴史について調べてみました。
日本に初めて麻雀牌が伝わったのは明治42年、清から持ち帰った名川彦作によるものだそうです。
麻雀は文人や上流階級で楽しまれるようになりました。
一般的に広まったのは関東大震災後、神楽坂のカフェープランタンで文藝春秋の菊池寛が麻雀に熱中していたと言います。
銀座に日本で初めての貸卓麻雀荘「南山荘」が開業し、その2年後には東京だけで1500軒を超えるほどの人気ぶりだったそうです。
麻雀は、戦後の日本では比較的メジャーなゲームでした。
学生の間では定番の娯楽で、社会に出てからも取引先や同僚らと仕事帰りに卓を囲むことはよくありました。
ゴルフのように、仲間と親睦を深める手段の一つだったのです。
ですが当時の麻雀には不健康なイメージがありました。
酒を飲み、タバコを吸いながら徹夜で打つ、そしてお金を賭けるなどのケースが圧倒的に多くあり、寅子も大学生になった時、父親に教えてもらおうと思っていたが母に禁止されてしまったと話していました。
将棋や囲碁と同じように趣味として麻雀を楽しむ、もしかしたら航一の父の星長官も麻雀好きなのかも、航一の麻雀好きは父親譲りなのかもしれませんね。
なんにしても航一の嬉しそうなスマイルが見れるのは眼福です。
虎に翼第86話 三条市で起きた放火事件。小野知子(堺心春)はなぜ傍聴席にいるのか?~次回予想~
スマートボール場の火事は経営困難に陥ったため保険金搾取目的での放火ではないかと疑われています。
兄の裁判を傍聴していた弟は「兄さんは何も話すな!警察も裁判官も誰も信用できない!」と叫びます。
騒ぎになり、退廷を命じられそうになった弟を制止したのは小野知子でした。
普段多くを語らない小野さんがなぜ裁判を傍聴していたのか、そして韓国語を話すことができるのか
偏見や差別の問題について「虎に翼」はどのように取り上げていくのか、今後の展開が気になります。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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