寅子(伊藤沙莉)はスマートボール場放火事件について悩んでいることを航一(岡田将生)に話します。
どうしても被告人側、差別を受けている側に気持ちが傾いてしまうと話します。
航一(岡田将生)はすべての事件に公平でいるなんて無理だと言ってくれますが、寅子(伊藤沙莉)は自分がどうあるべきか苦しんでいます。
- 虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~前回までのあらすじ・ネタバレ~
- 虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~証拠の手紙~
- 虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~手紙の内容~
- 虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~優未、山登りに行く~
- 虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~香子が教えてくれた慣用句~
- 虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~知恵と教養:朝鮮人虐殺事件~
- 虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~次回予想~
虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~前回までのあらすじ・ネタバレ~
兄・顕洙(許秀哲)の無実を訴える弟・広洙(成田瑛基)に、小野(堺小春)は思わず朝鮮語で声をかけます。
小野(堺心春)にはかつて朝鮮人の恋人がいた。結婚しようとしたが、親の猛反対に遭い、別れさせられたらしいと杉田次郎弁護士は聞いてもいないのにペラペラ寅子(伊藤沙莉)に話します。
公平な目で事件を見ようと改めて決意をする寅子(伊藤沙莉)。
わかり合えない人とも諦めずに関係を深めようと踏み込んでいく寅子(伊藤沙莉)の姿に航一(岡田将生)の気持ちにも変化が現れ始めます。
虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~証拠の手紙~
航一は被告人の弟の家から見つかった新たな証拠を提出したいという申し出があったと話します。
証拠?
被告人が弟に宛てた手紙を証拠品として提出してきた検察側、翻訳したものを読み上げます。
今日の裁判の傍聴に弟の広洙は来てないんだね
どうしても被告人側、差別を受けている側に気持ちが傾いてしまう、この裁判には向いていないのかもと悩む気持ちを航一(岡田将生)に伝える寅子(伊藤沙莉)。
航一(岡田将生)は「すべての事件に公平でいるなんて無理だ」と言い、感情が法を超えてはいけないが裁判官も人間であり揺れ動くのは当然。だから合議制を作ったのではないかと寅子(伊藤沙莉)に話します。
それにしても読み上げた手紙の内容にはなんとなく不自然な言い回しが。。。中を完全に燃やすって火をつけたって事なの?弟の忠告を受けてからか黙秘を続けているのなら、なぜ面会に来てくれたお礼の手紙にわざわざそんなことを書くのかなぁ。もしかして手紙はねつ造なの?
虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~手紙の内容~
部屋に戻った入倉(岡部 ひろき)は「バカですね、あんな手紙送るなんて」と呆れ顔です。
寅子(伊藤沙莉)も「そうなのよね、わざわざあんな手紙送るのかしら。文章も不自然だし」と言います。
ですが入倉(岡部 ひろき)は「朝鮮語だからバレないと思ったんですよ。被告人も黙り込んじゃったし」と疑う余地などありません。
手紙を何度も読み返す寅子(伊藤沙莉)はあるフレーズが気になって仕方ありません。
そこへ小野知子(堺心春)がやってきました。
小野(堺心春)は自分の噂をどこかから聞いたのに何も言わないでいる寅子に「ありがとう」とお礼を言います。
寅子(伊藤沙莉)は小野が教えてくれた「燃やす」の朝鮮語を手紙の中から見つけようとします。
簡単な言葉ならわかるけど読み書きには自信がないと言う知子、寅子の頭にはある人の顔がずっと浮かんでいます。
虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~優未、山登りに行く~
今日は優未(竹澤咲子)の山登りの日です。
寅子は優未(竹澤咲子)に「崖とか川の近くに行っちゃダメよ。カッときても人を押したりしちゃダメよ」と忠告します。
優未はそんなことしないよ、大丈夫だよトラちゃん
トラちゃんにとっては山登りにいい思い出がないからね~
寅子(伊藤沙莉)が家に帰ると優未(竹澤咲子)は疲れて寝ていました。
「今日は夕ご飯、お菓子にしようか。今日はお母さんもクタクタだし、たまにはそんな日があってもいいんじゃない?ダメ?」と聞く寅子に笑顔で「ダメじゃない!」と答える優未。笑いあう親子。カステラやお菓子にお漬物、なんだか賑やかな食卓です
山登りの様子を聞く寅子。すぐ怒る子は一番に頂上に行こうと言って他の班の子と競争となり、他の班の子が転んでケガをしてしまい、その子がおんぶして山を下りたというのです。
「優しいのね」という寅子に「違うよ、困っている子を助けるのは普通の事でしょ?」と話す優未(竹澤咲子)。
そう。と言ってほほ笑む寅子(伊藤沙莉)。
寅子は夜、優三さんの写真に語りかけます。
優未はこんなに大きくなりました。
友達はいないと言うけれど、ちゃんと他人の気持ちに寄り添える子です。
虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~香子が教えてくれた慣用句~
寅子(伊藤沙莉)は悩みに悩んだ末、香子(ハ・ヨンス)に手紙を書きました。
手紙を読んだ香子は汐見(平埜生成)に相談し、子どもを多岐川に預けて2人で新潟までやってきました。
寅子(伊藤沙莉)は金顕洙が書いた手紙を香子(ハ・ヨンス)に渡します。
香子(ハ・ヨンス)は涙をぬぐいながら手紙を読み上げます。
『広洙へ 先日は差し入れをありがとう。迷惑をかけてごめん。私が気を揉ませてしまったせいで心配をかけただろう』
寅子(伊藤沙莉)はその部分が引っかかっていたのと香子(ハ・ヨンス)に話します。
翻訳されたものは「私が中を完全に燃やしてしまったせいで」となっていると言う寅子。香子は『태우다』は燃やす、焼くという意味があるが태우다の上に中という意味の속을が付くと속을 태우다となり「気を揉ませる、心を苦しめる」という慣用句になると教えてくれました
やっぱりそうだったのか!
それなら文章の意味もつながるよね!さすがヒャンちゃん!!
汐見(平埜生成)は間違った翻訳を聞いた被告人はなぜ何も言わなかったのだろうと言いますが、香子(ハ・ヨンス)は「諦めちゃったんじゃないか」と言います。
香子は手紙の主に自分を重ねて話します。
本当は今でもそういう気持ちを持っている人って多いんじゃないかと思う。外国人の人とひとくくりにされて勝手なイメージを作り上げているように感じます。学校や職場で一緒に過ごしている人もどこかで決めつけてしまっている事、ないですか?そうやって孤立したりする方が良くないことにつながるように感じます。
虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~知恵と教養:朝鮮人虐殺事件~
星航一は寅子と入倉に関東大震災の時に起きた朝鮮人虐殺の話をしました。
関東大震災は1923年大正12年9月1日に起きた地震で、死者・行方不明者は10万人を超える大きなものでした。
火災による焼死や家屋の消失により人々は恐怖と混乱の中にいました。
そんな時「朝鮮人が井戸に毒を入れた」であるとか「朝鮮人や社会主義者が暴動を起こし放火した」などのデマが流れました。
「虎に翼」のドラマの中でも”略奪―放火―凶器―爆弾毒薬携帯”や”婦人陵辱””本所を襲った朝鮮人の一団”などの見出しが躍る、当時の新聞記事がその様子を表しています。
人々は自分たちの生活を守るために自警団を結束し、デマを信じて凶行に及びました。
過去にこのような事実があったことは当時の小学生の作文や公文書にも残されています。
また震災の13年前、日本は韓国を併合し植民地化していました。
その後、多くの朝鮮人が仕事を求めて日本に移り住みました。
その一方で、朝鮮半島では植民地支配に対し不満や反発を強めた人たちによる独立運動が激化しており、その様子を知った日本人が恐怖心を抱き、差別意識を強めていったという背景もあります。
暴徒の連中は何をするか分からない、と植えつけられた意識からかデマをすんなりと信じて疑わなかったという愚かさも事件の根幹にあると思いました。
虎に翼第88話 兄・顕洙(許秀哲)が弟に送った手紙 翻訳された内容に違和感を感じた寅子(伊藤沙莉)が救いを求めた人は…~次回予想~
金顕洙が弟に宛てた手紙の本当の意味を知った寅子。
手紙の翻訳が間違っていても正すことを諦めてしまった顕洙。
正しい意味を教えてくれた香子も顕洙と同じように諦めてしまった事が何度もあったのでしょう。
だからヒャンスクという名前を捨てて生きることを決めた。
そして寅子の家に突然現れた小野知子(堺心春)、彼女も何か言いたいことがあるように見えます。
全ての人が平等であることを願って寅子はもがき続けます。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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