再び航一が太郎に対して言った「ごめんなさい」
「それしか言えない」と言う航一、何か太郎に対して謝らなくてはならないようなことがあったのでしょうか。
航一の笑顔の裏側に隠した秘密があるのでしょうか。
- 90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~前回までのあらすじ・ネタバレ~
- 90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~再びの「ごめんなさい」~
- 90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~航一の過去~
- 90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~総力戦研究所~
- 90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~寄り添って一緒にもがきたい~
- 90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~次回予想~
90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~前回までのあらすじ・ネタバレ~
寅子(伊藤沙莉)たちは手紙の翻訳の正確性について、杉田(高橋克実)ら弁護人と検察の双方に意見を求めました。
寅子の家にやってきた汐見夫婦に小野(堺小春)は、自分の恋愛の苦しさを告白します。
香子は好きになった人が日本人だったと言い、小野に自分に正直に生きることだと伝えます。
そして、金顕洙(許秀哲)の事件はいよいよ判決の日を迎え…
90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~再びの「ごめんなさい」~
ライトハウスで杉田太郎から戦争の傷がまだ癒えない人も多いと言われた航一。
弟の次郎は前にも航一がそう言ってたことを思い出し追求します。
太郎は”たまたま自分たちは戦争に行かなくて済んだ。もし行っていたら若い者が死ななくて済んだかもしれない”と話します。
航一は「もし止められていたとしたら…」と言うのです。
それは戦争を止められていたらって事?それは航一1人の力でなんとかなる話じゃないよねぇ
航一が他人とあまりかかわらず自分の気持ちを話さずにいる理由はここにあるのでしょうか。
90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~航一の過去~
「困ったな。。こんな話をするつもりじゃなかったのに」
困惑する航一に寅子はこう言います。
「昔、私の兄が良く言ってました。思ってることは口に出した方がいい」つられて涼子様と玉ちゃんも「その方がいい!」と声を揃えて笑います。
トラちゃん家でお饅頭作ったあの日の事、思い出したんだね
航一は意を決してみんなに話し始めます。
「僕、総力戦研究所にいたんです。口外するなと言われてきました」
総力戦研究所とは
- 昭和15年に設置された内閣総理大臣直轄の研究所
- 30代の官民からエリートが集められた
- 運営の中枢人物に必要な能力を備わせること
- 大戦に向けて軍や国民を指揮監督する人材の育成をする
実際に研究所という組織はあったようです。
若きエリートが集められていろんな戦略を立てていました。
航一たちは机上演習を行いますが、結果は敗北。理由は様々あるが何度机上演習を行っても勝ち目はゼロ。そのことを内閣に報告しても実際の戦争とは全く異なると言い、政府の方針も何も変わらず研究所は解散となりました。口止めされた人々に重い荷物を背負わせたまま、日本は演習と同じように敗戦へと進んでいったのです。
90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~総力戦研究所~
航一は今まで誰にも話せなかった総力戦研究所での話をしました。
静かに航一の話を聞いていたみんなは航一と同じようにうなだれています。
みんなは口々に航一のせいではない、個人にできることなんて何もなかったとかばいます。
ですが航一は自分を責め続けます。
「僕一人ができる事なんてたかが知れてる。でも…佐田さんや杉田弁護士の様に大事な人を失った人がたくさんいる。妻も満足な治療を受けられず死んでいった。
その責任が微塵もないなんて自分は従ったまでだなんて言えない。その罪を誰からも裁かれず生きている。そんな人間に人を変えられるとは思わない。だから謝るしかできない。」
戦争を止めることができなかった。
負けることがわかっていながらも戦争を止めさせることができなかった。
もしもあの時戦争をとめることができたのなら、杉田の娘や孫、寅子の夫や兄が命を落とさずにすんだかもしれない。
総力戦研究所の一員として戦争を止めることができなかった、航一はその罪深さに悩み苦しんでいたのです。
90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~寄り添って一緒にもがきたい~
今まで口にすることがなかった航一の過去。
自分の過去を振り返り航一はその罪深さに涙があふれます。
太郎は航一に話します。
「なぜ娘と孫は死ななければならなかったのか。どうすればよかったのか、誰のせいなのか。お前さんを恨めば少しは気が楽になるかもしれない、でも娘も孫も帰ってこない」
うなだれる航一に太郎は続けます。
「お前さんは苦しんだ、気に病むことはない。謝らなくていい」
太郎の言葉を受けても涙が止まらない航一は頭を冷やすと言い店を出ます。
航一を追いかけてきた寅子は心からの思いを伝えます。
「私も航一さんの立場だったら謝ることしかできないと思う。だからこそ少し分けてください、あなたが抱えているものを私に。バカの一つ覚えですが寄り添って一緒にもがきたい。少しでも楽になるなら…」
寅子の優しい言葉に嗚咽を我慢できずしゃがみ込んでしまう航一。
寅子は航一の横にしゃがみ込んでそっと背中をさすってあげます。
はるがしてくれたように、花江がしてくれたように、優未がしてくれたように。
90話 誰にも話せなかった航一(岡田将生)の過去を知った寅子(伊藤沙莉)はどう接するのか~次回予想~
航一の告白に思わず「あなたの抱えているものを少し分けてください」と言う寅子。
寄り添って一緒にもがきたいと話す寅子は自分自身の航一への好意を再確認してしまったようです。
2人の関係はこの先どうなっていくのでしょうか。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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