2024年4月からのNHK連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ女性・三淵嘉子さんの実話を元にしたドラマです。
主演は伊藤沙莉さん。大正3年寅年生まれの猪爪寅子(いのつめ ともこ)を演じます。
あだ名は”トラコ” 法曹の世界に挑み弁護士となり、後に女性初の裁判所長を務める寅子と仲間たちの情熱あふれる姿を描いたドラマです。
トラちゃんから元気がもらえそうな連続テレビ小説「虎に翼」のあらすじとネタバレをシェアしていきます。
- 連続テレビ小説「虎に翼」について
- 虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~猪爪寅子~
- 虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~想像できない結婚した自分~
- 虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~親不孝なの?~
- 虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~三度目の正直~
- 虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~グッときたシーン~
- 虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~知識と教養~
- 虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~次回予想~
連続テレビ小説「虎に翼」について
「虎に翼」は2024年前期の連続テレビ小説で110作目のドラマです。
タイトルの「虎に翼」は中国の思想家・韓非子の言葉で「強い上にもさらに強さが加わる」という意味なのだそう。
本作のモデル・三淵嘉子さんが五黄の寅年生まれであることにちなみ、主人公の名前は寅子(ともこ)で、あだ名は“トラコ”。
法律という翼を得て力強く羽ばたいていく寅子の姿を半年間描きます。
出演者と制作陣について調べてみました。
脚本 | 吉田恵里香 |
演出 | 梛川善郎・安藤大佑・橋本万葉 |
音楽 | 森優太 |
主題歌 | 「さよーならまたいつか」米津玄師 |
ナレーション | 尾野真千子 |
出演者 | 伊藤沙莉 |
石田ゆり子 | |
岡部たかし | |
仲野太賀 |
主人公:猪爪寅子(いのつめ ともこ)を演じるのは伊藤沙莉さん。
「帝王の星」と言われる強運の「五黄土星」と、十二支の中で最も強い運勢を持つ「寅年」が重なった五黄の寅年生まれの寅子の人生を描きます。
虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~猪爪寅子~
川べりで日本国憲法の新聞記事を読む女性。
顔は見えませんがその背中からは涙をながしているように見えます。
今もこの条例に基づき私たちの暮らしは成立しています。
昭和21年、戦争に負けた日本。
あちこちに戦争の傷跡が残るなか、1人の女性が法曹会館を訪れます。
彼女の名前は猪爪寅子(いのつめ ともこ)
人事課長の桂場等一郎は寅子の顔を見ると怪訝そうな表情を浮かべ「君か」と言います。
日本国憲法を読む人々は様々な環境で様々な暮らしをしています。
貧しい生活、虐げられている人々、破れた服を着ている少女、すべての人が平等であり差別されないと憲法はうたっていますが、実感できる人はどのくらいいるのでしょうか。
虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~想像できない結婚した自分~
昭和6年、お見合いの前夜、寅子は家出をしようとしていました。
理由を聞かれ、大阪に行って梅丸少女歌劇団に入るためだと言い訳するのですが、本心は明日のお見合いに行きたくないのです。
寅子は「結婚した自分が想像つかなくて…」とつぶやき「想像どころか、全く胸が躍らない」と言うのですが、母親は「くだらない、情けない」と嘆きます。
「お見合いの相手は大蔵省の方、女学校で学んだ知識は良い家庭を築くために使いなさい」と母が諭しても、寅子は納得がいきません。
朝まで口論を繰り返し仕方なくお見合いに来た寅子は、お見合いの最中に寝てしまいます。
女学校を卒業した後、お見合いをして結婚させたい両親と結婚というものに興味がわかない寅子。
当時の女性の幸せは結婚して夫を支え、子供を授かり家庭を守ることだと教えられてきました。
働く女性を「職業婦人」と呼び、学校の先生や医師などの職種に就く人もいましたが、いくら賢くてもその知識や学力を活かすことができる人は数少なかったようです。
現在では学校の先生や病院の医師も男女半々くらいですが、当時は女性であるだけで珍しがられたり逆に嫌がられることもありました。
感覚が大きく変わっていく時代だったんだなぁ
女の人自身も考え方が大きく変わる時代だったのね
虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~親不孝なの?~
寅子は同級生の花江に「卒業したらなぜ親はすぐ結婚してほしいと思うのか、結婚が一番の幸せと決めつけられることが納得いかない」と聞きます。
親友の花江はのんびりと答えます。
「子どもに幸せになってほしいからでしょ?トラちゃんってそんなお子ちゃまだったの?」
「やりたいことがないのなら結婚して良き妻、良き母になることが両親へ報いることになるでしょ、親不孝なことばっかり言ってちゃダメよ」
釈然としない寅子は「これからしたいことを見つけたり、したいことで一番を目指す権利もあるでしょ?」と言うのですが、花江は聞き入れません。
自分の気持ちを正直に見つめる寅子は『結婚』することで『幸せ』になるという図式が成立しないことにモヤモヤしています。
なぜ親はお見合いをさせるのか、なぜ結婚することが幸せになるのか、自分が結婚して幸せでいる姿が思い浮かびません。
花江の言葉も寅子にはあまり納得がいくものではありませんでした。
たぶんまだ寅子は自分が本当にやりたいことに出会っていないのでしょう。
虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~三度目の正直~
再び寅子の元にお見合いの話が来ます。
この人なら寅子も納得してくれるかもしれないと話す父と母。
その姿をみた寅子は花江に言われたように”両親に報いる”ため、覚悟を決めてお見合いをします。
お見合い相手は貿易会社勤務の横山太一郎さん。
数か月前までニューヨーク支店にいた横山はエンパイアステイトビルディングを米国人の悪趣味さが表れていると話します。
寅子は横山の意見に同調し、自分の意見を話します。
すると横山は「素晴らしい!」と言い、結婚相手とは様々な話題を共に語り合いたいと話します。
寅子はこのお見合いを成功させようとし、自分の意見を次々に述べていきます。
すると突然横山はテーブルを叩き「君!分をわきまえなさい!女のくせに生意気な」と怒鳴り、席を立ってしまいました。
対等に尊敬しあえる人と一緒になりたいと思っただけなのにね
素晴らしいって褒めたはずでは?
女の人が自分の意見を自由に言えない時代だったのです。
そして自分の意見を言うことは”女のくせに生意気”だと言われてしまいました。
共に語りたいと言っていた横山も実際は自分の話を黙って聞いてくれて素直に受け入れてくれる相手が欲しかったのでしょう。
3回目のお見合いもまた失敗してしまうのでしょうか。
虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~グッときたシーン~
女学校の制服を着た寅子と花江がそれぞれの意見を言いあう場面が印象的でした。
結婚することが幸せになることだとはどうしても思えない寅子は、親友の米谷花江に尋ねます。
おっとりとした口調でかわいらしく話す花江は「子どもに幸せになってほしいからでしょ?」と迷うことなく話します。
どうしても納得がいかないと言う寅子に「トラちゃんってそんなお子ちゃまだったの?」と言う花江は結婚に何も迷いがありません。
お嬢様育ちのような花江に、トラちゃんの考えは子供じみていると言われてもっと納得がいかなくなってしまった寅子。
2人の考え方は対照的ですが、おそらく当時は花江のように考える人がほとんどだったのでしょう。
親世代だけでなく、当の本人たち世代も結婚することが女性の幸せだと信じる人が多くいました。
教えられたまま女性の幸せを得ようとする花江。
明るい日差しの中、行き交う人々はどんな考えで生きているのかを考えさせるシーンでした。
虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~知識と教養~
今回は主役:猪爪寅子を演じる伊藤沙莉さんについて調べてみました。
名前 | 伊藤沙莉(いとう さいり) |
生年月日 | 1994年5月4日 |
出身地 | 千葉県 |
身長 | 151㎝ |
血液型 | A型 |
事務所 | アルファエージェンシー |
伊藤沙莉さんは2003年、9歳でテレビドラマ「14か月~妻が子供に還っていく~」に出演。
その後「女王の教室」でイジメ役を演じたことが印象深く、少しクセのある役やコミカルな役をやらせたら一番上手い女優だと言われています。
主なNHK出演作について調べてみました。
作品名 | 放送年月 | 役名 |
連続テレビ小説「ひよっこ」 | 2017年5月 | 安倍さおり役 |
ダークマターな女 | 2019年1月 | 宇宙飛行士役 |
これは経費で落ちません! | 2019年7月 | 佐々木真夕役 |
三浦部長、本日付けで女性になります。 | 2020年3月 | 土方はる子役 |
いいね!光源氏くん | 2020年4月 | 藤原沙織役 |
いいね!光源氏くん し~ずん2 | 2021年6月 | 藤原沙織役 |
ももさんと7人のパパゲーノ | 2022年8月 | もも |
ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」では独特のハスキーボイスを活かしたナレーションが話題となりました。
オズワルトの伊藤俊介さんが実のお兄さんなのは有名だよね
兄弟仲が良くて感じがいいよね~
今回の「虎に翼」ではヒロインのオーディションは行っていないそうで、逆に言えば伊藤沙莉さん以外に寅子を演じられる人はいないということなんだと思いました。
明るく元気でコミカルなイメージだけでなく、芯がしっかりしていて自分の意志をきちんと持って貫く強さやしなやかさを伊藤沙莉さんから感じます。
「虎に翼」は伊藤沙莉さんの代表作になるドラマだと確信しています。
半年間ドラマを追いかけることができてしあわせだわ~
見ごたえのあるドラマになること間違いないよね!
虎に翼 第一話 あらすじ「女賢くして牛売り損なう?」ネタバレあらすじ~次回予想~
三度目のお見合いを何とか成功させようとして挑んだ寅子でしたが「女のくせに生意気だ」とお見合い相手に怒鳴られてしまいました。
これでは三度目の正直ではなく二度あることは三度あるになってしまいそうです。
寅子はこのまま何度もお見合いをするしかないのでしょうか。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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