虎に翼第45話焼き鳥を包んだ新聞紙!佐田優三(仲野太賀)の死を受け入れる佐田 寅子(伊藤 沙莉)

虎に翼

連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。

困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。

今週のタイトルは「男は度胸、女は愛嬌?」です。

「男は度胸、女は愛嬌」とは男にとっては物おじしない“度胸”が、女にはにこやかでかわいらしい“愛嬌”が大事だという意味で使われます。男らしさや女らしさを端的に表す表現でもあります

男にとって必要なものは度胸なのでしょうか、女は愛嬌さえあればいいのでしょうか。そういう側面も大切ですがそればっかりじゃダメですよね。

虎に翼第45話第9週「男は度胸、女は愛嬌?」~前回までのあらすじ~

「美味しいものは2人で」と言ったのに、もう一緒に食べることはできない。

あの場所でそう話した河原で1人で食べる焼き鳥、まぎれもない事実に優三さんの死を実感し大声をあげて泣く寅子。

「後悔せず心から人生をやりきってほしい」という優三さんの言葉が胸に響きます。

焼き鳥を包んでくれた新聞には新しく制定された日本国憲法が載っていました。

好きに生きる。無我夢中になって一生懸命に生きる。

優三さんの願いを叶えるため、私はどう生きたらいいのか

優三さんの人生に恥じないように生きるにはどうしたらいいのか

優三さんの死を受け入れて寅子はどう変わっていくのでしょうか。

虎に翼第45話第9週「男は度胸、女は愛嬌?」あらすじ~日本国憲法第14条~

河原で優三さんの事を思い、焼き鳥が包まれていた新聞に載っていた日本国憲法に涙する寅子。

また弁護士をしてもいい、違う仕事をしてもいい、僕の大好きな何かに無我夢中になっている時の顔をして、心から人生をやりきってくれること それが僕の望みです

涙をぬぐい、何かを決意したかのようにスクっと立ち上がる寅子。

家に帰り、新聞の日本国憲法を書き留める寅子。

初めて法律に触れた時のような感動と驚きが寅子の中にあったようです。

そうそう、こういう眼の輝きが優三さんが好きなトラちゃんだよね

虎に翼第45話第9週「男は度胸、女は愛嬌?」あらすじ~私の力で稼ぐ~

寅子は家族会議を始めると言い、花江、直明、はるを集めて寅子は話を始めます。

はるさんはそんな寅子をみてなんだか嬉しそうです。

「新しい憲法が公布されるの。これから私たちはみんな平等、男も女も人種も家柄も関係ない」

寅子は3人にむかってノートに書き留めた日本国憲法第14条を読み上げます。

トラちゃんの感動がみんなに伝わっていないなぁ

寅子は直明に「この国は変わるの。私たちは1人1人平等で尊重されなくてはいけない」と言い、みんなに何が自分にとっての幸せかを尋ねます。

 

梅本
梅本

はるは「生活が楽になって家族みんながお腹いっぱい食べられること」、花江は「子どもたちが幸せになってくれること」と言います。寅子は「私の幸せは私の力で稼ぐこと、もう一度法律の世界に飛び込んで人生をやりきりたい」と宣言します。そう、幸せは他人が決める事ではない。自分が好きに生きること、望みをかなえるように生きること。それが幸せ。

寅子の中で何かが動き始めました。

新しい憲法が寅子に力を与えたのか、優三さんの言葉が寅子を動かしたのかわかりません。

でも寅子が感情を取り戻したのは事実です。

虎に翼第45話第9週「男は度胸、女は愛嬌?」あらすじ~あなたの幸せの為に~

寅子は直明の思う幸せを尋ねることなく、心にずっと渦巻いていた気持ちを伝えます。

「あなたの幸せの為に大学に行きなさい」

勉強が好きで知識を得ることに喜びを感じていること、それは幼い頃から変わらない。大学に行ってやりたいことを見つけ、幸せを見つけるところをみたい

思いがけない寅子の話に直明は動揺が隠せません。

寅子は直明の手を取り、思いの丈を話します。

梅本
梅本

直明が帰ってきてくれてから何度も助けられた。でも無理に大人ぶるのを見ると胸がザワザワする。二十歳なんてまだまだ子ども、私は女子部の学生で花江はお饅頭作りながら泣いてた。そう、そんなこともあったね。みんな自分の事で精一杯、でもそれでいいし直明もそうあってほしい。

NHK好き主婦(鈴村春子)
NHK好き主婦(鈴村春子)

もっと自分のワガママを言ってもいい、やりたいように主張していい。二十歳なんだもん。

直明は必死に寅子に対抗して「猪爪家の男としてこの家の大黒柱にならないと」と言うのですが寅子に一喝されてしまいます。

そんなものならないくていい!

寅子は言います。

新しい日本国憲法の話をしたでしょ?男も女も平等なの!男だからってあなたが全部背負わなくていい!そういう時代は終わったの。
その話を聞いて花江も「これからは家族みんなが柱になって支えていけばいいのよね」と言います。
戦争に負け苦しい日々、自分のしたいことなんて言えず幸せを求めることなんて口にすることすらはばかられる時代。
でもこの国は変わるはず、憲法が法律が私たちを変えさせてくれるはず。
寅子はやはり自分の生きる道は法律の世界だと再認識したようです。

虎に翼第45話第9週「男は度胸、女は愛嬌?」あらすじ~日本国憲法公布~

直明は寅子に「僕、勉強していいの」と言います。

寅子は「いいのじゃない、必死になって勉強しなさい」とハッパをかけます。

NHK好き主婦(三村和子)
NHK好き主婦(三村和子)

はにかんだ直明、これでいいのよ~

昭和21年11月3日、日本国憲法が公布されました。

新たな時代の憲法を多く人が知ることになりました。

NHK好き主婦(笹木たえ)
NHK好き主婦(笹木たえ)

また第1話の時の映像が!あの時、お芋売ってた老夫婦は竹もとの夫婦だったんだ!!

そして昭和22年春、直明は学生服を着て大学へ進学します。

嬉しそうな直明を見ているみんなも笑顔です。

寅子は父:直言が集めたスクラップを見つめます。

そう寅子も再び動き出しました。

司法省人事課を尋ね、課長の桂場にこう言います。

「佐田寅子、昭和十三年度高等試験司法科合格!私を、裁判官として採用してください!お願いします」
深々と頭を下げる寅子に桂場はこう言います。
なぜ私が君を採用しなければならないのか、理由を説明してみたまえ

弁護士としてではなく裁判官として雇ってほしいと直訴しに来た寅子。

確かに寅子の考え方は裁判官向きの考え方だと言われたこともあります。

憲法が変わって男女は平等になったといって簡単に女性が裁判官になれるのでしょうか。

 

虎に翼第45話第9週「男は度胸、女は愛嬌?」あらすじ~グッときた名シーン~

今回の名シーンは寅子が直明と向き合うところです。

岡山から戻り家族の為に働く直明、体もたくましくなり男手のなくなった猪爪家を名実共に支える存在ではあるもののどこか無理をしているようで気になっていた寅子。

優三さんの言葉を思い出し、新しく交付される日本国憲法を読み自分の生きる道や幸せを再確認した寅子は、ずっと思っていた気持ちを直明に伝えます。

大黒柱なんてならなくていい!

そうこれからは男女平等、誰かの犠牲で成り立つ幸せではなくみんなが少しずつ支え合う時代。

直明には直明らしさをちゃんと生かす必要がある。

学ぶことが好きで知識を得てそれを世の中に広めていく、そういう人物になれる人。

そして寅子も自分の生きる道は法曹界だと再確認し、後悔しないように好きなように生きる生き方を選んだのです。

そうすることは優三さんの思いに応えることだから。

優三さんの死を受け止めていつもそばにいてくれる優三さんを信じてまっすぐに無我夢中で突き進む。

初めて法律を知ったときの寅子のように寅子の顔が生き生きと輝き始めました。

虎に翼第45話第9週「男は度胸、女は愛嬌?」あらすじ~知恵と教養:日本国憲法公布~

第二次世界大戦の後、日本はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の統治下におかれました。

そしてGHQによる新たな憲法の草案をもとに、帝国議会で話し合いが行われました。

帝国議会で審議されたGHQの草案は一部修正のうえ可決となり、新たな日本国憲法が誕生し、昭和21年(1946年)11月3日、新しい憲法が公布され、内容が広く国民に知らされることになりました。

11月3日といえば文化の日、この日が祝日になっているのは、憲法が公布された日だからです。

憲法において、戦争放棄という重大な宣言をし、国際的にも文化的意義を持つ重要な日であることから、平和を図り、文化を進める意味で「文化の日」と制定されました。

憲法に絡んだ祝日として5月3日の憲法記念日がありますが、これは昭和22年(1947年)5月3日から日本国憲法が施行されたことによります。

憲法の公布から施行されるまでの半年間で国民に新しい憲法の内容を知ってもらおうとしたようです。

このあたりは次週以降の内容に関係してくるのかも ですね。

虎に翼第45話第9週「男は度胸、女は愛嬌?」あらすじ~最終回予想~

司法省人事課を尋ね、課長の桂場にこう言います。

「佐田寅子、昭和十三年度高等試験司法科合格!私を、裁判官として採用してください!」

深々と頭を下げる寅子に桂場はこう言います。
「なぜ私が君を採用しなければならないのか、理由を説明してみたまえ」

寅子は桂場にどう説明するのでしょうか

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