連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。
困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。
今週のタイトルは「朝雨は女の腕まくり?」です。
女が腕まくりしていくら力んで見せても、たいしたことはない。
第23話「朝雨は女の腕まくり?」~前回までのあらすじ~
穂高重親(小林薫)先生は寅子(伊藤 沙莉)の話を聞き「それが事実なら進むべき道は決まった。正々堂々と無罪を主張しよう」と話します。
寅子(伊藤 沙莉)は刑事裁判では予審の起訴事実を覆すのはとても難しいのではと心配します。
穂高重親(小林薫)先生はそんな寅子(伊藤 沙莉)を別の部屋に連れていきました。
そこにいたのはそれぞれの大臣らの弁護を務める弁護士の方々。
穂高重親(小林薫)先生は彼らに向かって「依頼人の無罪を主張しようと思っている」と宣言するのです。
穂高重親(小林薫)先生の提案に凄腕弁護士の方々もどよめきます。
果たして裁判は穂高重親(小林薫)先生の思惑通り無罪を勝ち取ることができるのでしょうか。
直言(岡部たかし)は自分の教え子でもあり、なんとしても無罪を勝ち取りたいと穂高重親(小林薫)先生も思っています。
ですが予審で自白し罪を認めているため厳しい結果が予想されます。
穂高重親(小林薫)先生に秘策があるのでしょうか?
第23話「虎に翼」朝雨は女の腕まくり?」~無罪を主張する~
穂高重親(小林薫)先生は寅子(伊藤 沙莉)を別の部屋に連れていきました。
そこには前商工大臣若島男爵や前鉄道大臣、大蔵省銀行局局長長官、大蔵事務官らの弁護をする弁護人が揃っていました。
みんなに向かって穂高重親(小林薫)先生は「無罪を主張する」と宣言します。
唸る面々、寅子は彼らに「そんなこと言われても予審の結果はそうそう覆せないぞのう~んですか?」と尋ねます。すごいね、勇気あるよね!初対面のおじさま方に思ったことを素直に言えちゃうのスゴイ!
穂高重親(小林薫)先生に紹介された寅子(伊藤 沙莉)は唸りたい気持ちはわかるけど真実から目を背ける理由にはならないはずと強く訴えます。
法は正しいものを守るものだと信じたいと言う寅子(伊藤 沙莉)の気持ちは弁護士の先生方にどう映ったのでしょうか。
学生が理想を述べているだけ、現実はそんなに甘くないよと思ったのでしょうか。
それとも自分の中にある情熱が再び湧きあがったのでしょうか。
どちらにしても寅子(伊藤 沙莉)の存在は弁護士の先生方に影響を与えたようです。
第23話「虎に翼」「朝雨は女の腕まくり?」~ガキが足突っ込むな~
桜川涼子(桜井ユキ)さまが若島大臣邸の訪問記録を持ってきてくれました。
調書に書かれていた直言(岡部たかし)が金品を渡したとされる日の訪問記録には直言の名前は記載されていませんでした。
喜ぶみんな、猪爪はる(石田ゆり子)の手帳以外にも証言を覆す証拠を一つ手に入れました。
早速、穂高重親(小林薫)先生の元へ記録を届ける寅子(伊藤 沙莉)たち、弁護士の先生たちもやってみる価値はあると好反応です。
寅子(伊藤 沙莉)はその場所にあの新聞記者がいることに気づきました。
入学式の寅子(伊藤 沙莉)の事を記事にした帝都新聞の記者に「私の父は共亜事件の被告人の1人です」と話しかける寅子。
止めに入った花岡悟(岩田剛典)に「決まってるでしょ、記事にしてもらうの」と言い、世の中の目が少しでも変わればと話を続けます。
帝都新聞の竹中(高橋努)はそう言って店を出ていきましたが、そこにいた別の新聞記者から声をかけられた寅子(伊藤 沙莉)は取材を受け、記事になりました。
父親を助けたい一心で証拠を集めている寅子(伊藤 沙莉)に対して、本当にやめた方がいいと忠告した竹中(高橋努)。
穂高重親(小林薫)先生は直言(岡部たかし)の元を訪ねますが、直言は力なく証言を変えるつもりはないと言います。
トラちゃんの父の無罪を願う気持ちは必死なのに肝心のお父さんの気持ちが。。。
ガキが足を突っ込んでいい事件じゃない と言った竹中(高橋努)は何を表しているのでしょうか。
第23話「虎に翼」「朝雨は女の腕まくり?」~総辞職させたい奴ら~
寅子(伊藤 沙莉)たちは新たな証拠を探しいろんな場所へ出向きます。
学校では署名活動も始まりました。
少しずつ手ごたえを感じている寅子(伊藤 沙莉)たちですが誰かがついてきてると花岡悟(岩田剛典)が言い出します。
すると2人の男が店に入ってきます。逃げる寅子は風呂敷を落としてしまい大事な資料が道路に散らばってしまいます。奪われる書類、必死に取り返そうとする寅子。
トラちゃんが狙われている!大事な証拠が誰かに奪われてしまう!
助けて!花岡くん!ああ、こんな時轟がいたら!
すると暴漢に向かって「はい、ここまで~」と男が割って入ってきました。
え、この風貌はもしかして?
書類を握った暴漢は殴りかかってきますが、男は背負い投げし「まだ続けるか?新聞に載せるぞ」と写真を撮ります。
あのゴシップ記者の竹中さんがトラちゃんを助けてくれた!
竹中は「言ったろ?ガキが足突っ込んでいい事件じゃない。お前の父親なんて最初から誰も見ちゃいない」と言い「共亜事件のせいで内閣が総辞職したと思っているんだろ?逆だ、内閣を総辞職させたい奴らが共亜事件を起こしたんだ」と言います。
竹中(高橋努)は怪しいのは検察畑出身の貴族院議員:水沼淳三郎だろうと言い、この国はどんどん傾いていくと嘆きます。
竹中(高橋努)はそう言い残して去っていきました。
穂高重親(小林薫)先生に報告する寅子(伊藤 沙莉)。脅しに屈するのは意に反するのですが友達にまで影響が及んでしまっては大変と活動を自粛します。
竹中が言ったこと、本当だった~マジの忠告だったんだ!
第23話「虎に翼」「朝雨は女の腕まくり?」~第1回公判が始まる~
第一回公判は昭和11年1月に決まりました。
裁判官に桂場等一郎の姿をみつけ驚く傍聴席の寅子(伊藤 沙莉)、猪爪はる(石田ゆり子)は桂場 等一郎(松山 ケンイチ)に文句を言ったことを悔やみ、落ちこみます。
裁判が始まりました。被告人は順番に氏名、住所を言うよう促されますが直言(岡部たかし)は検事が手にした扇子を叩く音が恐ろしくてしゃがみ込んでしまいます。
医務室に連れていかれる直言に竹中が「おい!また足突っ込むぞ娘さん。あんたがそんなんじゃまた襲われるぞ」と言います。驚く直言、寅子が襲われる?また?ってどういうこと?退廷し医務室で穂高先生から事情を聞かされます。
寅子(伊藤 沙莉)が口止めしていたことを怒る直言(岡部たかし)ですが、今の直言に泣きつくことができると思うか!と穂高重親(小林薫)先生に一喝されてしまいます。
直言(岡部たかし)の気持ちはずっと揺れ動いています。
検事は扇子で机を叩きながら取り調べを行ってきました。
扇子の音を聞くだけであの日々の事を思い出し恐怖を蘇らせる直言(岡部たかし)。
「君の証言で全員を釈放できるんだ」と脅す検事の声が頭をよぎります。
穂高重親(小林薫)先生は「そんなことには絶対にさせない。絶対にだ!」と強く直言(岡部たかし)に話します。
あの場所にもう二度と戻りたくない、あんな風に脅されて責められる日々を繰り返したくない、だから罪を認めてしまいたいと考える直言の気持ちは理解できます。ですがそうすればずっと寅子は真実を追い求め再び暴漢に襲われてしまうかもしれない、娘を危険な目にあわせているのは自分のせいなのかもしれない。どちらの道に進めばよいのか直言は迷います。
第23話「虎に翼」「朝雨は女の腕まくり?」~グッときた名シーン~
今回はあの新聞記者竹中(高橋努)が大活躍しました。
寅子(伊藤 沙莉)を暴漢から守り、自分の知る限りの共亜事件の真相を寅子に話しました。
おそらく竹中(高橋努)は直言(岡部たかし)と寅子(伊藤 沙莉)が親子関係であることは承知していたのでしょう。
そして共亜事件について調べていくうちにこの事件の真相を知った竹中(高橋努)は、寅子(伊藤 沙莉)の身を案じて敢えて厳しい言葉で「事件に関わるな」と忠告したのです。
自白を強要されたことを家族に告白した直言(岡部たかし)ですが無実でありながらも罪は認める意志は固く、寅子(伊藤 沙莉)ちも戸惑っています。
父親の事を知ってもらいたいと必死に働きかける寅子(伊藤 沙莉)はとうとう検事の調書に疑義が生じる箇所が多数あることを突き止めました。
裏付ける証拠もいくつかあり、手ごたえを感じ活動がより盛んになり目立ってきます。
そしてその証拠を奪い取ろうとした暴漢に襲われた寅子(伊藤 沙莉)を救ったのも竹中(高橋努)でした。
寅子(伊藤 沙莉)の行動を心配して尾行していた竹中(高橋努)は寅子に再度忠告します。
この事件は仕組まれて起きた事件なのだと。
この事件を起こすことで自分にとって有利なことがおきる人物がいると。
竹中って本当はいい人なのかもしれないね!
政治に詳しい記者なら当たり前なのか、それとも自身も共亜事件について調べていたのかわかりませんが、こういう噂が広まるということは当時の日本の情勢は危ういものだったのかもしれません。
そして不甲斐ない父の姿に喝を入れたのも竹中(高橋努)でした。
まるで野次を飛ばすかのように寅子(伊藤 沙莉)が襲われたことを直言(岡部たかし)に伝える竹中(高橋努)の言葉は、恐怖におののき揺れ動く直言に父の威厳を取り戻させる一言でもありました。
第23話「虎に翼」「朝雨は女の腕まくり?」~次回予想~
医務室から再び法廷に戻った直言(岡部たかし)の目の前で検事は罪状を読み上げます。
裁判官に「罪を認めますか?」と尋ねられた直言(岡部たかし)は振り返り傍聴席の寅子(伊藤 沙莉)を見て「ごめんな、トラ」と呟きます。
直言(岡部たかし)は何について寅子(伊藤 沙莉)に謝ったのでしょうか。
直言(岡部たかし)は罪を認めてしまうのでしょうか。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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