連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。
困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を丁寧に描いています。
夢と希望を胸に明律大学女子部に入学できた寅子はここで何を学びどんな人と出会うのでしょうか。
母が言う通り変わり者が多いのかしら?
- 「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~
- 「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~女子部入学1週間後~
- 「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~新聞に載った寅子~
- 「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~法改正延期~
- 「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~はじめての裁判傍聴~
- 「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~
- 「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~知識と教養~
- 「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~次回予想~
「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~
明律大学女子部に無事入学できた寅子たち、新入生60名。
法律を学べることへの期待とは裏腹に女性には弁護士資格が与えられず、法律の道を志す女子学生は大学内でも白い目で見られていました。
男子学生に嫁のもらい手がなくなるぞとからかわれたり、法の道を志すならば婚約を解消するといわれたり、一期生の先輩たちも誹謗中傷との戦いに苦しんでいます。
そんな雰囲気を変えようと明るく振舞う寅子ですが、新入生の山田よねは「へらへらしててうっとうしい!」と怒鳴り、そういう態度だから女はなめられるんだと怒ります。
「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~女子部入学1週間後~
女子部入学直後、寅子に「ヘラヘラしてうっとうしい」と言い「法律を校則かなにかと思ってるの?」と言い放った山田よね。
その強い個性から山田よねはクラスの中でも異質な存在となっていました。
寅子と華族の桜川涼子、弁護士の夫を持つ最年長の大庭梅子、朝鮮から兄を頼ってやってきた留学生・崔香淑もどことなく扱いにくい人同士として4人でお昼を食べています。
ですがまだ微妙な距離感の4人、話す話題もそれとない天気のことくらいしかありません。
初対面の人と話す時も天気の話しがちだよね
大学の授業では六法と呼ばれる「憲法」「民法」「刑法」「商法」「刑事訴訟法」「民事訴訟法」だけでなく、哲学や心理学、社会学など幅広く学びます。
家に帰ってからも復習に余念がない寅子。
思わず眠くなってしまうような講義でも山田よねは一番目の席に座り、誰よりも真剣に授業を受けています。
女子部ができたものの女性のための環境はなかなか整備されていません。
女性用トイレも数が少なく休憩時間は長蛇の列となってしまいます。
逆に現代ってなんだかとても女性が優遇されているみたい
公共施設のトイレの数も女性の方が多かったりするよね
さすがの寅子も初日に少し暴走気味だったからか、クラスメイトからもちょっと距離を置かれる存在になっていました。
なんとなく仲良くお昼を一緒に食べる仲間も出来て、傍目には楽しそうに話しているように見えますが、山田よねからみるとその会話は特に意味がある訳でもない天気や食事の感想。
常にイライラしているような山田よねです。
「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~新聞に載った寅子~
家に帰ってきた寅子に「よく堂々としていられるなぁ」と大きな独り言を話す老人。
近所のおばちゃんは「新聞のことなんて気にしちゃダメよ」と慰めてくれます。
はて?
寅子は父がスクラップした新聞記事を見せてもらいます。
父は能天気に喜んで寅子が穂高先生と映っている記事をみせます。
寅子は「先生のおっしゃる”味方”という意味を完全に理解できているのか怪しいのですが、より一層勉学に励もうと思いました」と話したはずです。
入学直後の学生はまだ何もわからない、知らないのは当然。
なのに最初から女子部に入学するような女は変わり者だと考えて取材に来ている新聞記者。
そんな言い方してないと言いたくなるような新聞記事、ですが父は可愛い娘が新聞に載っている、それだけで嬉しいのでしょうね。
そう切り取るの?って事、現代にもありますよね。
新聞記事を読んで怒りが収まらない寅子は翌日学校でその話をします。
すると「好き勝手に書かれること、慣れておりますの」と言う涼子さま。
寅子は「こういう事には慣れちゃいけない」と言うと梅子は「女子部に入る時にある程度予想できた」と言います。
またしても「はて?」となる寅子
どこかでこういう扱いをうけるのは仕方ない、当たり前だと考えている女子部のみんな。
思わず鉛筆の芯が折れてしまうほどイライラしてる、よねさん。
「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~法改正延期~
遠くからまたしても一期生の中山先輩の泣き声が聞こえてきました。
「泣くのはやめよう。泣いても状況は変わらない」となだめる久保田先輩は『法改正が延期になる見通しだ』と話し「無念だ」と呟きます。
すると梅子が「まぁそんなことだろうと思った」と笑います。
入学式で「本年度こそ婦人にも弁護士資格を与えうる法改正が行われるのはほぼ間違いではない。君たちは法曹界の、婦人の社会進出という明るい未来そのものだ」と学長は言っていました。
「次の法改正では議会に通りますよ」と中山先輩を慰める寅子ですが、再び大きな声で泣き出してしまいました。
どれもがよねの気持ちをイラつかせます。
めそめそ泣いてばかりの先輩にとりあえず元気になってもらおうと取り繕う寅子やどこか冷めた気持ちで期待をせずにごまかす梅子たち。
どの対応も法改正の実現には近づくものではありません。
怒鳴った後、山田よねは荷物を持って教室を出て行ってしまいました。
なぜかよねを追いかける寅子。
一心不乱に歩くよねが辿り着いた先は東京地方裁判所でした。
よねはどうしてこの場所に来たのだろうか
大きな建物の東京地方裁判所に吸い込まれるように入っていく山田よね。
寅子は思わず見上げてしまいます。
「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~はじめての裁判傍聴~
学校を飛び出したよねを追いかける寅子。
どんどん歩いていくよねがたどり着いたのは裁判所でした。
初めての場所で勝手がわからず階段を見上げる寅子に警備員が怒鳴ります。
そんなに怒鳴らなくてもいいのに。
高圧的な態度にビビっちゃうよ
傍聴受付へ連れてこられた寅子は親切なおせっかいおじさんに「傍聴ご希望かい?」と声をかけられます。
笹寿司の店主だというおじさんは裁判傍聴が趣味。
今日はもうつまんなそうな民事の裁判しか残ってないと言います。
とりあえず傍聴受付を済ませた寅子は入廷を待つ山田よねと目が合います。
その横を泣きながら歩く女性が通っていきました。
開廷を告げる職員の後を追ってよねと寅子は階段を上がっていきます。
学校を飛び出したよねが向かった先は東京地方裁判所。
慣れているのか裁判所の中をスタスタと大股で歩きます。
初めて裁判所を訪れた寅子とは大違いです。
「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~
今回の私が選ぶグッときた名シーンは山田よねが女子部のみんなに怒鳴るシーンです。
山田よねという人物がどのような人なのかはまだ描かれていませんが、短髪でパンツスーツ姿であるところから女性らしく思われたくない意志が感じられます。
前回の入学式当日は時間の無駄だからと式典には出席せず、男子生徒にからかわれて泣き崩れる先輩に「あの程度で泣くのなら今からでも大人しく結婚した方がいい」と言い切る強さ。
雰囲気を変えようと明るく振舞う寅子には「ヘラヘラしててうっとうしい」と怒鳴りました。
婦人の弁護士資格取得を認める法改正が延期になったことを嘆き号泣する先輩に「次はきっと大丈夫」と明るく元気づけたる寅子や「まぁそんなことだろうと思った」と笑ってごまかす梅子たち。
めそめそ泣く女、ヘラヘラ調子のいい女、スンとしてごまかす女たち
どれもよねが一番嫌う女の態度であり、そういう女と自分も同じだと思われることにイライラするのでしょう。
よねの気持ちも理解できなくはありません。
ですがよねにはよねの、寅子には寅子の対応の仕方というものがあるはずです。
「ヘラヘラしててうっとうしい」ところを花江は「そこがトラちゃんのいいところじゃない」と肯定してくれました。
花江ちゃん、うっとうしいを否定はしなかったよね~
女であることを嫌うよねにはきっとそれなりの理由や事情があると思うのです。
そしてその想いが女子部入学を決意させたのかなぁと思うのです。
「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~知識と教養~
今回はこの「虎と翼」では重要な役割を担っているナレーションの尾野真千子さんについて調べてみました。
尾野真千子(おの まちこ)さんは1981年11月4日、奈良県吉野郡吉野村で生まれました。
14歳の時映画監督の河瀬直美さんの目にとまり映画『萌の朱雀』でデビューし、第10回シンガポール国際映画祭でて主演女優賞を受賞。
2013年には「そして父になる」で日本アカデミー賞の優秀主演女優賞に、2017年には「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で優秀助演女優賞を受賞しています。
美しい黒髪と強い意志が感じられる顔立ちで、多くの映画やドラマで印象に残る役柄を演じている尾野真千子さん。
「そして父になる」の複雑な心境を演じた姿に泣けたわ
ドラマ「最高の離婚」でのコミカルとシリアスの狭間の演技が素晴らしすぎる!
尾野真千子さんは「虎に翼」ではナレーションを務めています。
作品名 | 放送年 | 語り |
らんまん | 2023年 | 宮﨑あおい |
舞い上がれ! | 2022年 | さだまさし |
ちむどんどん | 2022年 | ジョン・カビラ |
カムカムエヴリバディ | 2021年 | 城田優 |
おかえりモネ | 2021年 | 竹下恵子 |
なつぞら | 2019年 | 内村光良 |
まんぷく | 2018年 | 芦田愛菜 |
花子とアン | 2014年 | 美輪明宏 |
調べてみるといろんな方が朝ドラの語りを演じていました。
今回の「虎に翼」では単純に物語のストーリーを勧めたり補足するだけでなく、主人公寅子の気持ちを代弁したり、心の声を伝える場面が多くあります。
短い言葉で伝える語りのテンポの良さもあって、1話があっという間に終わってしまう印象です。
尾野真千子さんの声は寅子の心情にすごくマッチしていて、ナレーションとドラマとが絶妙に絡まり一体となっているようですね。
「虎に翼」第2週「女三人寄ればかしましい?」(7)ネタバレあらすじ~次回予想~
よねを追って東京地方裁判所に来た寅子は、初めて裁判というものに触れることになりました。
受付の仕方を教えてくれた優しいおじさんの言葉を借りれば「つまんなそうな民事の裁判」ということですが、さっき泣きながら寅子たちの前を通り過ぎたあの女性は裁判と関係があるのでしょうか。
寅子とよねはお互いに距離を保ったままですが、この先どうなっていくのでしょうか。
よねを追いかけて初めて足を踏み入れた裁判所。
そこではどんな裁判が行われるのでしょうか。
裁判を傍聴した寅子はどんな感想を抱くのでしょうか?
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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