大庭家の遺産相続の問題は全く解決の糸口が見えません。
長男徹太はすべての財産を相続し、大庭家を自分が守っていくと主張し、次男大庭 徹次(堀家 一希)は戦争で負傷した身体を理由に働かず母親に恨みをぶつけます。
大庭 梅子(平岩 紙)さんの一番の理解者である大庭 光三郎(本田 響矢)は「お母さんをイジメるのやめよう、お母さんのおにぎり食べてた頃に戻ろう」と兄を説得しますが状況は変わらす。
それどころか姑の大庭 常(鷲尾 真知子)まで大庭 光三郎(本田 響矢)に面倒を見てもらえば大庭 梅子(平岩 紙)さんがついていると言い出し、ますます梅子さんは大庭家に縛られてしまいそうです。
様子が気になる佐田 寅子(伊藤 沙莉)ですが、調停に私情はご法度です。
大庭家にはどんな未来が待っているのでしょうか。
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第64話光三郎とすみれが?大波乱の大庭家を梅子がバッサリと切り捨てる?~前回までのあらすじ~
大庭家の問題は解決せず、家裁に調停の申し立てが行われました。
大庭梅子(平岩紙)は息子たちが均等に分けることを望んでいますが、長男・徹太(見津賢)は他の兄弟に相続を放棄するように言い続けます。
当初は大庭 徹太(見津 賢)の相続に同意していた姑の常(鷲尾真知子)も長男夫婦の世話にはなりたくない、三男・光三郎(本田響矢)により多く相続してほしいと言い出します。
自分たちの主張ばかり繰り広げる大庭家の人々。
裁判官としてしか関われない寅子(伊藤沙莉)は大庭 梅子(平岩 紙)さんの様子が気になります。
第64話光三郎とすみれが?大波乱の大庭家を梅子がバッサリと切り捨てる?~寅子、ラジオに出演する~
あれっこの話、前にも誰かと話していたような。。。
寅子が女性初の弁護士になった時に話してたこととほぼ同じだね!月日が経ってもトラちゃんの根本の考えはブレてないんだね
第64話光三郎とすみれが?大波乱の大庭家を梅子がバッサリと切り捨てる?~光三郎に近づくすみれ~
純粋培養で育った光三郎に目をつけるとは!
すみれにとって光三郎に取り入るのは簡単だっただろうね~
梅子さんが知ったら凄くショックだろうし悲しむし落ち込むだろうな~そう考えたらいたたまれない寅子です。でも隠しておくわけにもいかないし。。どれだけ梅子さんを苦しませれば気が済むの?最後の砦の光三郎までもがこんなことに。。。よねさんが言うように梅子さんが傷つくこと以外考えられない。。
第64話光三郎とすみれが?大波乱の大庭家を梅子がバッサリと切り捨てる?~大庭家の乱~
うわー小憎たらしい!
ん?泣いてる?
いや笑い出した?
突然大声上げて高笑いをする梅子さん、その様子に凍り付くみんな。悲鳴のような声を出した梅子さんは意を決して静かに話します。どうした?大丈夫なの?梅子さんが壊れてしまった!?
第64話光三郎とすみれが?大波乱の大庭家を梅子がバッサリと切り捨てる?~茨田りつ子さんの登場~
いや~朝ドラコラボだよ~
ブギウギやん!福来スズ子は呼べないって言ってたよね~
最後の挨拶をしに家庭裁判所に来たという3人の息子さん。梅子さんの子育ては間違っていませんよ。3人の子どもの幸せを願っていた梅子さんの気持ちはちゃんと伝わっていますよ。
第64話光三郎とすみれが?大波乱の大庭家を梅子がバッサリと切り捨てる?~グッときた名シーン~
怒涛の梅子劇場でしたね!
どうなることかと思いましたが最後はお見事!あっぱれ!と言いたくなる潔い幕引きでした。
揉めに揉めて収集がつかない状態の遺産相続、遺言書が偽造であったため元山すみれはもう関係ないと誰もが思っていたところになんと光三郎と恋仲に?
普通に考えれば元山すみれがなんとか大庭家の遺産を自分のものにしたくて光三郎に近づいたとわかりそうなものですが、世間知らずの恋愛知らずの光三郎は簡単にすみれの手に堕ちたのです。
光三郎にしがみついたのはすみれだけでなく大庭 常(鷲尾 真知子)もです。
どいつもこいつも自分の事ばかり、もう呆れてものが言えない、泣くしかない梅子さん。
大声をあげて泣き叫んだのかと思いきやその声は次第に「アハハハハハハハ!!」と高笑いに変わっていきます。
誰もが梅子さん壊れた?大丈夫?精神崩壊しちゃった?と思った瞬間、落ち着いた声で「もう駄目、降参。白旗を振るわ」と戦線離脱宣言をしました。
梅子さんは感情的になったように見えますが、頭の中では3人の子どもたちがどうやったら幸せになれるのかをずっと考えていたと思います。
自分はどう動いたらみんなを幸せにできるのか、母としての務めを果たせるのか、考えた末の究極の結論を告げたのです。
民法改正で梅子さんがずっと引っかかっていた第730条は、家制度に固執した神保教授がこだわった部分でした。
まさか寅子がこの民法改正に苦労していたとは当時の梅子さんは思いもしなかったでしょう。
梅子さんのモヤモヤを払拭できたのは「同居の親族」と言う言葉です。
大庭家から出ていき、相続も放棄し、扶けあうメンバーからの離脱。
まさに法律をきちんと学び、法律の使い方を熟知した人の言葉です。
潔く子どもたちに最後のメッセージを送り、両手で襖を開け大庭家を後にした梅子さんの背中には明るい未来が見えたような気がしました。
第64話光三郎とすみれが?大波乱の大庭家を梅子がバッサリと切り捨てる?~知恵と教養:遺産相続の変遷~
明治民法では、戸主である夫が家の全財産を所有するとされていました。
家督相続により次の戸主となる長男に財産は相続されることになっていました。
そのため配偶者である妻に相続権はありませんでした。
戦後の法改正で家督相続制度が廃止となり、男女を問わず亡くなった本人の配偶者に対して全財産の3分の1の相続が認められることとなりました。
その後1980(昭和55)年の改正により配偶者の相続分は「3分の1」から「2分の1」に引き上げられました。
きっかけは「主婦論争」という運動です。
「夫が外でめいっぱい働けるのは、妻が家にいて家庭を守っているから。だから夫が稼いだ財産について、主婦である妻にも半分の権利はある」という主張が社会的に認められたのです。
2018(平成30)年の改正では、「長期居住権」という権利が追加されました。
亡くなった夫の財産が家しかなかった場合、妻と子どもで家を2分の1ずつ分けて相続しなくてはなりません。
相続するためには家や土地を売ってお金にしてそれを分けるしかなかったのですが、その家に住み続けたいと妻が主張した場合、どうするかという問題が起きました。
土地建物の評価額を算出して、その2分の1を子どもに支払うことができれば解決ですが、なかなか非現実的ですし、妻が高齢の場合はお金は得られても家をなくすというのは大きな負担になります。
というわけで、そのような場合、妻は相続時に居住していた家に亡くなるまで住み続けられるという権利が保障されることになりました。
このニュース、なんとなく記憶にあります。
時代の変化や法の解釈が及ばない部分はこうやって変わっていくんだなと感心した覚えがあります。
第64話光三郎とすみれが?大波乱の大庭家を梅子がバッサリと切り捨てる?~次回予想
大庭家の問題がすっきり片付き、再び女学校時代のように竹もとでお汁粉を食べることができるようになった寅子と梅子さん。
2人の屈託のない笑顔は見ている私たちも明るい気持ちになります。
そしていよいよ愛のコンサートの開催が迫ってきます。
出演者はなんと茨田りつ子さん!
ライアンの交友関係の広さに驚きです。
トラちゃんの忙しい毎日は続きます。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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