第2話「女のくせに生意気だ」と言われる佐田寅子(伊藤沙莉)が法律に触れた瞬間!

2024年4月放送スタート、NHK連続テレビ小説「虎に翼」は日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ女性・三淵嘉子さんの実話を元にしたドラマです。

主演は伊藤沙莉さん。大正3年寅年生まれの猪爪寅子(いのつめ ともこ)を演じます。

女学校を卒業したら結婚することが女性の幸せだと考える人がほとんどだった昭和初期、

女の幸せっていったい何なんでしょう。

寅子と一緒に自分の生き方、女性の幸せ、人としての幸せを考えてみませんか?

「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(2)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~

女学校卒業を目前に両親は寅子にお見合いをさせるのですが、結婚した自分が想像できない、結婚することが幸せだとは思えないと気乗りしません。

しかし結婚することが両親への報いだ、子どもみたいなこと言ってちゃダメと親友の花江に言われ、寅子は3回目のお見合いに挑みます。

出来れば成功させたい、できれば対等に尊敬しあえる人と一緒になりたいと自分の考えを話す寅子は、お見合い相手に「素晴らしい」と言われ、思わず笑顔になります。

寅子はお見合いを成功させて両親を喜ばせることができるのでしょうか。

お見合い相手の横山さんを演じるのはオリラジ藤森慎吾さん

ちょっと鼻につく英語が良く似合う!

しかしその後、横山さんは寅子に「女のくせに生意気だ!」と言い放ち、部屋を出て行ってしまいました。

寅子はこの先結婚できるのでしょうか。

「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(2)ネタバレあらすじ~女のくせに生意気だ~

対等に尊敬しあえる人と一緒になりたいと自分の考えを喋る寅子。

お見合い相手の横山はそんな寅子を「素晴らしい」と褒め、結婚相手とは様々な話題を共に語り合いたいと話します。

微笑む寅子と両親、寅子は横山の意見を知ろうと婦人の社会進出について尋ねます。

横山は「日本も婦人が活躍する社会になるべきだ」と言い、寅子も日本のエア・ガールについて話し始めます。

話し始めると止まらない寅子は自分の考えを話し続けます。

とうとう横山は君は私に講釈をたれているのか?」と声を荒げ「女のくせに生意気だ」と席を立ってしまいました。

はて?と呟く寅子

自分の意見を言っているだけなのに、生意気だとか講釈を垂れている口ごたえだと言われる寅子。

様々な意見を語り合いたいと話していた横山にあわせて話していただけなのに。

結局今回のお見合いも上手くいきませんでした。

母親からはくだらないウンチクをひけらかしたからだと叱られてしまいました。

今では「女のくせに」だなんて言われることは少なくなりましたが、昭和初期はまだまだ男尊女卑を当然と思う人の方が多くいました。

寅子は対等に話し合えることが嬉しくて自分が興味を強く持っていたことを話しただけなのですが、結局その様子が気に入られずにお見合いは破談となってしまいました。

寅子は「はて?」と首をかしげるばかりです。

男女が対等に話し合うなんてただの理想なのでしょうか。

女性が何か口を挟めば、それは出過ぎた真似だと言われるのが現状なのでしょうか。

「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(2)ネタバレあらすじ~すんとした母~

寅子の兄・直道の結婚準備に大忙しの猪爪家、掃除や案内状の用意にてんやわんやです。

直道と結婚するのは寅子の親友:花江です。

今夜は花江の両親を招いて食事会が開かれました。

たくさんの食事、お酒を前に楽しそうな父親たちはさも自分が頑張ったかのような口ぶりですが、すべての段取りは母親たち

ご馳走を食べながら寅子は違和感を感じます。

急に無口になって急に控えめになって父親たちの邪魔にならないようにしている母親たちの”すん”とした顔。

となりのテーブルで食事をする寅子は優三に「その”すん”とした顔が苦手だわ」と話します。

寅子は自分にはそういう事が出来るのだろうかと考えます。
夫に尽くすことが自分の喜びだと思えるようになるのだろうか
やはり結婚することが一番の幸せだとは思えない、母のように”すん”とした顔をして生きる結婚生活が幸せだと思えない
みんなの様子をみている寅子は何とも言えない表情です。
兄と結婚する花江も自分の母のように夫のために尽力し、そこに至るまでの苦労などは微塵も出さず”すん”とした表情で過ごすようになるのだろうか
そのことを花江は何とも感じていないのでしょうか。
いっそ気づかない方が幸せなのかもしれません。

「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(2)ネタバレあらすじ~受け入れちゃいなさい~

寅子の母:はるは親戚に不幸があり、しばらく故郷の香川・丸亀へ行くことになりました。
母は寅子に「鍛錬だと思って」と言い家事をきちんとやる様に言って出かけます。
米谷家のお手伝い:稲さんと一緒に花江と寅子は夕飯の支度を始めます。
花江は良いこと思いついたと言って「トラちゃんは結婚したおうちで一番になればいのよ、トラちゃんのお母さまみたいに」と話します。
仲良しの花江と寅子ですが性格は反対のようです
学校の帰り道、寅子は「本当に直道兄さんでいいの?」と花江に聞きます。
花江は「夢だったから、女学校の在学中に結婚することが」と嬉しそうに答えます。
花江の結婚観の方が普通、でも寅子は結婚の先に幸せがあるのかわからないと思えてしまうのです
夕飯の支度をしながらお手伝いの稲さんは「女は男みたいに好き勝手にはいかないからね」と言い、寅子に受け入れちゃいなさい、何も考えずに」と明るく言います。
はっとする寅子は笑いながら「そう…なんですかね~」とごまかします。

人生経験豊富な人の言葉には重みがあるね

 

寅子もそうできたら楽なのかもしれない
花江のように結婚に憧れて良縁に恵まれてみんなから祝福されることを夢見て育っていれば悩まなくて済んだかもしれません。
いねさんが言うように、すべてを受け入れちゃって何も考えずに生きるという選択肢もあるとは思います。
ですが自分の人生なのだから納得のいく生き方をしたいと考える寅子の事を、理解してくれる人がいないと寅子は変わり者だとみんなに思われてしまいそうです。
このままでは寅子は猪爪家のなかで孤立してしまいそうです

「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(2)ネタバレあらすじ~無能力者だから~

佐田優三は直明が生まれてすぐに猪爪家で下宿を始めました。

司法試験を目指して目下浪人中の雄三は、昼は銀行で働き夜は夜学に通っています。

いつもはお弁当を持って学校に通っているのですが、今日は寅子の母がおらず弁当作りが遅くなってしまいました。

寅子は「後で届けます」と言います。

お弁当を持って優三を探す寅子は教室の中で話している内容に驚きます。

実子の長女より認知された庶子の方が相続権が上位となる、この法的根拠を説明できる者」の問いに

「それは婚姻状態にある女性は無能力者だから、であります」と答えています。

「はぁ!? 女性は無能力者?」

教室をのぞいていた寅子は思わず大きな声を上げてしまいます。

寅子に気づいた優三は謝り外へ行こうとするのですが、廊下の外にいた教授に「待ちなさい」と声をかけられます。

君ね、言いたいことがあればいいたまえ

これは絶対偉い人、そして偉い人に怒られるヤツ。

思った事や感じたことを素直に即座に口にしてしまう寅子は、こういう経験を幾度となくしてきたのでしょう。

家でも母親からいつも寅子は怒られてきました。

「思ったことをすぐ口にするんじゃありません。」「口ごたえするんじゃありません」

別に寅子は反論したいのではありません。ただ納得できないだけなのです。

教室の中で話していた「婚姻状態にある女性は無能力者だから」とはどういう意味なのでしょう。

自分の母親は無能力者なのだろうか、私はこの先結婚すると無能力者になるのだろうか

言いたいことを話すとまた「女のくせに生意気だ」と怒られるのでしょうか。

「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(2)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~

今回の一番の見どころは「はて?」「はぁ?」です。

寅子は両親がお見合いをさせるのはなぜなのか、結婚することで幸せになれるのかが理解できずにいました。

どれだけ説教されても母親の気持ちには納得できず、仕方なくお見合いに来ても本当の自分ではなくどこか偽ったり装ったり。

寅子の頭の中にはいつも「はて?」と疑問がありました。

花江にも聞いてみても「やりたいことがないのなら、結婚することが両親への報いだと思う」と言われ、お手伝いの稲さんにも「何も考えずに受け入れちゃいなさい」と言われます。

このままみんなの言うように結婚したのなら寅子の頭の中にはずっと「はて?」という迷いが残ったままと思います。

自分の考えを話しただけなのに「女のくせに生意気だ」と言われ「はて?」と理解に苦しむ寅子。

そんな時優三が通う夜学にお弁当を持って現れた寅子は、教室から聞こえる声が気になります。

教室では桂場等一郎がみんなに質問していました。

実子の長女より認知された庶子の方が相続権が上位となる、この法的根拠を説明できる者」

この質問にすぐに答えられない優三、別の生徒が発言します。

答えられないと司法試験に受からないよ~

「それは婚姻状態にある女性は無能力者だから、であります」

その言葉を聞いた寅子は思わず大きな声で「はぁ⁉」と言ってしまいます。

「はて?」ではありません、「はぁ⁉」なのです。

「はて?」と思うことがいくつも集まってきて大きな疑問になったんだね

その寅子の大きな疑問が寅子を法曹の世界の扉を開くきっかけになった

んだよね。

「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(2)ネタバレあらすじ~知識や教養~

今回は寅子の母:はるを演じている石田ゆり子さんについて調べてみました。

名前 石田ゆり子
生年月日 1969年10月3日
出身地 東京都
身長 164㎝
血液型 A型
事務所 風鈴舎

高校1年生の頃スカウトされてモデルとしてデビュー。

その後テレビドラマや映画に出演し『北の零年』では第29回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞しました。

清楚で美しいイメージから次第にキャリアウーマンや母親を演じることが多くなってきた石田ゆり子さん。

主なNHK出演作について調べてみました。

作品名 放送年月 役名
おらが春〜小林一茶 2002年1月
シェエラザード〜海底に眠る永遠の愛〜 2004年7月 久光律子 役
外事 2009年11月 下村愛子役
さよなら私 2014年10月 早川薫役
コントレール~罪と恋~ 2016年4月 青木文役

「コントレール」好きだった~

恋に溺れていく生々しさにイメージが一新したわ~

猪爪はるは料理と整理整頓が得意で、猪爪家の家計も家事も完璧に管理するしっかり者です。

まさに良妻賢母を絵に描いたような母で猪爪家が安泰なのは、はるの苦労があってだと思われます。

寅子への厳しい言葉も娘の幸せを強く願う気持ちからからだと感じました。

「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(2)ネタバレあらすじ~次回予想~

優三にお弁当を届けに来た寅子は「婚姻状態にある女性は無能力者」の言葉が引っかかり、思わず大きな声を出してしまいました。

慌てて寅子を連れ出そうとする優三に「待ちなさい」と声をかけたのはいったい誰なのでしょうか。

偉い人だと直感した寅子は謝ろうとしますが「言いたいことがあればいいたまえ」と言われてしまいました。

梅本
梅本

いろんなことにはて?と疑問を感じつつ生活していた寅子。

寅子は自分の疑問をきちんと伝えることができるのでしょうか。

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