女学校卒業前に結婚することを望んでいた花江は無事結婚式を終えました。
寅子は自分の進むべき道は法律の世界と決めてはいたものの、母はるになかなか言い出せずにいます。
あの日優三さんの夜学を訪れた寅子は法律の世界に衝撃を受けました。
寅子はどう生きるか、自分の幸せをみつけたようですがすんなりとはいかないようです。
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「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(5)ネタバレあらすじ~前回までのあらすじ~
明律大学女子部進学を許そうとしない母は寅子に次のお見合いをさせようと考えています。
娘に幸せになってもらいたい、良き相手に出会い立派な家庭を築いてほしいと願う母と女性は無能力者だと言われたことへの答えが見つからない寅子。
果たして寅子は女子部へ入学することができるのでしょうか。
寅子の人生に大きく影響を与えた穂高先生と寅子の両親とはどのような関係があったのでしょうか。
「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(5)ネタバレあらすじ~頭のいい女の幸せ~
兄と花江の結婚式場の外で穂高先生から「合格だよ」と言われた寅子。
嬉しい反面、母親に黙って願書を提出したことがバレてしまいました。
母にきちんと話しておかなくては。
寅子は母にどうして明律大学女子部に進学したいと思ったかを一生懸命伝えます。
だから一生懸命勉強するという寅子に「あなたが優秀なことくらいわかっています!」と母は声を荒げます。
勉学に励み優秀な成績を修め、法律家にもなれるかもしれない。
でもなれなかった時は?うまくいかなくなってやめなくてはいけなくなった時は?
「夢破れて親の世話になって嫁のもらい手がなくなってしまう、それがどんなにみじめか想像したことある?どう進んだって地獄じゃない?」
母の言葉に寅子は反論できません。
そして母は寅子に自分の思いのたけを伝えます。
寅子が優秀であり努力を惜しまず勉学に勤しむ事を母親ならわかっています。
しかし女性が賢いことを褒められたり尊いものだと評価してもらえる時代ではありません。
逆に頭のいい女性は扱いづらく、特に男性からは鼻につくと嫌がられたりすることも。
だからこそ寅子にはこれ以上賢くなってもらいたくないとはるは思っていたのでしょう。
男は度胸、女は愛嬌って言葉もあったよね
いまよりたった90年前なのに女性は男性に比べると何もできない人という考えが強くありました。
「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(5)ネタバレあらすじ~母さんみたいな生き方~
母は自分の事を寅子に話します。
5人兄弟の4番目で女学校に行きたくても行けなかったこと、母親は私をどこに嫁がせたら旅館にとって旨味があるかしか考えていなかったこと
だから直言との結婚で旅館から逃げることができた、それができるのなら誰でも良かった。
お見合いがイヤで歌劇団に入ろうとした寅子と同じじゃん!
さすが親子!
寅子は自分の考え方や生き方を求めたいと話しているうちに、母の生き方を否定するような言い方をしてしまいました。
はるは涙を浮かべ寅子の前から走り去ってしまいました。
言い過ぎた。そんなつもりじゃない。。。のにね。。
自分の思いを人に伝える事ってこんなにも難しいことなんですね。
お母さんはとっても賢くて立派に家事も子育てもこなしているし尊敬もしている。
なのにあんな言い方になってしまった。
「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(5)ネタバレあらすじ~寅子VS桂場等一郎~
母にひどいことを言ってしまった、親不孝になってしまったと落ち込む寅子ですが、母は朝食を作りながら甘味処「竹本」で待ち合わせをして振袖を買いに行こうと話します。
仕方なく母の言いつけ通り学校帰りに「竹本」へ行くと、夜学で教鞭をふるっていた桂場等一郎が団子を食べていました。
寅子は駆け寄って女子部進学の道を開いてもらったお礼を告げますが、母親を説得できていないためどうしたらいいか尋ねます。
すると桂場は「私も反対だ。理由は君が女だからだ」といい、穂高先生の意見は素晴らしいが非現実的で時期尚早だと話します。
「やってみないと」と食い下がる寅子に桂場は「母親1人説得できなくては話にならん。この先優秀な男と肩を並べて戦わなくてはならないんだ」とムッとした顔をします。
「私の母はとても優秀ですが。母を説得できない事とは全く別問題かと」と寅子も反論します。
桂場は母親1人説得できなくては男と肩を並べることなど無理だと言いました。
そこには”女は男よりも無知で能力も劣る”という男性を尊重し女性を軽視するような考え方が見えてきます。
なので桂場等一郎が偏屈で堅物な人間に見えますが、当時は桂場のように考える人が多くいたと思います。
寅子のお見合いが上手くいかなかった理由もそういう所にあるのかも
男を立てて陰で支える女が理想とされていたんだよね
「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(5)ネタバレあらすじ~おだんまんなさい!~
「同じ土俵に立てるならば殿方に負ける気がしません」と言う寅子の強い気持ちが、逆に桂場をイライラさせました。
桂場は寅子の話をさえぎり「君のように甘やかされて育ったお嬢さんは血を見る間でもなく傷つき泣いて逃げ出すのがオチだろう」と小馬鹿にします。
「何を偉そうに、あなたにうちの娘の何がわかると言うんですか。時期尚早?泣いて逃げ出す?そうやって女の可能性の芽を摘んできたのは男たちでしょ!」
はるの剣幕におじけづいた桂場は口ごもります。
「無責任に娘の口をふさごうとしないで!」と言い店を出ます。
母の後ろを追いかける寅子、母は呉服屋の前を通り過ぎ”法学専門書店”と看板を掲げた店に駆け込み「六法全書ください」と言います
言いたいことをビシッと言ったはるさん、カッコイイ!
大事な娘を馬鹿にされて黙っていられなかったんだよね
確かに寅子は女学校に通い、身なりもきちんとしているため、お嬢様のように見えるでしょう。
だからと言って「甘やかされて育ったお嬢さんは血を見る間でもなく傷つき泣いて逃げ出すのがオチだろう」と考えるのはまさしく男尊女卑であり、女はみんなそんな風になるはずだと決めつけています。
しかしそんな桂場の言葉にいち早く反応したのは寅子ではなく母親のはるでした。
呉服屋の前を素通りし、寅子に新しい着物ではなく六法全書を買ってあげるはる。
今までため込んできた思いが爆発します。
自分の気持ちをごまかさずに正直に相手にぶつける寅子を、はるも羨ましく感じたのでしょうね。
寅子は六法全書を胸に抱え進学できる嬉しさをかみしめていました。
「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(5)ネタバレあらすじ~グッときた名シーン~
今回のグッときた名シーンは寅子の母はるが桂場を否めるところです。
うちの娘の何がわかるのか?と文句を言ったようにも思えますが実は男たちの偏見によって女の道が閉ざされている、とはるはいつも感じていたのでしょう。
だからこそはるは桂場の女を馬鹿にしたような言い方が気に入らなかったし、本当は寅子が強い覚悟を持っている事を誰よりもわかっていたのです。
ずっと寅子にお見合いをさせて結婚させることに執着していると思ってた
誰よりも寅子の事を真剣に考えていたのはお母さんなんだよ
はるは言います。「私は私の人生に悔いはない。でもこの新しい昭和の時代に自分の娘にはスンとしてほしくない。」
「何度でも言う、今お見合いした方がいい。それでも本気で地獄を見る覚悟はあるの?」
母の目をみてまっすぐに「ある」と答える寅子。
娘の強い眼差しにそっと笑う母。
はるさん、最終確認したんだね
「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(5)ネタバレあらすじ~知識や教養~
今回は寅子の友人:米谷花江(よねたに はなえ)を演じている森田 望智(もりた みさと)さんについて調べてみました。
名前 | 森田望智(もりた みさと) |
生年月日 | 1996年9月13日 |
出身地 | 神奈川県 |
身長 | 163cm |
事務所 | ソニー・ミュージックアーティスツ |
森田望智さんは2011年から女優として活動を開始しています。
2019年、Netflixの『全裸監督』でヒロイン:黒木香役を体当たりで演じたことで大きく注目されました。
森田望智さんが出演した主なNHKドラマ作品を調べてみました。
作品名 | 放送年月 | 役名 |
スリル!~赤の章~ | 2017年3月 | 久野玲子役 |
これは経費で落ちません! | 2019年9月 | 藤見アイ役 |
連続テレビ小説「おかえりモネ」 | 2021年6月 | 野坂碧役 |
作りたい女と食べたい女 | 2022年11月 | 佐山千春役 |
作りたい女と食べたい女シーズン2 | 2024年1月 | 佐山千春役 |
「これは経費で落ちません!」に出てたんだ!
てことは沙莉ちゃんとは再び共演なんだね
寅子とは親友でありながら兄嫁となった花江。
猪爪家に嫁に入り、勉学に励む寅子とは対照的に家事をする花江の関係性に変化が現れるのでしょうか。
「虎に翼」第1週「女賢くして牛売り損なう?」(5)ネタバレあらすじ~次回予想~
桂場の「君のように甘やかされて育ったお嬢さんは血を見る間でもなく傷つき泣いて逃げ出すのがオチだろう」と言う言葉を聞いて思わず声を荒げたのは寅子ではなく母・波留でした。
「女の可能性の芽を摘んできたのは男たちでしょ!」と反論したはる。
新しい振袖を買う予定であった呉服屋の前を素通りし、六法全書を寅子に買い与えます。
嬉しそうに「地獄を見る覚悟がある」とほほ笑む寅子。
母も寅子の進学を許すしかありません。
こうして寅子の地獄への道が始まります。
いよいよ明律大学女子部へ入学する寅子。そこで寅子は今までの「はて?」を解決することができるのでしょうか。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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