松任谷由実さんの「青春のリグレット」をモチーフにし、綿矢りささんが書いた小説をドラマ化したユーミンストーリーズ。
自分の思い通りに恋愛を手に入れ楽しんできた菓子が、夫の浩介から突然言われた「離婚」から昔の恋愛とリンクしていくストーリーです。
「私を許さないで 憎んでも覚えてて」
菓子の前に現われて消えていった人たちは菓子の事をどう思っているのでしょうか。
ユーミンズストーリー「ユーミンストーリーズ」2話あらすじ~前回までのあらすじ~
菓子と浩介は結婚して4年が経過した夫婦です。
お互いに相手をどう愛したらいいのか戸惑いつつも2人は平穏な結婚生活を送っていました。
しかしある夜菓子は、浩介と会社の女の子とのLINEのやりとりを見つけてしまいます。
菓子は浩介に浮気の事実を確かめる事よりも旅行に出かけて夫婦関係の修復を図ろうとします。
菓子が選んだ旅行先は以前菓子と元カレの陸と行った旅行と同じ場所でした。
仲良く話しているようで、どこかかみ合っていない菓子と浩介の会話は昔の菓子と陸との会話の再現のようでした。
菓子は浩介の気持ちを取り戻そうとキスをしますが、浩介に「やめろ」と拒まれたうえに「離婚しない?」と言われてしまいます。
夫婦関係を修復するために来た旅行先で、夫から言われた離婚の言葉は菓子の気落ちを大きく揺さぶります。
菓子は浩介の申し出を受け入れ離婚に応じるのでしょうか。
ユーミンズストーリー「青春のリグレット」2話あらすじ~俺たち離婚しない?~
浩介から「俺たち離婚しない?」と言われた菓子は激しく動揺しながらも「どうして?不満とかあるなら言って。話して解決したいから」と笑顔で聞きます。
ですが浩介は「いつもそうやって自分の思い通りにするじゃん」と言い返します。
「無理矢理結婚させられたって思ってるの?」と問い詰める菓子。
「俺が悪いんだ、結婚したことも全部。どうしたら菓子の事ちゃんと愛せるんだろうって考えてた」と言い、浩介は淡々と「そうしたら出会いがあって」と話します。
菓子は鼻で笑って「ただの浮気じゃん、私のせいにして」と言い、これ以上ここにいたくないとコテージを飛び出していきました。
いきなり旅行先で浩介が打ち明けるなんて。
いつか言わなきゃと浩介は思っていたんだよね
浩介の言葉に怒って外へ出ていった菓子。
追いかけて「言い過ぎた、ごめん」と謝ってくれると思っていたのに。
それどころか浮気相手に電話で状況を話しているなんて、本当に菓子のことを何とも思っていないんだなと少し呆れました。
ユーミンズストーリー「青春のリグレット」2話あらすじ~別れる人との旅行~
陸と付き合い始めて1年、菓子は陸と別れることを考えています。
陸は菓子が喜ぶような完璧な旅行にしたいと話しますが、ログハウスの外に墓石があってテンションが下がってしまいます。
2人は部屋の中で身体を重ねますが、菓子は天井のシミを見つめています。
陸の腕時計を自分の右手にはめた菓子。
外に出ると百葉箱があり、菓子は扉を開けて中を覗き込みますが、早くお店に行きたい陸は少し不機嫌そうに菓子に声をかけます。
イラつく菓子ははめていた陸の腕時計を百葉箱の中に隠しました。
別れようと思ってる相手と旅行なんて気が滅入る、いい奴なんだけど男を感じないし、陸といると自分の素が出てきつくなるから嫌いだと話す菓子。
相手の気持ちを読んでやんわりと旅行を断っているつもりなのに陸は全く気付いていません。
今回の旅行って浩介にとっては別れようと思っている相手との旅行なんじゃないのかなぁ
菓子と浩介の関係は昔の陸と菓子の状況に似てるよね
ユーミンズストーリー「青春のリグレット」2話あらすじ~いつも本当の事言わないじゃん~
菓子は友人の千尋に電話をして浩介が離婚したいと言ったと怒ります。
千尋は冷静に浮気の証拠になるものをスクショしたかと聞きますが、菓子は「した方がいい?」とまるで人ごとのようです。
貯金はある?家探さないとと千尋に言われ、菓子はやっと離婚が自分の目前にあることに気づかされます。
菓子が旅行に来なければよかったと愚痴ると、千尋は「いつかは切り出されてたよ。浩介にだって感情はあるんだし」と浩介の肩を持つような言い方をします。
「菓子っていつも本当の事言わないじゃん。その場に応じて相手が言って欲しそうなこと言うし、それって一緒にいるの辛いと思うよ」
菓子は「感情ぶつければいいってもんじゃないし」と切り返しますが、子どもが泣き出したため千尋は電話を切ってしまいました。
菓子はずっと相手の気持ちを察して先回りすることで、自分にとって有利な展開に持っていこうとしてきました。
予想外の浩介の言葉ですら怒りながらもなぜか受け入れているようにも見えます。
菓子の話す言葉は本当に菓子が思っている事なのかわからないよ。
言葉の中に菓子の気持ちが感じられないよね
感情をぶつけないのは傷つかないため。
自分でも気づかないようなところも友達の方が気づいている事ってあると思います。
菓子のことも長年の友人である千尋の方がよくわかっているのかもしれません。
「ユーミンズストーリー青春のリグレット」2話あらすじ~何してるの?~
コテージを飛び出した菓子は行く当てもなく夜の道を歩いています。
クマ出没注意の看板に怯えながら道路を歩いていると明かりがともったログハウスの中から人の声がします。
そこには大きな車が止まっていて、スーパーで出会った大学生たちが泊っているようです。
菓子が家に近づくと百葉箱が目に入ります。
思わず百葉箱を開けてみると、そこには菓子が隠した陸の腕時計がありました。
菓子は以前泊った家かどうか確かめようと庭先に行きます。
あの時と同じ墓石があり、菓子は懐かしさからか携帯で写真を撮ります。
すると家の中にいた男の子に「なにしてるの?」と言われました。
驚く菓子。
百葉箱も墓石があるなんてそうそう別の場所にはありません。
百葉箱の中には菓子が隠した陸の腕時計がありました。
あの日イラついた気持ちを百葉箱の中に閉じ込めた菓子。
菓子が隠した日から誰にも気付かれることなくずっと百葉箱の中にいた腕時計。
そうやって自分の本当の気持ちを相手にぶつけないで過ごすことが菓子にとっても処世術なのでしょうね。
しかしそれでは相手が本当の菓子の気持ちを知ることなんてできないですよね。
菓子という人間はなかなか他人に理解されにくい人なのかもしれません。
「ユーミンズストーリー青春のリグレット」2話あらすじ~グッときた名シーン~
第2話では陸と過ごした旅行のシーンが印象的でした。
陸との旅行は楽しい思い出ではなく、菓子にとっては別れようと考えている恋人との気乗りのしない旅行でした。
ドライブしながら話しかけられても会話が続かない菓子と陸、それでも陸はプランを立てて菓子との楽しい時間を作ろうとします。
一方菓子は陸の言葉に興味がなく、唯一喜んだのはログハウスの外に墓石があることを知った陸をからかった時だけ。
陸と身体を重ねても心はそこにあらず、ただ天井のシミを見つめるばかりです。
食事に出掛けようと急かす陸にイラついた菓子は、こっそりはめていた陸の腕時計を百葉箱の中に隠します。
陸の腕時計をはめたのはちょっとしたイタズラ心だったのかもしれません。
時計がないとうろたえる陸をみたいとからかってやろうと思ったのでしょうか。
菓子は陸に急かされてムカついたので腕時計に隠しました。
その腕時計は、まるで菓子がもう一度迎えに来てくれることを信じて待っていたかのように百葉箱の中にありました。
陸と過ごした思い出の場所に来た菓子は、陸との時間をもう一度思い出します。
再び菓子の元に現われた陸の腕時計は陸と菓子の時間を埋めていくのでしょうか。
「ユーミンズストーリー青春のリグレット」2話あらすじ~知識や教養~
「ユーミンストーリーズ」は松任谷由実さんのデビュー50周年を記念して新潮文庫から出版された『ユーミントリビュートストーリーズ』をドラマ化したものです。
ペンネーム | 綿矢 りさ(わたや りさ) |
生年月日 | 1984年2月1日 |
出身 | 京都府京都市 |
学歴 | 早稲田大学教育学部国語国文学科 |
デビュー作 | 「インストール」 |
芥川賞の受賞は19歳11か月!最年少記録はいまだ破かれていないんだって
綿矢りささんが「青春のリグレット」を選んだのは「私を許さないで憎んでも覚えてて」という歌詞に惹かれたから。
「ユーミンズストーリー青春のリグレット」2話あらすじ~次回予想~
菓子は陸との旅行で泊ったログハウスにたどり着きます。
百葉箱でみつけた陸の腕時計はまるで菓子が見つけてくれるのを待っていたかのようです。
菓子は思わず庭の墓石の写真を撮ります。
ログハウスでは大学生グループが盛り上がっていました。
部屋の中にいた男の子が菓子に「なにしてるの?」と声をかけます。
夜も遅くなっているのに浩介からは連絡などありません。
コテージを飛び出した妻の事を少しも心配しない夫。
菓子もコテージに戻るきっかけがありません。
知らない信州の山奥で一夜を明かさなくてはならない菓子はどうするのでしょう。
ログハウスの中から菓子に声をかけてきた男の子はスーパーでもなぜか菓子を見つめていました。
好意を持たれていると直感した菓子はこの男の子に何を求めるのでしょうか。
無意識にこの場所を旅行先に選んだのか、それとも過去の思い出に浸りたかったのでしょうか。
陸との過ごしたログハウスで2人の間に何があったのでしょうか。
菓子と浩介の結婚生活はこの先どうなるのでしょうか。
この記事を書いたライターです。
子どもの頃からのテレビっ子。翌日学校でドラマの話をするのが大好きでした。
今も変わらずその延長線で好きを形に残したいとライター活動を始めました。
あったかいほうじ茶を飲みながら、のんびりと好きなことを書いていこうと思います。
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