青春のリグレット ドラマ あらすじ4話!名シーンや口コミやレビューも!松任谷由実

松任谷由実さんの「青春のリグレット」をモチーフにし、綿矢りささんが書いた小説をドラマ化したユーミンストーリーズ

自分の思い通りに恋愛を手に入れ楽しんできた菓子が、夫の浩介から突然言われた「離婚」から昔の恋愛とリンクしていくストーリーです。

私を許さないで 憎んでも覚えてて

戻れないところまでぶつかり合った陸と菓子はどうなったのでしょうか。

浩介に離婚を告げられた菓子はこの先どう生きていくのでしょうか。

ぶつかり合って傷つけあった苦い思い出も時が経てばいい思い出になっていくのでしょうか。

「ユーミンストーリーズ青春のリグレット」4話あらすじ~前回までのあらすじ~

夜道をさまよい歩く菓子は陸と過ごしたログハウスを見つけました。

浮気された愚痴をログハウスにいた大学生ヒカルにこぼす菓子はきっといい思い出になっているよ」と言われ、陸とのひどい別れ方を思い出します。

文句を言われても菓子が好きだからという陸に「私にはその感情がない。どれだけ退屈していたかわかる?」と言い放つ菓子。

菓子の言葉に陸は手に持っていたグラスを叩きつけました。

グラスの割れる音にハッと驚く菓子。

言い過ぎてしまった言葉は深く陸の心を傷つけました。

あの時菓子が陸に言った言葉と同じ言葉を、浩介から言われた菓子。

陸、浩介、菓子の心に引っかかる苦い思いもいつか思い出になるのでしょうか

ユーミンズストーリー「青春のリグレット」4話あらすじ~どうしてこんなことに~

グラスが割れる音に驚く菓子、陸の右手からは血が出ています

救急箱を探そうと立ち上がった菓子も割れたグラスの破片で足をケガします。

痛みに顔を歪ませながら必死に痛みをこらえる菓子。

「どうしよう…どうしてこんなことに…ごめん。。。」と泣きだす陸。

そんな事を思い出して目覚めた菓子はあの日の陸と同じように歩いて「しらかばヒュッテ」に向かいます。

2人のこらえきれない感情はお互いの心だけでなく身体も傷つけてしまいました

菓子の事を考え、菓子の気持ちに寄り添うことで菓子を自由にさせてあげたいと思う陸。

そんな陸に対して「陸は悪くない、つきあったことが悪かった」と話す菓子の言葉は、2人の過ごした時間すべてを否定するような言葉でした。

どこか冷めていて自分自身から愛情を与えるのでなく、与えられる愛情に喜びを感じていた菓子は、相手を自分の思い通りにしていく過程に幸せを感じていたのでしょう

菓子の気持ちを取り戻そうとする陸の言葉は逆に菓子の感情を逆なでしてしまいました。

陸からしてみれば楽しい旅行で2人の絆を深め、菓子の理想の人生を応援することで菓子の気持ちを確かめたかっただけなのに。

どうしてこんなことになってしまったんだろう という感情と、いつかはこうなるはず という感情は涙になるしかなかったのでしょう。

こんな形でしか自分の想いを伝えられなかった陸と菓子。

若かったからなのか、我儘だったからなのか、一生懸命だったからなのか、その答えは陸と菓子ににしかわかりません。

ユーミンズストーリー「青春のリグレット」4話あらすじ~すごく惨めです~

1人で歩いて「しらかばヒュッテ」に行く菓子。

サンドイッチができあがるのを店内で待っています。

机の上にはノートがあり「みなさん熱心に書いていくんですね」と店員に話しかける菓子。

店員は「旅先だから普段言わないようなことも書いていくよと話し、菓子は陸と旅行に来た2013年のノートを見つけます。

2013年9月22日 ノートには陸の言葉がありました。

『彼女と来ています。何をしても文句ばかりです。愛されていないのに必死で機嫌を取ろうとする自分に腹が立ちます。すごく惨めです。 りく』

他の人が楽しい思い出を買い残しているのに、陸はお店のノートにしか自分の気持ちを吐き出すことができなかったのです。

10年以上時が経ち、菓子は陸の本当の気持ちを知りました

サンドイッチと牛乳を買い、コテージに戻る菓子。

途中の湖できっと陸も同じようにこの湖面をみつめ、自分の気持ちを落ち着かせていたのかもしれない。

菓子には小さくため息をつく陸の横顔が見えた気がしました。

報われない自分の想い、それは愛されていないということ

愛した分だけ愛されたいと思いながらも、報われなくて届かないとわかっていながらも愛そうとする自分の愚かさや情けなさを惨めだとノートに綴った陸。

誰も自分たちの事を知る人などいない旅先の店に置かれたノートに記すことしかできなかった陸の気持ち。

自分のことを惨めだと思うほど菓子の事を深く考えていたんだね

本当は菓子から離れて自由になりたいという思いがどこかにあったのかも

陸も菓子とおなじように相手が求める自分を演じてしまうのかもしれません。

ユーミンズストーリー「青春のリグレット」4話あらすじ~無理だよ~

旅行から戻り、陸と別れた菓子は喫茶店で話しながら、お互いのケガの具合を心配しあいます。

菓子は陸の右手に手を伸ばし「あんな大量の血、初めて見たよ」と笑います。

店を出て別れ際に菓子は「また10年後とかに会おうよ、今回の事も笑って話せるかも」と右手を差し出します。

握手した手を離した陸は「菓子はこれからどういう風に生きてくの?」と尋ねます。

次つきあう人と結婚するかな」と笑いながら話す菓子に、陸は微笑みながら「無理だよ」と言い去っていきました。

呆然とする菓子は立ち去る陸を見つめる事しかできませんでした。

陸が言った「無理だよ」の言葉は菓子の心にトゲのように刺さりました。

陸は正直な人です。嘘のつけない人です。

だから菓子にも一生懸命自分の気持ちを注ぎ、報われないと知りながらも菓子のご機嫌を取ろうとする愚かな自分のことを”惨め”だと言いました。

自分の力ではどうしようもできない感情、うまくいかないジレンマ、陸の中には先の見えない不安と終わらない現実が渦巻いていたのでしょう。

一方、陸と別れてスッキリしたようにも見える菓子は、ケガを隠すようにしている陸の右手を取り「大丈夫?」と心配してみせ別れ際には握手を求めます。

無神経さにちょっと引いちゃった

元彼のケガを心配してみせて、大ゲンカも10年経てばきっと笑って話せるはずだと笑顔で話す菓子の自分勝手さに少しムカつきました。

陸が一言「無理だね」と言い残して去っていった時、拍手したい気持ちになりました。

ユーミンズストーリー青春のリグレット4話あらすじ~後悔したことって~

菓子はノートに書かれた陸の”惨めだ”と言う気持ちを考えています。

菓子は浩介に「ねぇ、後悔したことって何?浮気したこと?結婚したこと?」と聞きます。

浩介は「いや、後悔はしてないよ。大学時代にもっと遊んでおけばよかったかな」と答えます。

その言葉を聞いて菓子は気持ちが少し軽くなったのか、みつけた車のカギを渡します。

帰り道、菓子は「すごく惨めな気持ちだったけど仕方ないよね」と浩介に話します。

真面目に生きて結婚してみたけど良い人間にはなれなかったと思った菓子は自分の生き方を後悔しているのかしら。。。

旅行から戻り陸と喫茶店で話をする菓子。

菓子は陸と行ったログハウスをみつけたと話すのですが、お墓があったことや流れ星をみたことなんて陸は少しも覚えていませんでした。

ケガした事しか覚えていないなんて最悪の思い出だ

菓子は百葉箱の中の時計を「みつけた」と言って返しました。

時計をみた陸は「懐かしい」と時計をはめて笑いますが、悩んで考えて苦しんでいた旅行のことを覚えていないと言いました。

覚えていないのか思い出したくないのかはわかりません。

ですが時が経ちあの頃の弱くて頼りない陸とは変わり、陸は強くて堂々としていていました。

きっと陸は菓子と過ごした日々を後悔していないのでしょう。

あの時の惨めな自分を後悔せずに受け止めたことが陸の強さなのだと感じました。

ユーミンズストーリー「青春のリグレット」4話あらすじ~グッときた名シーン~

第4話、一番グッときたシーンは菓子が過去を見つめ直すシーンです。

浩介との旅行から戻った菓子は、いつもの喫茶店で陸と会う約束をします。

10年ぶりに会った陸はスーツ姿で結婚指輪をしていました。

菓子は別れ際に陸に一番聞きたかった事を言い出します。

どうしてあの時無理だよって言ったの?10年前、ここで次付き合う人と結婚するって言ったら陸が無理だよって言ったの」

陸はそうだっけ?と笑いながらも「あの時の菓子なら誰でもそう思うんじゃない?でも今は無理じゃないかも」とまっすぐ菓子に伝えます。

菓子も陸の言葉に「そうだといいな」と笑います。

2人は握手を交わすこともなく分かれて歩いていきました。

菓子にとっては苦い青春の苦しい記憶でしたが陸はそんな苦しさを超越したのか清々しい表情でした。

10年前、菓子に「無理だよ」と言った陸はまだまだ子供で恋愛の苦しみの中でもがいているかのようでした。

逆に菓子は陸と別れて次の恋愛に前向きになっていて、自分は変わらずに相手を変えることで幸せを得ようとしていました。

そんな菓子を戒めるかのように少し笑いながら「無理だよ」と言い残し去っていった陸。

きっと菓子にとって陸が最後に言った言葉は何よりも大きく重く心に残ったのでしょう。

だから確かめたかった。

今でも無理なのだろうか。私はあの頃のままなのだろうか。

陸はまっすぐに菓子の目を見て「今は無理じゃないかも」と深くうなずきながらはっきりと言いました。

陸の気持ちを知り、陸と同じように悩み、報われない苦しみや辛さを少しわかったような気がした菓子。

10年経って陸にすこしだけ許してもらえた嬉しさを含んだ菓子の表情は夕日にほんのりと照らされて、なんだか希望が持てるような気がしました。

ユーミンズストーリー「青春のリグレット」4話あらすじ~知識や教養~

今回は「青春のリグレット」のロケ地について調べたことをまとめてみました。

浩介と菓子が泊ったコテージ、広いテラスから見える朝焼けは儚くて美しい景色でした。

この場所は長野県諏訪市にある「ビバルデの丘 別荘15」です。

めちゃめちゃひろいリビングとデッキが素敵ですね。

こんな場所に住むことができたら素敵

ドラマの冒頭で浩介と菓子がドライブしていたのはビーナスライン

長野県茅野市から茅野市から白樺湖、車山高原、霧ヶ峰、美ヶ原高原まで、全長約88キロメートルにおよぶ絶景ドライブルートです。

ビーナスラインの車山肩駐車場から歩いて1分ほどの場所にある「ころぼっくるひゅって」はドラマの中で「しらかばヒュッテ」という名前のパン屋さんとして使われました。

菓子が朝食を買いに行く途中の湖は長野県諏訪市にある蓼の海公園です。

静かな湖面に景色が映り、ドラマの中では霧が立ち込めて幻想的な雰囲気が感じられました。

ドラマ内で直接出ては来ませんでしたが陸が菓子に滝を見に行こうと誘っていたのは吐竜(どりゅう)の滝です。

八ヶ岳の観光名所として知られている滝です。

長野県の雄大な自然は10年経っても変わらないものとしてドラマを受け止めているように感じました。

お天気の良い日にお出かけしてドラマをめぐる観光旅行するのもいいかも

ころぼっくるひゅって」は一度行ってみたいな

ユーミンズストーリー「青春のリグレット」4話あらすじ~まとめ~

菓子と陸、浩介そしてヒカル。菓子が向き合ってきた恋愛のあれこれ。

感情をむき出しにした痛み、言わなかった言葉、話してもらえなかった悔しさ

いくつかの苦い思い出はまるで抜けないトゲのようにチクチクと存在感だけ主張してくるでしょう。

そのたびに菓子は過去の痛みを思い出し、いろんな人を想い出すでしょう。

「青春のリグレット」の歌詞のように痛みは後悔だけど真剣に恋愛に向き合ったからこそ生まれるもの。

傷つかないように生きていくことなんてできない。

だって痛みだけが真心のシルエットなのだから。

そこに私は存在したのだから。

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